(C)RIZIN FF/GONG KAKUTOGI
2026年4月12日(日)にマリンメッセ福岡で開催される『RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKA』。フェザー級王者のラジャブアリ・シェイドゥラエフが久保優太の挑戦を受け、後藤丈治がバンタム級王者ダニー・サバテロに挑戦する2大タイトルマッチが組まれているほか、女子では元RIZINスーパー・アトム級王者の浜崎朱加(フリー)が、柔道リオ五輪銅メダリストのナターシャ・クジュティナ(ロシア)と対戦する。1年半ぶりのRIZINカムバックとなる浜崎に本誌がインタビューした。
浜崎は、2009年プロデビュー、26勝6敗。これまでJEWELS、Invicta、そしてRIZINと3つの団体でベルトを獲得し、世界トップレベルで戦い続けてきた。RIZINでは、2024年の『RIZIN LANDMARK 10』でシン・ユリを相手にアームロックで一本勝ちして以来約、1年5カぶりとなるが、この間、浜崎のキャリアは一つの大きな転換点を迎えていた。
それは格闘技を始めた頃から15年以上にわたって所属してきたAACCを離れフリーとなったこと。そのきっかけは25年3月『DEEP JEWELS 48』での敗戦だった。
対戦相手は当時20歳の須田萌里。実績で上回る浜崎が有利とみられていたが、試合は浜崎のテイクダウンを潰してトップを取った須田がバックに回り、1R2分28秒リアネイキドチョークで金星を挙げた。
本誌のインタビューで浜崎は「試合に向けてもそうだったんですけど、試合を終えてからも気持ちが上がらない時期が長かった」という浜崎は、この試合後に所属ジムを離れる決断をする。「(長年所属してきたAACCでは)良くも悪くも甘えてしまっていた部分があった。環境を変えたいなというのはずっとあって、良い機会だと思った」と語る。
フリーとなってからは、かつて対戦し盟友でもある藤野恵実の夫・津田勝憲氏が代表を務めるiriebaseや、RIZINファイターでもある佐藤将光のFight Base都立大などでトレーニングを積む。
「AACCにずっといて出稽古とかもあまり行ったことが無かったので外を知らなかった」という浜崎。「色んなところに出稽古に行って、『あ、浜ちゃんそんなことも知らないで今まで格闘技やってたんだね』っていうのはすごく言われるんで、これからもっと覚えることがたくさんあるなっていう、自分への期待じゃないけど楽しみがまだまだあるなっていう感覚」とキャリア17年目にして新たな技術をどんどん吸収しているという。
新天地で成長を遂げた浜崎は25年11月のDEEP JEWELSで、韓国のイ・イェジを相手に完封と言える判定勝ち。その勢いのまま今回RIZINへと帰ってきた。
そんな浜崎が迎える相手はロシアのナターシャ・クジュティナ。柔道ではリオ五輪で52㎏級銅メダル、2019年の世界選手権では阿部詩とも対戦している。東京五輪に出場したのちMMAへと転向し、現在は9勝1敗。
デビュー2戦目こそ柔術黒帯で現在UFCで活躍するファティマ・クラインに判定負けを喫したが、以降は怒涛の8連勝。2024年にはLFA女子ストロー級暫定王座に就いている。柔道仕込みの投げ技はもちろん、そのフィジカルも脅威で、鍛え抜かれた背筋はボディビルダーさながら。
自身もかつては柔道でオリンピックを目指していた浜崎にとって、リオ五輪銅のクジュティナには「リスペクトしかない」というが、MMAのキャリアでは浜崎が上。記者会見時には「強敵ですけど総合格闘技の厳しさをケージで教えられればいいと思っています」と話した。しかし決してあなどってはない。
「MMAにもしっかりアジャストしてきている選手だと思いますし、ATTでも練習しているということだし、その辺の怖さもありますけど、オリンピックのメダリストとこうして試合が出来ることなんてないと思うので、楽しみの方が大きいですね」と強敵との対戦することへの喜びを語った。
柔道時代からMMAでもこれまで52㎏級で戦って来たクジュティナは、スーパーアトム級(49㎏)での試合は初めて。本来階級上ということでフィジカルでは不利が予想されるが浜崎は、「フィジカル以外の部分でしっかり上回って勝てれば」とこれまで培って来た技術や経験に自信をのぞかせる。
決戦の地は浜崎が大学時代に住んでいた福岡。「本当に大好きな場所」というゆかりの地でオリンピックメダリストを超え、浜崎朱加が再びRIZINの舞台で輝き出す。







