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インタビュー

【RIZIN】1日3時間睡眠、ショートスリーパーの久保優太が得た、対シェイドゥラエフの“確信”「完敗? 朝倉未来選手は惜しかった」「攻略できる」=4月12日(日)『RIZIN LANDMARK 13』

2026/04/06 16:04
 2026年4月12日(日)『RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKA』(マリンメッセ福岡A館)で「RIZINフェザー級タイトルマッチ」として、18戦無敗の王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)に挑戦する久保優太(クボジム/BRAVE)が、本誌のインタビューに応じた。  2024年の大晦日以来の再戦。前回はシェイドゥラエフが久保を2R TKO。試合後、パウンドのダメージで「1カ月くらい船酔いしているような感じ」だったと吐露していた久保だが、大晦日のダウトベック戦を経て自身の進化にも手応え。さらに、シェイドゥラエフのその後のクレベル・コイケ、ビクター・コレスニック、朝倉未来との3戦でデータも蓄積し、勝算が大きく上がっているという。  とりわけ「完敗」と称された朝倉未来のシェイドゥラエフ戦で得るものも大きかったという。 「僕は朝倉選手が惜しかった部分があると、そういうふうに感じて見てました。そこにヒントというか、“こういう点もあるんだ”と思ったり、再確認したり」と、2分54秒の攻防のなかに、シェイドゥラエフ攻略の糸口を見い出せていることを明かした。  その勝率は、「前回が10%ぐらいだとすると、60%は3月中旬時点である。残り1カ月でそれを70%まで持っていく日々」と振り返る。  育成が進むクボジムの弟子たちとの練習に加え、レスリングの猛者が集まるBRAVEジムでのケージレスリングで「ストライカーが一番練習したくない練習を、ぐっちゃぐちゃになりながらやってきた」と言い、そこでは規格外のパワーを持つシェイドゥラエフを相手に「技術が通用しない対策も用意してる」と語った。  教科書通りではないエスケープも含め、参謀・上田貴央FIGHTER'S FLOW代表とのパーソナルトレーニングで再戦の作戦も練られている。そして、それらを久保自身がコーディネートする。  そのために常に映像を確認し「考える」。限られた時間をいかに有効活用するか。その課題のなかで久保は意外な能力と努力を明かした。 「もともと僕、一日3時間ぐらいしか寝ないんです。起きてる時間を常に何かしてる。それは10年ぐらい変わらないです。武術家とか武道家って試合に出なくても、技術を磨いたり日々鍛錬してるじゃないですか。試合の引き合いがなくても。それと一緒の感覚です。弟子の子たちに教えながら、自分も体を動かしていました」と、試合が決まらない時間も、心身ともに鍛錬を続けていたという。  コアな睡眠は3時間というショートスリーパー(人口の約1%未満ともいわれる)は、何らかの訓練によって得たものなのか。 「それが弟もそうなんですよね。移動中とかで寝てます。それで大丈夫ですね。なんか寝る時間、もったいなくないですか? 寝る時間やシャワーする時間ってマジもったいないなと思って。何も生まれないので(笑)。だから、試合前とかは、『自分を回復をさせるんだ』っていう目的のために寝てます。シャワーとかは1分とか2分ぐらいで洗っちゃいます。お風呂は疲労回復させるため、ストレッチや体を温めたり、代謝を上げる目的でお風呂に入ります。寝ているときも無意識なんで、もったいないなと」と、練習中以外でも思考する時間の必要性を説く。  眠らない、その時間は何にあてているのか。 「格闘技の試合の映像とか、その日の自分の練習動画とかばかり見てます」  K-1とGLORYで頂点に立った男は、いまでも自身の動きを見て発見があるという。 