ONE Friday Fights 1482026年3月27日(金)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXTにてLIVE配信
▼第7試合 ストロー級(-56.7kg)キックボクシング 3分3R×イーヤン・シェン(中国/Sheng Li Ren He)判定1-2〇竹添翔太(インスパイヤードモーション)
竹添は、アマチュア時代からBigbangで活躍。2024年3月に久保一馬を判定で下して第7代Bigbangフェザー級王者に。同年12月に宮﨑勇樹と対戦して王座を失った。2025年5月にはKrushで啓斗から判定勝ちを収め、フェザー級挑戦者決定戦では倉田永輝に延長判定負けも、2025年11月のBigbangスーパーフェザー級タイトルマッチで平澤優聖に延長判定勝ちで王座を奪取した。
接近戦でパンチのコンビネーションを回転させ、手数が多いのが特徴。4R戦ってもその勢いは衰えない。
シェンは2025年5月にONE FF初参戦。酒寄珠璃にスプリット判定負けを喫している。その試合では至近距離での打ち合いを好み、カーフキックや前蹴りも織り交ぜてくる。前回は酒寄の手数に負けた感があり、同じく手数が持ち味の竹添を攻略することが出来るか。
1R、竹添は右へ動きながら右カーフを蹴っていく。シェンは右カーフと左ボディ。ワンツー・左フックを何度も繰り出していくシェン。竹添は左ミドルを蹴るが、シェンの手数が多い。さらに右前蹴りで竹添の右内股を蹴る与座キック。どんどん手数を出して前に出るシェンに、竹添はロープを背負って左フックを返すが手数で劣る。
2R、竹添は左ミドルを蹴ってのワンツー、シェンは右カーフを蹴って右ストレートから左フック、右ストレートから左ボディ。竹添の左ミドルが何度も命中するが、シェンは左カーフを蹴り返してくる。
竹添も右カーフを蹴り、シェンの左ボディへ左フックを返す。ワンツーの連打で近付いたシェンは左ボディ。竹添は右カーフを蹴る。
3R、至近距離でパンチを交換する中、左ミドルを蹴るのは竹添。右アッパーも打ち合う。パンチで迫るシェンに竹添が左ミドルを合わせる。シェンは下がらず右ストレート、左フック。左右フックと左ボディのシェンに竹添は右ロー、右カーフ。竹添の左右ミドルにはシェンが左右ボディを返してくる。
一進一退の譲らない戦いは、スプリットデシジョンで竹添の勝利となった。
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▼第6試合 ONEバンタム級(-65.8kg)キックボクシング 3分3R×ヴェリハン・パリット(フランス)判定0-3〇嵐舞(TEAM TEPPEN)
嵐舞はTEAM TEPPENの新鋭サウスポー。2023年10月に『Stand up』でデビューし、2024年5月には『RISE』に初出場した。2026年1月にONE FF初参戦を果たすと、タイ人のチャラムカオをヒザ蹴り連打でKO。戦績は2勝1敗1分け。
攻撃を上中下に散らし、ガムシャラにも見える荒々しいスタイルで左右フックを打つ嵐舞だが、相手のパンチをよく見てかわしていくことが出来る。トリッキーと言えるような左右の動きでパリットを翻弄することが出来るか。
1R、パリットは蹴りを空振りし、嵐舞がそこでパンチを打とうとしたところにバックハンドブロー。サウスポーの嵐舞が左ストレートで入ろうとしたところにパリットの右ローがローブローとなって試合は中断。左ハイを蹴ってすぐに左フックを打つ嵐舞。
パリットが右フックを空振りしたところに嵐舞が左フックを打ち、ダウンを奪う。嵐舞はワンツー、左ストレートを打ってそのまま左ヒザ。右へ大きく頭を傾けながら左ストレートを打って行く嵐舞。この左ストレートにパリットは2度のけ反った。
2R、嵐舞は左ストレートを空振りしてもすぐに左の蹴り。その左ストレートも相手の内側と外側から打つ。パリットのパンチ連打をかわし、相手の右脇に頭を入れてブレイクに持ち込む嵐舞。離れるといきなり左ヒザ、離れるとジャブ、左ミドル。左飛びヒザから左ストレートと縦横無尽に動く嵐舞。またも左ストレートでパリットをのけ反らせる。
3R、飛び込んだところにバックハンドブローをもらって尻もちをつきそうになる嵐舞。左フック、右ストレートで前に出てくるパリットに嵐舞は左ハイを蹴るが、パリットの右右ローがまたもローブローに。再開後、前に出るパリットに嵐舞はヒザ。ワンツーを打ってクリンチ。
嵐舞は左ハイを多用し、右へ大きく頭を傾けての左ストレート。パリットはどんどん前へ出て左フック、右ストレートを打つが、嵐舞は頭を大きく動かしてかわし、左ハイや左ヒザを繰り出す。
