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【PANCRASE】沙弥子が国際戦勝利ボーナス獲得も「危うく切開」に

2019/11/11 18:11
【PANCRASE】沙弥子が国際戦勝利ボーナス獲得も「危うく切開」に

11月10日(日)東京・新木場スタジオコーストで開催された「PANCRASE310」で韓国のホン・イェリン(DK GYM)に判定3-0(30-27×3)で勝利した沙弥子(リバーサルジム横浜グランドスラム)に、PANCRASEから国際戦WINボーナス5万円の支給が発表された。

同制度は、日本以外から招へいした外国人選手との対戦に勝利した場合、ファイトマネーやブレイブボーナスとは別に、上限30万円のWINボーナスが支給されるもの。

柔道ベースで、勝村周一朗率いるリバーサルジム横浜グランドスラムに移籍し、11カ月ぶりの試合に「身体がきっと覚えてる」と語り、イェリン戦に臨んだ沙弥子。

MMAはプロデビュー戦ながらキックボクシングでは4勝3敗というイェリンを相手に、打撃では打っては打たれるという乱打戦に苦しむ場面もあったものの、得意の組みの展開では小外がけ、大内刈、払い腰といった柔道の投げ技のみならず、ボディロック、ダブルレッグでのテイクダウンも決めるなど、進化を見せた。

試合後、沙弥子はマット上で「緊張するかなと思ったけど、勝村さんたちが和ませてくれて気持ちよく戦えました。相手はデビュー戦でしたが、デビュー戦から強い子は強い。油断せずに臨んだけど、若さがすごかったです。(今後について)まだ大きいことは言えません。実力と自信をつけて一つひとつ戦っていきます」と語り、四方に笑顔でポージングをしてケージを降りた。

WINボーナスの額が低めだったのは、対戦相手のキャリアと沙弥子が極めきれなかったことによるものか。

試合翌日、沙弥子はSNSで「判定ですが勝ちました。応援してくださった皆様本当にありがとうございます! 11カ月ぶりの試合は直前だけ緊張しました。ちょっと休んで見つけた課題をクリアして次に繋げます」と、課題が残る試合だったことを挙げ、改善に励むことを記している。

また、「試合前に腫れまくった耳の血を抜いてきたんだけど、危うく切開になる所だった。痛すぎてやばみ」と、グラップラーにつきものの“わいた”耳を披露。レスリングのテイクダウンを含め組み技を磨いてきた証を写真とともにツィートしている。

名門・日体大柔道部出身で東京学生選手権で3位入賞の実績を持つ沙弥子は、2015年の「Real 2」でMMAデビュー戦も元ボクシング世界王座三階級制覇のライカ相手にTKO負け。その後、フィットネスインストラクターとしてボディビルに挑戦し、2017年6月の『第25回 東京オープンボディビル選手権』で3位入賞。2017年12月の「GRACHAN」でMMAに復帰し、今回で5連勝を飾った。

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