2026年3月28日(日本時間29日)米国ワシントン州シアトルのクライメット・プレッジ・アリーナにて『UFC Fight Night: Adesanya vs. Pyfer』(U-NEXT/UFC Fight Pass配信)が開催された。
プレリムのメインでは、元RIZINのトフィック・ムサエフがイグナシオ・バーモンデスに判定勝ち。オクタゴン初勝利を挙げた。
デメトリアス・ジョンソンが地元シアトルでUFC殿堂入りを果たした。
UFC Fight Night: Adesanya vs. Pyfer 速報
▼ミドル級 5分5R〇ジョー・パイファー(米国)16勝3敗(UFC7勝1敗)※UFC4連勝[2R 4分18秒 TKO] ※左フック→パウンド×イスラエル・アデサニヤ(ナイジェリア)24勝6敗(UFC13勝6敗)※UFC4連敗
パイファーは25年10月の前戦でアブス・マゴメドフを2R リアネイキドチョークに極めて3連勝中。アデサニヤは25年2月にナッソーディン・イマボフに2R TKO負けで3連敗中。
1R、ともにオーソドックス構え。パイファーの差し出した手にアデサニヤは応じず。ニータップから先に組んだのはパイファー。両差しで崩すが、残したアデサニヤ。頭を掴んで回して体を入れ替え離れるアデサニヤ。
右ハイからサウスポー構えになるアデサニヤにパイファーのワンツー。スウェイのアデサニヤだがが顔面に届く左インローからヒザ蹴りを突くアデサニヤ。オーソに戻し右カーフも。
左前手を伸ばすアデサニヤに、パイファーも左手を前にして前進し、右を突く。さらに組んで押し込むが、体を入れ替えたアデサニヤは右ローを当てると、パイファーも右カーフを返す。
ワンツーから右カーフのアデサニヤ。サウスポー構えにスイッチして左ストレート、左ミドルをヒット! しかし続く蹴りを掴んだパイファーが押し込みテイクダウン。1発パウンドもホーン。アデサニヤのラウンドに。
2R、サウスポー構えで立つアデサニヤは左ミドル、後退したパイファーに右カーフ! 効かされたパイファーだが、アデサニヤの前に伸ばした手が目に。再開。
オーソになるアデサニヤ。パイファーは詰めて組みも、切るアデサニヤ。四つからこかしで崩してワンツー。パイファーの詰めての組みを切り続ける。
パイファーの左足のダメージはいかに。左右で詰めるアデサニヤに右を返すパイファーが前進。右フックを被弾したアデサニヤに、右で差したパイファーが回してテイクダウン! ボディトライアングルに組んだパイファー。アデサニヤの正対際にマウント! ヒジを落とすと左右連打! 背中を見せたところにバックマウントでアデサニヤの身体を伸ばすと、パウンドを連打! 打たれ続けるアデサニヤを見て、レフェリーがしばらく待って間に入った。
4連勝をマークしたパイファーは「まるでこの瞬間が現実になるのが見えるみたいなんだ。(どうして?)数週間前までは自殺しかけてたのに神を見つけたんだ。俺は泣くのが大嫌いなんだよ。だから、しっかりやっていくよ。神が俺を救ってくれたんだ、ベイビー。俺がここにいるのは、それだけの理由さ。
『よし、これが勝負だ』って言って本気を出したんだ。いや、もう一つ言いたいことがある。この勝利のすべての栄光は神にある。第2ラウンドでの(猛攻の)理由についてだけど。俺の方が火力が上だと分かっていたからな。とにかく彼にプレッシャーをかけ続けるつもりだった。またしてもめちゃくちゃ雑な戦い方をして、ボコボコにされたけど、“もうどうでもいい、探して破壊するだけだ、俺をノックアウトしてみろ、止まるつもりはない”ってメンタルだったんだ。
彼(アデサニヤ)が何をするにせよ、私は彼を応援する。チャンピオンとしてのあなたを愛している。一人の人間としてのあなたを愛している。俺の相棒は4位だった。俺はトップ5に入ってる。イジーが言った通り、彼らは俺を必要としてるし、俺はここにいる。16勝3敗だ。俺は29歳だ。家に俺と結婚してくれるのを待ってる、世界で一番美しい女性が待ってる。アシュリー、愛してるよ」と語った。
4連敗のアデサニヤにもマイクが渡され、「パイファーとの試合で何か意外な点はありましたか?」と問われたアデサニヤは、「いいえ、最高のパフォーマンスを期待していました。ジョー・パイファーです。これが彼にとって最大の試合、キャリア最大の試合になることは分かっていました。だから彼は最高のパフォーマンスを見せてくれるはずでした。意外な点は何もありませんでした。最高のパフォーマンスを期待していたし、彼はそれを披露してくれました。
