皆さんを待たせた以上の試合を見せなきゃもう死ぬ

──分かりました。今回の試合は公式戦ではないですが、どんなものを見せたいと思っていますか?
「先輩とは最初で最後の戦いなので、『まあ任せてくださいよ』と思わせる試合をしたいですね。僕もまだ若者なので『若者の俺たちが次の新しい時代を築いていくんでサポートしてください、見守っていてください』と思わせたいです。逆に先輩が『俺まだ行けるかも』とか『もうちょっとやっちゃおうかな』と思わないようにしなきゃいけないですよね。『もういいよ。これから頼むよ』と思わせて、しっかり引導を渡せるような試合ができればなと思っています。試合時間も2分2Rと短いですし、第三者から見たら引退の一つの形式に過ぎないと思います。僕と先輩のストーリーを知らない人が見たら、形だけラウンドをやって終わったなと思われちゃうし、響かない人には響かない。
でも、先輩と僕にとっては、たとえエキシビションでも選手として一緒に過ごしてきた時間の最後にあたるんです。もうこの試合が終われば同じ選手としてランニングに行くこともなければ、スパーリングをしてお互いを高め合うこともないし、先輩に嫉妬したり、やり返してえと思うことも、この試合を境にできなくなる。そう思うと僕にとっては凄い重い試合になるんで、ファンの人たちにもその気持ちをちょっとでも自分に置き換えて見てほしいです。短い時間ですけど、僕にとっては長く感じられるような試合になると思います」
──それにプロとしてやるからには中途半端な試合にはしたくないですよね。
「僕は思いっきり受けようかなと思います。ディフェンシブにポイントアウトしても面白くないんで、先輩の最後のパンチを受けようかなと思います」
──それと、今回はKNOCK OUTの沖縄初上陸の大会ですけど、それについてはどのように思いますか?
「KNOCK OUTは初期から知っているので、沖縄とか地方大会をこんなに早く実現できたんだと思うと、今のKNOCK OUTの求心力を感じますね。落ちていく団体もありますけど、逆にKNOCK OUTは急成長しているなと実感します。『みんなが認める立ち技最強はKNOCK OUTだよね』という日も、そう遠くないような気がしますね。だから今後はONEとか、そういった海外の団体がライバルチックな存在になっていくんじゃないですか。国内の他団体は、もうついてこれないぐらいの圧倒的な差がここ数年で出ると思います。それだけこの短期間での求心力は凄いし、色んな団体の選手がドンドンKNOCK OUTに来ているじゃないですか。他団体の選手が来たいと思えるような団体にもうなっているんですよ」
──その求心力が増した一つの象徴的な出来事が、今回の沖縄大会の実現だということですね。
「はい。それに沖縄大会が成功すれば、沖縄の選手も刺激を受けて、『俺も出たい』ってなると思うんですよ。沖縄の人にとっては格闘技を目指すきっかけにもなると思うし、多くの人に夢を希望を与えているんじゃないかなと、僕は見ていますね」
──分かりました。ところで、鈴木選手は今回の試合が復帰戦になりますが、怪我の具合やコンディションはいかがですか?
「コンディションに関しては当日見てもらえればって感じですね。正直、数字を出せるほどリングの上には立っていないですけど、ベストなコンディションでリングに上がりますよ。それを含めて楽しみにしていてほしいですね」

──そして今後のことなんですけど、RIZINでの試合が中心になるとは思うんですが、どんなことを目標にして戦っていきたいですか?
「もちろんチャンピオン返り咲きです。それ以外はないです。そうなるためにはみんなが納得できるような試合内容とスパンで試合をしていかなきゃいけないと思っています。怪我は治すことは時間がかかる部分なんですけど、皆さんを待たせた以上の試合を見せなきゃもう死ぬと思っているんです。格闘技界は死ぬか生きるかの業界なんで、僕は死を選ばずに生きる方を選びます。だから、その気持ちが嫌でも試合に出ると思うので、楽しみにしていてほしいですね」
──分かりました。では、最後に改めてファンにメッセージをお願いします。
「僕がジムに入会してからの先輩とのストーリーの最後を飾る試合だし、思いが凝縮された最後の戦いなので、皆さんにも楽しみにしていてほしいです。それにこの試合を見てくれれば、僕の今後の試合のイメージもつくと思います。ある意味、未来を全て想像できるような試合をお見せしますよ。先輩の素敵な未来、僕の素敵な未来、今後待っている未来にワクワクできるような試合を見せます。だから、皆さん、当日は応援をお願いします」