今回も大暴れした嵐舞が判定3-0で勝利、2連勝を飾った。
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▼第4試合 ONEフライ級(-61.2kg)キックボクシング 3分3R×ラムナムムーンレック・ティーデット99(タイ/Tded99)判定0-3〇エン・ペンジェー(中国/仏山温拿拳館)
ラムナムムーンレックは兄のラムナムムーンとラムナムコーンの影響を受け、7歳でムエタイを始めた。2019年9月にS-1スーパーフェザー級王座を獲得し、2022年にはWMC世界ライト級王座も獲得。さらに2022年はラジャダムナン・ワールドシリーズ(RWS)ライト級リーグ戦で優勝した。2021年にはタイのスポーツ局が選定するファイター・オブ・ザ・イヤー(MVP)にも選ばれている。
タイのビッグマッチに欠かせない一流のトップ選手であり、人気も絶大。テクニックはもちろん、力強さと旺盛なファイティングスピリットを持つ。2023年2月に初来日し、シュートボクシングで笠原弘希にバックドロップを決められて判定負け、2024年2月のRWS JAPANではレンタ・ウォーワンチャイに判定勝ち。
RWSを主戦場としていたが2025年2月、ONE FFに初参戦。初戦はコンスックにスプリット判定で敗れたが、4月の再戦では判定勝ち、11月には初のキックボクシングルールでハビエル・ガルベスにも判定勝ち、2026年2月もキックボクシングでダニエル・プエルタスに判定勝ちで4連勝中。
ペンジェーは39戦無敗の戦績を引っ提げて2024年9月のRISE横浜大会に参戦し、中村寛を苦しめるも判定負けを喫し初黒星。2025年1月には常陸飛雄馬に判定で敗れたが、試合内容が評価されて「RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament」出場権を獲得。
3月の1回戦でレダ・ベラーセンに判定勝ち、6月の準決勝で常陸飛雄馬にリベンジして決勝へ進出したが、中村寛に延長戦で惜敗した。“マジックスタイル”というトリッキーなスタイルの持ち主。戦績は41勝3敗。
1R、両者サウスポー。ペンジェーはステップを踏みながら飛び込みのジャブ、右フック。ラムナムムーンレックは強い左ローを蹴る。ペンジェーのワンツーをしっかりブロックし、ジャブで前へ出ると右ストレートを打ち込む。ラムナムムーンレックは左ミドルを蹴るが、左ローを蹴ったところにペンジェーがジャブからの左ストレートを打ち抜いてダウンを奪う。
前後にステップを踏むペンジェーはワンツー、ラムナムムーンレックは左ミドル。ペンジェーは左ハイを空振りさせるとワンツーを打つ。前に出るラムナムムーンレックの左フックをかわして回り込むペンジェーがワンツー。前に出てくるラムナムムーンレックにはヒザ。ラムナムムーンレックは思い切り左ストレートを打って来る。
2R、前に出るラムナムムーンレックが左ミドルを多用し、左ローを蹴る。しかし、その左ミドルにペンジェーは左ストレートを合わせる。前に出るラムナムムーンレックが左右の強打を放つが、ペンジェーは足を止めずかわしていく。ならばと左ミドルを蹴るラムナムムーンレック。
どんどん前に出るラムナムムーンレックは左ストレートを打つもヒットを奪えず、ペンジェーはジャブを打つ。左ミドルにはワンツー。軽快なフットワークで動き回るペンジェーだが、ラムナムムーンレックの左ボディがヒット。ペンジェーも左ミドルに左ストレートを合わせる。ラムナムムーンレックが追いかけまわしたラウンドに。
3Rも前に出て左ミドルを蹴るラムナムムーンレックに、ペンジェーは左ストレートを合わせに行く。ワンツーを打って離れるペンジェーは、ラムナムムーンレックが左ストレートを打って来るとかわして回り込む。ラムナムムーンレックが左ミドルを放つたびに、場内からは「オーイ!」の大合唱。
ペンジェーはスーパーマンパンチを放つも空振り。ペンジェーの左ヒザに左ミドルを返すラムナムムーンレック。左ミドルをどんどん蹴るラムナムムーンレックだが、ペンジェーはそれにワンツーを返していく。残り時間がわずかになると、ペンジェーは飛び込んでヒザとワンツー。
判定は3-0でペンジェーが初参戦で金星を得た。
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▼第2試合 ONEストロー級(-56.7kg)キックボクシング 3分3R×アドハム・ルジエフ(ウズベキスタン)判定1-2〇奥村将真(TEAM TEPPEN)