「今日調子悪いなとか、ここの反応がちょっとできてないなとか、スタミナ切れる時のこのフォームを修正しないとな、とか。その上で人の試合も見て、自分にあてはめてみたり」と、ブラッシュアップを欠かさない。  シェイドゥラエフの小さな穴を見つけ、「攻略できるなと、数試合見て確信しました」という久保は、ファイターとしての集大成の試合で、MMAでは初のベルトを掴むつもりだ(※独占インタビュー全文は『ゴング格闘技』No.343に掲載)。 [nextpage] 久保優太(公開練習)「身体が動く限り、心が折れない限り──ま、折れないですけど」 ──重いパンチと重いローキックが今回のタイトルマッチの鍵を握るものになりそうですか。 「どうですか? 仕上がりは結構期待できるものなんじゃないでしょうか。相手は“怪物”ですけど、僕のパンチや蹴りが当たれば展開は変えられると思うし、当たれば絶対倒れると思ってるんで、楽しみにしてください」 ──一度、2Rまで戦ってるってことは久保選手にとってどんな武器になりますか? 「そうですね。 なんかめちゃめちゃいい材料というか──まあ自分を実験台代にするなって感じですけど(笑)、でもやられて分かることっていうか、そうですよね。あのパウンドの威力だったり、グランドのキープ力だったり、僕はあれを経験してるからこそ勝つチャンスはあるっていう風に思ってるので、確かに皆さんが言うように分は悪いかもしれないですけど、10回やって1回勝てるか勝てないかじゃないですか。でもその1回を僕は4月12日、全力でその1回を引きに行こうと思ってます」 ──シェイドゥラエフの打撃の破壊力や、そのダメージっていうのはまだ身体で覚えていますか。 「あれを忘れた日はないですよ。だからこそ悔しいし、絶対リベンジしてやろうと思うし。でも今回勝てばRIZINのチャンピオンなんで、絶対リベンジしてチャンピオンになってやろうと思ってます」 ──「シェイドゥラエフの打撃を忘れたことがない」と、今、仰ってましたけど、ふとした時にフラッシュバックじゃないですけど、あのパウンドで殴られてるシーンとかがよぎったりするような瞬間も今までありましたか? 「いやあ、よぎった……。まあ、なんか僕、『頭のネジ飛んで『』って言われるんですけど、“なんでもっと動けねえんだよ”“あの時もっと立って、もうちょっと耐えれただろう”って悔しくなってますね」 ──あのときの勝率が仮に10だとしたら、次の試合に向けてっていうのはどのぐらい上がっていますか。 「割合で言うと……どうだろう。パーセントで言うとまあ、前回の大晦日のダウトベック戦の時から、パンチも蹴りも2割増しぐらいは、今日披露したように増して準備してきたんで、前回のようにはならないのかなっていう風に僕は信じて作り上げてきてます」 ──大晦日にシェイドゥラエフ選手と朝倉未来選手が対戦し、その前に久保選手が未来選手と一緒に練習してることもあったかと思いますが、今回も未来選手と対策練習とかもされていますか。 「今回は(朝倉と)対策練習というのはしてないんですけれども、未来選手の大晦日の試合を見て、やっぱり改めて強さというか、あとはそのなんて言うんですかね──シェイドゥラエフの穴──穴っていう穴じゃないですけど、攻略できるなっていう、数試合見てやっぱ確信には変わりました」 ──自分の腰に10日後にベルトが巻かれるイメージっていうのはできていますか? 「そうですね。もう準備は万端です。ハハハ、なんちゃって(笑)」 ──前回の戦いも踏まえて、激闘になることは間違いないと思うんですけど、そういうのを経験しながら、久保選手は何歳ぐらいまで格闘家として戦っていけるだろうと自分では思ってますか? 「僕、38歳なんですけど、よく『38歳に見えない』って言われるんですよ。やっぱりそれこそ夢を持ってずっと追いかけているんですね。だからこのRIZINに来てMMA転向したらもう、やっぱりRIZINで総合格闘技でチャンピオンになるために僕は挑戦しに来たんで、ま、そういう夢──どうだろうな。いや、ずっと中二病なんでね。