この試合に臨む前に言った通り、13カ月ぶりの試合だから、本物の試合をしているという感覚を味わいたかった。そして彼はまさにそれを与えてくれた。だから計量時に彼に言ったように、彼らはチャンスをくれた。あとは僕次第だ。チャンスは彼に与えられたものであり、彼はそれを勝ち取り、素晴らしいパフォーマンスを見せた。だから、ジョー・パイファーにおめでとうと言いたい。
(今後は?)また素晴らしい試合を終えた後、何度も何度も何度も何度も何度も、挑戦し続けるんだ。俺は絶対にここを去ったりしない。お前たちに俺を止めることなんてできない。俺は強者だ。負けることはあっても、心は常に無敗だ」と挑戦を続けると語った。
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▼女子フライ級 5分3R〇アレクサ・グラッソ(メキシコ)17勝5敗1分(UFC9勝5敗1分)[1R 2分44秒 KO] ※左ストレート→リアネイキドチョーク×メイシー・バーバー(米国)15勝3敗(UFC10勝3敗)※UFC7連勝でストップ
両者は5年前の『UFC258』で対戦。グラッソが判定勝ち。その後、バーバーは7連勝をマークしている。
1R、サウスポー構えのバーバーがワンツーで前に。オーソのグラッソは右の蹴りを上下に突く。バーバーの左ハイをかわすグラッソ。バーバーが左右で詰めると、その打ち終わりにグラッソが的確に当てる。
サウスポー構えのグラッソ。バーバーの右の打ち終わりに右フックから左ストレートを当てるグラッソ! ダウンしたバーバーの倒れ際に右フック、背中を向いて座り込むように倒れたバーバーの背後につき高速でリアネイキドチョークを極めた! 両手を広げて失神して倒れたところに絞められたバーバーに、すぐにレフェリーがストップ。
瞳孔が開き仰向けのまま動けないバーバー。正座して胸に手を当てて待つグラッソ。椅子に座ってから立ち上がったバーバーはグラッソをハグをかわした。
衝撃のKO・一本勝ちを決めたグラッソは「まず、ここに来てくれた皆さん、本当にありがとうございます。この瞬間を楽しんでくれたら嬉しいです。応援ありがとう。私は戻ってきました。
もちろん、私の打撃は常に第一の武器だけど、柔術をたくさん練習していたから、サブミッションでフィニッシュできるよう、すごくハードにトレーニングしていたの。今は(シェフチェンコと)再戦のタイミングではないことは分かっていますし、UFCの言うことには従いますが、本当にハンターと対戦したいんです。UFCをグアダラハラ(メキシコ)、私の街に呼んでください。それが私の最大の夢です」と語った。
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▼ウェルター級 5分3R〇マイケル・キエーサ(米国)20勝7敗(UFC15勝7敗)※UFC4連勝で引退[1R 1分03秒 リアネイキドチョーク]×ニコ・プライス(米国)16勝11敗(UFC8勝11敗)
1R、先に前に出るプライス、右で差して投げると、キエーサが切り返してボディロックテイクダウンからバックに。前転するプライスについていき、リアネイキドチョークをパームトゥパームで極めた。UFC4連勝で有終の美を飾った。
試合後、キエーサは「引退することや、自分のロールモデルについて、この気持ちをどんな言葉でも一言で表すのは難しい。子供の頃から憧れていたダニエル・コーミエーから、私の故郷であるワシントン州で最後のインタビューを受けているのをこうして見ている。
僕は何もないところから這い上がってきた子供だ。ただひたすら努力し、大きな夢を持ち、決して自分を諦めず、支えてくれる人たちに頼り続けてきた。今ここに立っているたくさんの人たちが僕を支えてくれている。君たちのことが本当に大好きだ。想像もつかないほどだ。心の底から君たちを愛している。
今回の試合は、長いゲームプランを練る時間はないと分かっていた。シンプルに、距離を詰めること。手を絡めとること。背後に回り込んで、いい感じのリバースリフトを決めて、足をかけて、絶対に逃がすつもりはなかった。少しでも掴めれば、そのチャンスを逃さず、彼を仕留めなきゃいけないと分かっていた。彼は本当に危険な相手だから、試合を極められて本当に感謝している。まさに僕のスタイル通りの戦いだった。
(人々にマイケル・キエーサについてどう覚えていてほしい?)ただ、自分自身を決して諦めなかった少年だ。そして、感謝しなければならない人が3人いる。まずは母を挙げたい。彼女を心から愛しているし、彼女は様々な形で僕の人生を救ってくれた。そして、僕に大きなモチベーションを与えてくれている。人生やキャリアにおけるこうした厳しい局面で、彼女がいなければ今の僕はいない。ただ、『The Ultimate Fighter』を戦っていたあの日々を思い出している。今夜でさえ、僕はただ、彼女こそが勝つ理由を与えてくれていると分かっていた。負けるわけにはいかない。母にまた泣かせるわけにはいかない。