奥村は第2回東アジアユース競技大会ボクシング男子60kg級優勝の実績を持ち、2024年1月のキックボクシングプロデビュー後はStand up King of Rookie 2024 -55kg級で優勝。2025年8月のRISEで山田貴紀に判定で敗れたが、10月のONE FF初出場ではイギリスのアルフィー・リンチを2分50秒でTKO。2026年1月の2戦目はシェン・イーハンに判定勝ちと連勝中。戦績は7勝(4KO)2敗1無効試合。
ジャブ&ステップで相手に当てさせずに当てる巧みさを持つ奥村は、ディフェンスが良くパンチだけでなくカーフキックも蹴っていく。ONEのマストシステムに適した戦い方との評価もあり、3連勝が期待される。
ルジエフはなんとまだ17歳で21勝2敗の戦績を持つ。
1R、奥村は前後にステップを踏み、ルジエフが前に出てくるところに前蹴り、ワンツーを合わせる。自分から前に出てジャブを打つと、ルジエフは左ハイを合わせに行く。奥村は左三日月、ルジエフは左フック。奥村が空振りすると右ストレートを打つ。左三日月を蹴って前へ出る奥村は右カーフ、ジャブ、右ハイ。
ルジエフはワンツーから右ハイ、さらにワンツーで前へ出ようとする。奥村はワンツー、左フック。ワンツーの連打で前へ出る奥村だが、ルジエフが打ち返してくるとバックステップでしっかり外す。左三日月を2連打して奥村にルジエフは右ストレート。中盤から終盤は奥村のヒットが目立った。
2R、奥村は左の三日月を狙い撃ちにし、ルジエフは右ストレートを狙ってくる。しかし、奥村は蹴ってもすぐに下がるかガードして右ストレートを当てさせない。逆にワンツーを打つ奥村。左ミドルを連打するルジエフに奥村も左ミドルを返し、ジャブから右ストレート、左ボディからの左アッパー。
ルジエフのワンツーはしっかりとブロックし、ジャブを打つ奥村。ルジエフも右カーフを蹴る。奥村は右ハイを蹴ってから右カーフ、もう一度右ハイ。これにルジエフは右ストレートを合わせに行く。甲乙つけがたい攻防に。
3R、ルジエフは奥村のジャブに下がりながらも右カーフを蹴っていく。奥村はジャブ、左ミドル。右カーフを空振りしてもそのまま回転してバックキックを見舞う。奥村の左インローがローブローになり、場内はブーイング。再開後も前に出るのは奥村で右ストレート、左ボディからの左アッパー。
ルジエフのパンチをブロックすると左ボディ、左ストレート。左ミドル連打から右カーフ。ワンツーで前に出る奥村だが、左ミドルや右ハイも忘れず蹴る。どんどん前に出て左三日月を蹴り、ワンツーを打つ奥村。
判定は2-1と割れたが、奥村が勝利を手にした。
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▼第1試合 ONEフライ級(-61.2kg)MMA 5分3R×クオック・ダン(ベトナム)1R 3分36秒 ※ストレートフットロック〇田中滉太郎(MMA Rangers Gym)
田中は野球、ボクシングを経てMMAへ。MMAのアマチュア大会と柔術の大会で経験を積み、2025年アマチュア修斗九州選手権フェザー級で優勝。2024年10月の『BLOOM FC.03』でプロデビュー、初回TKO勝ちを収めると2025年4月の『BLOOM FC.04』での2戦目もリアネイキドチョークで一本勝ち。10月のアマチュア修斗全日本選手権フェザー級で3位となり、2026年5月17日の『TORAO 38』にてプロ修斗新人王トーナメント・バンタム級に出場が決まっている。プロ3戦目にしてONEデビュー。
1R、まずは田中が右カーフと左ミドル、左右にステップで動きながら蹴っては離れる。ダンはジャブ、田中の蹴りに合わせて右ストレート。田中は一度フェイントを入れてダンを下がらせると、すぐにダブルレッグ。ダンは左小手を巻くが田中は投げを見舞う。離れるダン。
ダンの右カーフに田中も右カーフ、ダンの右フックに田中も右フックを返す。右カーフの蹴り合いからダンがワンツースリー、田中が右フックの空振りからダブルレッグでテイクダウンに成功。立ち上がる田中にダンは蹴り上げを狙う。田中はストレートフットロックの体勢に入り、ダンは逃れようと回転するが田中は離さずにしっかり極め、タップを奪った。
田中は勝利者インタビューを受け、「ストレートフットロックなんですけれど、僕の得意技なのでこれでフィニッシュしようというのがひとつありました。元々理姉城戸チョークからストレートフットロックと決めていました。で、取れるタイミングが来たので極めに行きました」と、狙っていたとコメント。
35万バーツのボーナスが贈られ「最高です! 狙っていたので本当に嬉しいです」とガッツポーズした。