いつまで夢を──でも強くなってるんですよ。その強くなってる実感があるからまだ続けてるし。うん、いつまでかな……いや、そうだな。ちょっとずっと 自分が若いつもりでいたんで“いつまで”とかは考えてないです。身体が動く限りというか。本当心が折れない限りですね。ま、折れないですけどね(笑)」 ──久保選手は経済的にもすごく成功されていて、あえてイバラの道に行く必要がなさそうな感じだと思うんですけど、何がそうモチベーションを奮い立たせる立たせるんですか。 「僕、本当それこそ政治活動だったり、今でも子供たちに夢や希望を与えるボランティア活動とかをやってるんですね。もうずっと3年以上前から続けていて、僕自身がやっぱり夢を追ったり、夢を語ってそういう子供たちや若い人たちにそれを語ってるのに、自分はやってないみたいな、口だけみたいになっ ちゃったら……やっぱ背中を見せるのが一番じゃないですか。だからこそやっぱり僕もずっと夢を追っかけていたいし、またその夢を叶えるために4月12日、やっとチャンスというかこういうこの機会が巡ってきたんで、それをもうあと全力で掴みに行くだけだと思ってます」 ──これまで対戦相手といろんなシチュエーションで戦ってきたと思うんですけど、今回の試合は自身の格闘技人生において、一番のターニングポイントになる試合だっていう風に今思っていますか? 「そうですね。もう僕は8歳からずっと格闘技をやってきて、17歳で高校2年生ですね、プロデビューして、だから21年間プロ生活やってきて、本当にこのシェイドゥラエフは過去、最強の相手だと思うし、1年4カ月前にやった時も、本当に自分の格闘技人生を全否定されたんですね。あんなに自分の格闘技歴でボロボロになってボコボコになってやられたことはなかったので。だから本当それこそ、さっきの“いつまでやる・できるんだ”っていう話じゃないですけど、僕のこの久保優太としての今回の試合、タイトルマッチ挑戦が僕の格闘技の集大成になるという風に思ってます」 ──以前、「打ち合いっていうのはもう最終手段で、もう一か八かになってる時」っていうことを仰っていたと思うんですけど、今もその考え方は変わらないですよね。 「そうですね。打ち合いより一方的に打つ方が良くないですか? 前回(24年12月)は一方的に打たれちゃったんですけどね(笑)」 ──今回はその「最終手段の打ち合い」にまで行くことも覚悟しているのか、もうその手前で攻略できる自信があるのか。 「その手前でもちろん攻略できる自信もあるんですけど、前回2ラウンドでは打ち合いっていうか、僕も覚悟を決めて行きましたけど、なんか自分のパンチや蹴りは蚊も殺せない攻撃力になっていましたね。低下しすぎて」 ──今回はそういうことはない。 「最後の最後まで僕は諦めずに勝利を掴むためにやるだけなので、本当に最後の1分1秒まで僕は諦めずに勝ちに行って最後、僕が笑ってチャンピオンになれたらいいなっていう風に、それぐらいの覚悟で。なんか死んでもいいって言ったら言葉悪いですけど、それぐらいの覚悟で僕はリングに上がってるし、シェイドゥラエフはそれぐらい危険な相手というか、僕もあれ全治何カ月だったか分かんないですけど、もうずっと船酔い状態みたいな、お正月病院で過ごすみたいな、車椅子されてましたからね。最悪の年始だったんで、そうならないようにもう今、精一杯やれることはやってきたかなっていうそんな感じです」 ──最後にあらためて意気込みをお願いします。 「もう残すところはあと10日ですか。やれることはやってきたというか、もうあと12日までしっかりと減量して、一番ベストの状態で上がれるように、僕はシェイドゥラエフを攻略できるという風に、今回のこの公開練習を見てもらったように仕上がりも過去最高に仕上がってきたんで、そこは自信持って当日にケージに上がるので皆さん楽しみにしてください。応援よろしくお願いします」
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