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インタビュー

【Krush】初防衛戦の王者アビラル・ヒマラヤン・チーター「僕と言えばKO」、挑戦者・璃久「倒されることは別に怖くない」

2026/03/25 22:03

璃久「ポスター剥がされたのはムカついた」


──昨年11月のK-1での試合は、直前で試合がなくなるというまさかの事態でしたが、その場、そしてその後も含めて、どう思いましたか?

「まあ、なったことはしゃあないんで。そこにああだこうだ言うてもしゃあないですからね。やっぱり相手があって成り立つ競技なんで。だから、そこに関しては別に。また改めてやればいいんかなとは思うっすね」

──もうすぐに、次に気持ちを向けられましたか?

「そうですね。アビラルが負けた時点で、次、あるやろなとは思ったんで。今はアビラルがベルトを持ってるんで、そこに行くやろなっていうのはあったんでね。だから試合がなくなったことにどうのこうのは、別に何もないですね」

──それよりも、この次の試合にもうしっかり意識が向いたと。アビラル選手とは二年ちょっと前、2023年12月に対戦して勝利しています。あの時の印象は?

「木村“フィリップ”ミノルとかともやってるし、和島(大海)さんともやった後やし、やっぱ強いなっていう印象はあったんですけど……どういう印象やろ? 僕もK-1デビュー戦やったんで、オイシイ相手やなっていうのはありましたね」

──やりづらさはありましたか?

「いや、やりづらいっていうのはなかったですね。手足が長いんで距離はありましたけど、蹴ってくるわけでもないんで、パンチになるよなっていうのもあったし。まあこっちも、いつも特に何か作戦を立てるわけでもないんで。その場の自分のノリと勢いでやったって感じです」

──では今回も作戦は特に立てず?

「今回もそうですね。でもやっぱり、2年前とは思い入れが違うんで。あの時は食えばオイシイなっていう感じでした。もちろん今回もその気持ちはあるっすけど、ベルトが懸かってるんで、やっぱり勝ちたいですよね」

──しかも、一度は王座決定トーナメントの決勝戦で近づいたけど、獲れなかったベルトですしね。

「そうですね。日本人ってホンマに、対世界になった時に、小田(尋久)も僕も……アビラルは日本人枠に入るか知らんけど、やっぱり誰も外国人に敵わないですからね。小田とか、もうあんなん潰れてもうてるし。アビラルも結局、今、K-1に出てる主流の人ら以下の選手に負けちゃうレベルなんで。あの外国人たちと同等にやるには、ここは乗り越えなアカン壁やなっていうのはあるんで。

 あんまり先を見据えてどうとかは分からんすけど。ダリル・フェルドンクとか、それこそデング・シルバもそうやったし、ゾーラ・アカピャンとか、あんなん、それこそ食えばオイシイですけど、外国でも普通に勝っていける選手なんで。あのへんに勝たないとって思ったら、ここで負けたらなかなかキツいやろなっていうのはあるんで。日本人としては、もうここはやっぱり勝たないと。Krushのチャンピオンとして、あのへんと闘いに行きたいですからね」

──そのためにもKrushのベルトが欲しいと。

「もちろん。俺はベルト持ってないですから。アビラルはいっぱい持ってるじゃないですか。だからベルトが欲しいですね」

──このところ、K-1は世界路線を強化していて、特に70kgはいい外国人選手が増えたところも、モチベーションとして大きいですか?

「いや、モチベーションはあんまりでしょ」

──そうなんですか?

「だって、あんなん連れてこられたら、それこそ日本人は何もできなくなっちゃいますよ。だってアカピャンだって結局、あの中に入ったら微妙じゃないですか。俺はそのアカピャンに、普通に倒されてるんで。しかも70kgは今、世界でトーナメントやってるじゃないですか。この間優勝した、あのでっかいヤツ(ジョナス・サルシチャ)も出てきたし。あんなん来られたら、もうたまらんすよね。ちょっとレベルの差がありすぎて、このままじゃ盛り上がらんすよ、本当に。まあでもね、ちょっとここで勝たんとアカンなとは思ってます。K-1うんぬんはちょっと置いといて、まずはKrushタイトルを獲ります」


──試合に注目してほしいということで、SNSでの発信も増やして、住んでるマンションの掲示板にポスターも貼って、剥がされたりしてましたよね(笑)。

「めっちゃチェックしてますやん(笑)。ポスター剥がされたのはムカつきましたけど、また貼ったろかなと思ってます」

──何度でも頑張ってください(笑)。

「もう、そんなんしか抗えないんでね、このままやと注目度も低いし。でも逆に、申し訳ないですけど、僕とアビラルがああやってボーン!ってポスターに載って、メインでやらせてもらえるのはすごくありがたいですよ。僕もKrushとかK-1は昔から見てるから、ファンとして。ただ、その目線で見た時に、他にオモロい試合ってどれなん? って思うんですよ。かといって、『お前はお客さんを呼べるんか』って言われたら、僕もなかなか大阪から東京に来てもらうのはキツいっていうのもあるんで。でも、ちょっとでも認知してもらえるように、何かしないととは思ってるんで」

──それは大事なことですよね。

「僕ももう時間はそんなにないんで、自分の価値を上げるためにもホンマにタイトルは必要ですからね。それを獲るところを、たくさんの人に見てもらいたいし」

──それはそうですね。では最後に、改めてこの試合への“決意”をいただけますか?

「やっぱりメインなんで、最後まで残って見ていってほしいし、会場に来てくれる人の足を止めたいですよね。パッとABEMAつけた人とか、会場に来たら僕らがやってたっていう人も、『オモロそうな試合やな』って思って足を止めれたら、僕らの勝ちなんで。で、やっぱりそうするには、打ち合うしかないし。ただ、去年のKrushの王座決定戦で、ホンマに思ったんですよ」

──何をですか?

「やっぱり、勝とう勝とうということばっかり思ったらアカンのですよ。『勝ちさえすればいい』みたいな試合はホンマに白けてまうし、そんな試合じゃ自分のよさが出えへんというか。もう外国人にも倒されてるし、倒されることは別に怖くないんでね。レフェリーもおるし、セコンドもおるし、倒されても助けてもらえるんで、盛り上げたろうと思いますね。でもそれを思いすぎたらまた固くなるんで、気負わずに、みんなに応援してもらえたらうれしいかなと思います」

──分かりました。

「アビラルがこのままベルトを持っとっても、やっぱセンターには行けないんすよ。アイツ、外国人に勝てへんから。日本人のオッチャンばっか倒して。僕は奇跡的にモハメド・ブタザに勝ってるんで」

──奇跡じゃないと思いますよ(笑)。

「いや、奇跡でしょ。まあそういうのも踏まえて、オモロい試合になると思うんで」

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