キックボクシング
レポート

【ONE FF】山﨑一央の三日月蹴りが閃き一撃KO勝ち、吉田晄成が圧倒してONE3連勝、レギン・アーセルが圧勝で再び2競技統一王者に

2026/04/10 22:04

▼第5試合 ONEライト級(-77.1kg)キックボクシング世界王座決定戦 3分5R
〇レギン・アーセル(スリナム/Sityodtong Amsterdam)
判定3-0
×ルンラーウィー・シッソンピーノン(タイ/Sitsongpeenong)
※アーセルが新王座に就く。


 アーセルは15歳でムエタイを始め、プロに転向するとすぐにオランダ国内には敵がいなくなり海外へ相手を求めた。2016年11月に『Lion Fight』にて世界スーパーミドル級王座をTKOで奪取すると3度の防衛に成功。2017年5月には『Mix Fight Gala』の78.5kgトーナメントでも優勝している。


 ONEには2018年4月から参戦し、2019年5月にニキー・ホルツケンに判定勝ちでONEキックボクシング世界ライト級王座を獲得(4度防衛)、2022年10月にはONEムエタイ世界同級王座決定戦で勝利、キックボクシングルールとムエタイルール(3度防衛)の統一王者となった。2016年3月から8年間無敗・23連勝を飾っていたが、2024年5月のアレクシ・ニコラ戦で判定負け。キックボクシング世界王座を奪われたが、10月のダイレクトリマッチでニコラに判定勝ち、王座を奪回した。


 しかし、2025年4月の二コラとの3度目のタイトルマッチで体重超過。タイトルをはく奪され、二コラが勝利すればタイトルを獲得する変則王座戦で行われ、アーセルが勝利したため王座は空位となった。2025年8月にはジョージ・ジャービスを1RでKOし、ムエタイ王座3度目の防衛に成功している。


 ルンラーウィーは2015年にムエマラソンこといすゞカップトーナメントの70kg級で優勝、中国のEMレジェンドでは2017年に世界75kgトーナメント準優勝、2020年に77kg級王座を獲得。また、インドネシアの伝統武術プンチャック・シラットの2022年世界選手権では金メダルを獲得した。


 ONE Friday Fightsには2023年2月から参戦し、3連勝してドミトリー・メンシコフに敗れその後は再び2連勝していたが、2024年11月にジョージ・ジャービスにKO負け。2025年8月にユセフ・アスイックに判定勝ちして戦績を158勝48敗2分とし、今回の王座決定戦に選ばれた。


 1R、左インカーフ、左ボディストレートで先手を取るルンラーウィー。アーセルは右インローを返す。ルンラーウィーは左ストレートからの左ロー、前に出たアーセルは右ハイをヒットさせる。ガードを固め、ミドルをスネでブロックして前へ出るアーセルが左右ストレートの連打で下がらせるとボディへの飛びヒザ。


 右ストレートからボディへの飛びヒザ、ワンツーで追いかけるアーセルに、左ストレートで反撃するルンラーウィー。アーセルが詰めてくるとヒザも突き上げた。


 2Rも前に出るアーセルにルンラーウィーは左ミドル。右インローで崩したアーセルは一気に襲い掛かるが、ルンラーウィーはかわして左ストレート。ルンラーウィーの左ミドルにはアーセルが右インローを返す。ルンラーウィーの左ストレートを浴びたアーセルは飛びヒザ。


 左ミドルを蹴り、離れるルンラーウィー。パンチで攻めるアーセルをルンラーウィーは近距離になるとクリンチに持ち込んで連打を許さない。


 3R、前に行くアーセルが右ストレート、右インローからの連打、右ストレートでダウンを奪う。ルンラーウィーもワンツーとヒザ、アーセルは右アッパーから左右フック。ルンラーウィーはテンカオで応戦するが、アーセルの体格に身体ごと押される。


 ルンラーウィーの左ストレートをもらうと、舌を出すアーセル。右ストレートからジャンプしての右ミドル、ルンラーウィーは左ストレートからの左ミドル。ルンラーウィーは左ミドルハイを蹴ってアーセルのワンツーはかわす。


 4R、アーセルが左右の連打で前へ出る。ルンラーウィーは回り込み、反則となる組んでのヒザ。アーセルの右ストレートでルンラーウィーは大きくのけ反る。ルンラーウィーが左右フックを打ってもすぐに右ストレートを返すアーセル。


 アーセルの左カーフにワンツーを返したルンラーウィーは、パンチで追いかけるがアーセルを捉えられない。再び前に出るアーセルに組んでのヒザで注意を受けるルンラーウィー。アーセルは左カーフを蹴って回り込んでいく。


 5R、逆転を狙ってワンツーで前へ出るルンラーウィーを、右ストレートで迎え撃つアーセル。近距離の攻防でルンラーウィーの左ヒジ打ちが入ってしまい、イエローカード(1点減点)。再開後、組んでのヒザでルンラーウィーには2枚目のイエローカード。打ち合いに行くルンラーウィーにアーセルも猛然と打ち合う。回転力に優るアーセルが優勢。


 左ミドル、左ストレートで攻めるルンラーウィーに場内からは大歓声が沸き起こる。アーセルはステップで回り込み、バックハンドブロー、右ストレート。アーセルは逃げ切り体勢には入らず、前へ出て右ハイを蹴る。


 判定3-0でアーセルが勝利し、キックボクシング世界王座に返り咲き。再びムエタイとの2競技統一王者となった。


 アーセルはマイクを向けられると「少し危ない場面もあったけれど勝てて嬉しい。誰でも挑戦して来い。ここは俺のテリトリーだ」と叫んだ。

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