妻にも感謝しなきゃ。彼女も僕の人生を救ってくれたから。僕の人生における女性たちは、僕にとって本当に大切なんだ。そして彼女は良い時も悪い時も受け入れてくれて、ありのままの僕を認めてくれる。僕は彼女に本当に多くを負っているし、心から愛している。そして最後に、この人、僕の父です。今日は両親の結婚記念日です。父はここにいませんが、きっと天から見守ってくれているはずです。愛してるよ、パパ。愛してるよ、ワシントン。愛してるよ、ダニエル・コーミエー」と語り、オープンフィンガーグローブを外してマットに置いた。
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▼フェザー級 5分3R〇レリアン・ダグラス(ブラジル)14勝5敗(UFC1勝0敗)[1R 3分33秒 TKO]×ジュリアン・イローサ(米国)31勝13敗(UFC9勝9敗)
1R、ダグラスは右カーフ、対角の左の攻撃も。サウスポー構えになるイローサに、右を当てるとイローサが腰を落とす。
オーソに戻しているイローサだが、ダグラスの左ジャブにダウン! さらに左に腰を落とす。右フックでダウンを奪うと、立ち上がり際に左フックを打ち抜き、レフェリーが間に入った。
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▼ミドル級 5分3R〇ユースリ・ベルガウイ(オランダ)10勝3敗(UFC2勝0敗)[3R 3分39秒 TKO] ※首相撲ヒザ×マンスール・アブドゥル・マリク(米国)9勝1敗1分(UFC3勝1敗1分)
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▼ライト級 5分3R〇テランス・マッキニー(米国)18勝8敗(UFC8勝5敗)[1R 0分24秒 KO] ※左ヘッドキック→パウンド×カイル・ネルソン(カナダ)17勝7敗(UFC5勝6敗)
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▼ライト級 5分3R〇トフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)23勝6敗(UFC1勝1敗)[判定3-0] ※29-28, 29-27, 30-27×イグナシオ・バーモンデス(チリ)17勝7敗(UFC6勝4敗)
ライト級、アゼルバイジャンのムサエフは22勝6敗、UFC0勝1敗とまだ白星がない。2019年のRIZINライト級GP覇者で、2021年6月にホベルト・サトシ・ソウザとのライト級王座決定戦で一本負け。その後はBellatorに参戦し、ライト級GP出場。準決勝でアレクサンドル・シャブリーに3R KO負け。25年6月のUFCアゼルバイジャン大会で体重超過のマイクベク・オロルバイに一本負けを喫した。36歳。 チリのバーモンデスは、7勝6敗でUFC6勝3敗。2024年から3試合連続で1Rフィニッシュ勝利&3試合連続でパフォーマンスオブザナイトを受賞。25年6月のアゼルバイジャン大会で強豪ラファエル・フィジエフと対戦し判定負け。今回、3週間前にムサエフと対戦予定だったUFCデビュー戦のサミュエル・サンチェスが欠場。スクランブル参戦を決めた。28歳。
1R、バーモンデスの蹴りに右を合わせに行くムサエフ。バーモンデスの右が伸びてくる。バーモンデスの蹴り足を掴んだムサエフだが足を抜くバーモンデス。
スイッチを繰り返すバーモンデスは左右の蹴り。ムサエフもスイッチするとバーモンデスは左の蹴り。ムサエフの右オーバーハンドをかわすと、ワンツーもまだ遠い。バックステップでかわすバーモンデスに、左で差して組んで押し込み。バーモンデスはケージ背に小手巻くと、ムサエフは右ヒジで離れる。
バーモンデスは左ミドル。被弾しながらも右を狙うムサエフ。長い後ろ蹴りも見せるバーモンデス。ムサエフはバーモンデスのスイッチに合わせて足を入れ替え。ムサエフの右ローにバーモンデスは右。ムサエフも右オーバーハンドをガード上に。さらにシングルレッグテイクダウンでパウンドを狙いホーン。ヒットでバーモンデスのラウンド。
2R、サウスポー構えで詰めるバーモンデスが蹴りから左ストレートでダウンを奪うとパウンド! 被弾しながら立ち上がったムサエフは蹴り足を掴んでシングルレッグテイクダウンもそこにギロチンを狙うバーモンデス。首を抜いたムサエフはトップから鉄槌。下のバーモンデスは腕十字に。それを潰したムサエフはヒジ!
