覚悟は決まってるので正面衝突します

KNOCK OUT 4ヵ月ぶりのKNOCK OUT、そして初の常葉大会でウェルター級前王者・中島との対戦が決まり、力斗はかなり燃えている模様。この一番に対する意気込みとは?
──今回は常葉大会のメインで中島玲選手との対戦となりました。最初にオファーを聞いた時はどう思いましたか?
「僕は3週間前に試合したんですけど、今回のオファーが来たのがその試合の前だったんですよ。だから本当ならその次の試合は決めたくなかったんですけど、中島選手ってメチャクチャ強いじゃないですか。だから、やれるんだったらやらせてもらいたいなと思って、すぐに受けました」
──それはやはり、元チャンピオンというところも大きかったんですか?
「いや、それよりも、僕はボクシングが好きなので、ボクシングで日本チャンピオンの時から知ってましたし、そんな実績のある選手の強さを味わいたかったというか。全然レベル差があるのは分かるんですけど、自分の可能性もまだ信じてるので、やってみたいなと思いました」
──ではその中島選手の印象は?
「飛び込みの速さとハンドスピードと、爆発力。もうそういうところは惚れ惚れしますね」
──ただ、爆発力とかキレという点では、力斗選手も自信のあるところなのでは?
「いやぁ…やっぱりあのスピードと当てるタイミングというところでは、ボクサーはやっぱりうまいと思いますね。それで倒せてるんだなと思いますし。ボクシング時代はKOが多いわけじゃないですけど、パンチに慣れてないキックボクサーからすると、みんなやっぱり倒れてるので。ただ一発の威力では、僕の方があるのかなというのは思ってます」
──中島選手は最近の試合では、蹴りもけっこう出して、キックボクサーらしさも見せていると思いますが、そこはどう感じていますか?
「蹴りも普通にメチャクチャうまいですよね。今は本当に、キックボクサーとして、その中でもパンチが特化されている選手だなという感じはします」
──そんな中島選手に対して、どう闘おうと思っていますか?
「僕はたぶん、カーフしかないって思われちゃってるので、今回はカーフ蹴らないで、相手がパンチ強いからパンチでいきたいなと思っています」
──逆にそこでぶつかり合いたいと。
「はい。最近、KNOCK OUTではいい試合が見せられてなくて、そこは申し訳ないというのもあるので、攻撃的にいきたいなと思っています」
──真っ正面からパンチ勝負したいと。
「そうですね。中島選手のパンチも味わった上で、できれば殴り勝ちたいです」
──殴り勝つためには、何が必要だと思いますか?
「パンチだけでいったら、もちろんやられると思うので、ヒザ蹴りとかそういうところは使っていきたいと思っていて。僕もカーフ以外で、いろんな蹴りが使えたらなとは思っています」
──そこも意識して練習している?
「それが、3週間前の試合で相手が3kgオーバーしちゃって。WBCムエタイのブラジル王者だったんですけど、体も頑丈ですごかったんですよ。それで焦っちゃって無理して蹴って、足をちょっとケガしちゃって。なので右足が使えなくて、左足の練習はできたんですけど。逆に左足に磨きがかかったという感じはありますね」
──ケガのことは事前に出しちゃって平気なんですか?
「あ、そうか(笑)。でも、面白い方で大丈夫です。相手がこれを読むとしても、あんまり気にはならないので。相手もたぶん、気にしないだろうし」
──豪快ですね(笑)。
「いやいや(笑)。今回、中島選手に当ててもらって、本当にすごく感謝してるんですよ。当ててもらったからには、負ける覚悟も持ってぶっ倒しにいきたいなと思ってるので。それでやられるかも分からないですけど、覚悟は決まってる感じです。もう正面衝突します」
──KNOCK OUTでは今年一発目になりますが、ここからはどうしたいですか?
「KNOCK OUTで覚えてもらえるようにしたいですね。チャンスがあればもうガンガン出たいなと思ってます。やっぱり試合してナンボなので、倒されない限りは、どんどん試合したいです」
──そして前回の井上舜矢戦が、初の八角形リング「KNOCKTAGON」での試合でした。初めてでしたよね。実際やってみてどうでしたか?
「自分たちのジムのリングが八角形なので慣れていたのと、そもそも僕がそこまで頭よくなくて、『リングの中央を取らなければいけない』とか、あんまり気にしてないんですよね。でもやった感じだと、四角形より八角形の方がやりやすかったなと思います。自分にとっては、四角形よりはいいですね」
──そうなんですね。あと、今大会にも一緒に出場する武内晴信選手とは、幼馴染らしいですね。
「そうなんです。家も近所で、小学校からクラスも一緒で。ちっちゃい時から家に泊まったりとかしてたぐらいで」
──そんなになんですね!
「僕は親が離婚してるんですけど、元の名字が武内だったんですよ。『武内力斗』で。だから兄弟と間違えられたりしてましたね。だけど、あっちがイケメンなので、そこはあんまり間違えられなかったですけど(笑)」
──いやいや、力斗選手も男前じゃないですか。
「無理しないでください(笑)」
──いやいや、本気で言ってますよ!
「まあ、もっといい試合ができたら、そう言われても納得するかもしれないです」
──了解です(笑)。しかし、武内選手も同じKNOCK OUTで活躍するようになってきて、お互いさらにモチベーションが上がってるのでは?
「そうですね、嬉しいです。ハルはちっちゃい時から一緒にやってたんですけど、一時期
は格闘技から離れてたので。それがまた大人になっても一緒にできてるっていうのは『二人で上がっていくぞ』みたいに思えるので、いいですね。ただ、お互いの試合が被っちゃうと、ミットを持ち合ったりができなくなるじゃないですか。そういうところはちょっとキツいですけど。ただ二人で出られるところはプラスに捉えてます」
──KNOCK OUTでは、一緒に出るのは初めてですからね。
「そもそも、プロで一緒に出るのが初めてなんですよ。だからアマチュアの時以来です。だから一緒に勝ちたいですね。アイツはパコーン! と勝つでしょう。俺はパコーン! とやられるかもしれないですけど、一緒に勝てるように頑張ります」
──常葉での試合という点ではどうですか?
「僕は初めてですけど、ハルは慣れてるので、ついていくだけです。メッチャ過ごしやすかったと聞いてるので、楽しみです」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこですか?
「今回、もちろん噛ませ犬だって分かってるんですけど、『極上の噛ませ犬』を見せたいです。『噛ませ犬が間違えて勝っちゃったぞ』、みたいな」