バーモンデスは右額から大出血。ムサエフは鉄槌。バーモンデスの三角絞め狙いも察知し、胸を張って外すとインサイドガードから右のパウンドを強振。下からも打ち返すバーモンデスに、ムサエフは振りかぶってパウンド。バーモンデスの上体を立てたところを剥がしてパウンド。2R序盤のダウンを挽回するパウンド。中腰からさらに1発落としてホーン。
勝負の3R、中央を取るバーモンデス。回るムサエフはバックフィストを狙う。バーモンデスの左の蹴りを掴んで右を打ち込み押し込むムサエフは左フックを当ててケージに詰めてシングルレッグテイクダウン!
クローズドガードのバーモンデス。足をさばきながらパウンドに、バーモンデスは三角絞め狙いも汗と血で滑るなか極めさせないムサエフ。下のバーモンデスはヒジ! ムサエフはなおもトップから鉄槌。残り2分。
またも出血のバーモンデス。左手をヒジではなく手だけでマットに着いて逃げようとしたバーモンデスを抑え込むムサエフだが、ケージ際でスイープしたバーモンデス! すぐさまバックを奪うと右足をかける。ムサエフは座ってリアネイキドチョークをしのぐと、バーモンデスを前方に落としてパウンド! 最後に鉄槌を落としてホーンに咆哮した。判定へ。
判定は3-0でムサエフがUFC初勝利。「相手は素晴らしかった。エクストリームクートゥアーのみんな、ランディ・クートゥアー、そして家族、愛している。毎日トレーニングしてきた」と語った。ムサエフは今大会のファイトオブザナイトを受賞。
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▼ライト級 5分3R〇ランス・ギブソン・ジュニア(カナダ)10勝2敗(UFC1勝1敗)[1R 2分56秒 TKO]×チェイス・フーパー(米国)16勝5敗1分(UFC8勝5敗)
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▼ヘビー級 5分3R〇タイレル・フォーチュン(米国)19勝3敗(UFC2勝0敗)[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×マルチン・ティブラ(ポーランド)27勝11敗(UFC14勝10敗)
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▼女子フライ級 5分3R〇ケイシー・オニール(豪州)11勝2敗(UFC6勝2敗)[1R 3分11秒 TKO]×ガブリエラ・フェルナンデス(ブラジル)11勝4敗(UFC3勝3敗)
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▼ライトヘビー級 5分3R〇ナバホ・スターリング(ニュージーランド)9勝0敗(UFC4勝0敗)※UFC4連勝[2R 4分05秒 TKO]×ブルーノ・ロペス(ブラジル)14勝3敗(UFC1勝2敗)
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▼バンタム級 5分3R△リッキー・シモン(米国)22勝7敗1分(UFC10勝6敗1分)[判定1-0] ※29-28、28-29、28-28△エイドリアン・ヤネス(米国)17勝6敗1分(UFC6勝3敗1分)
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▼女子フライ級 5分3R〇アレクシア・タイナラ(ブラジル)14勝1敗(UFC3勝0敗)[判定3-0] ※30-27×3×ブルーナ・ブラジル(ブラジル)11勝7敗(UFC3勝5敗)