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【PANCRASE】瀧澤謙太が修斗世界2位の石井逸人をヒザ蹴りTKO! 沙弥子が判定勝ち

2019/11/10 17:11
▼メインイベント バンタム級 5分3R○瀧澤謙太(60.85kg/EXFIGHT/3位)8勝5敗[3R 1分59秒 TKO]×石井逸人(61.3kg/TRIBE TOKYO M.M.A/修斗世界2位 )13勝2敗1分 ONE Championship両国大会の前から火ぶたが切られた「修斗vs.PANCRASE」。11月10日(日)の「PANCRASE310」では、PANCRASEバンタム級3位の瀧澤謙太(EXFIGHT)と、修斗世界フライ級2位の石井逸人(TRIBE TOKYO M.M.A)が対戦する。 瀧澤はPANCRASEバンタム級のホープ。2018年にハルク大城とTSUNEに2連続KO勝ちし、2019年3月17日の「PANCRASE 303」ではバンタム級暫定王者のハファエル・シウバ(ブラジル)が持つベルトに挑戦。1R 3分22秒、リアネイキドチョークで一本負けし、王座奪取に失敗した。 その後、6月の再起戦では瀧澤と対戦予定だったリッキー・キャンプが「親族に不幸があり」試合を辞退。急遽、対戦相手がキルギスのダスタン・オムルザコフに変更されたものの、前日計量で6.95kg差が発覚。いったんは無差別級戦として行われることが発表されたが、オムルザコフがメディカルチェック(血液検査)を通過できなかったため、試合直前に中止が発表されている。 「次、ランキング上の選手、やってない選手」としてハファエル・シウバvs金太郎の勝者(シウバが2R TKO勝ち)との対戦を希望していた瀧澤だが、今回、ランキングは上でも別団体・修斗の世界ランク2位の石井逸人との対戦が決定した。瀧澤にとっては真価が問われるマッチアップだ。 EXFIGHT所属となり、高谷裕之の指導を受け、プロ練習では高橋遼伍、高野優樹、齋藤翼らと肌を合わせることで、「戦い方のスタイルも変わり、以前の僕とは比べものにならないくらい強くなっている」という。 「重心が浮かない蹴り、立ち技で寝かされない、寝かされても立てる」という手応えを得て、石井戦に向け「僕からしたら相手じゃない。1R目から何もさせずに圧倒して、最終的にはKOする」と絶対の自信を持つ。前日計量では一言「秒殺」と不敵にコメントを残している。 対する石井は、広島県の福山市の総合格闘技道場BURSTから、上京しTRIBE TOKYO M.M.Aに移籍。覇彌斗から石井逸人として、2019年7月にバンタム級に階級を上げ、2018年修斗新人王のガッツ天斗と対戦し、判定勝ちで再起を果たした。 さらに、9月の「Road to ONE:CENTURY」では、2年ぶり復帰戦の古間木崇宏を相手に1R リアネイキドチョークで一本勝ち。東京進出後、連勝を飾っている。 石井は瀧澤について「自分のリズムをしっかり持っていて、そのリズムに乗るとすごく強い選手だけど、それを崩されるとモロい」と指摘。 移籍したTRIBE TOKYO M.M.Aでの練習で「国内でトップクラスの練習をしている。フィジカル以上のテクニックをつけてきた。以前は相手と噛み合う、合わせるスタイルだったけど、自分のしたいことをぶどんどんつけられるスタイルになってきている」と、変化を語る。 バンタム級(61.2kg)転向2戦目。ONE WARRIOR SERIESからのONE本戦出場を目指す石井は、「国内でひとつ上の階級で勝てなければ海外勢には勝てない」と、ONEフライ級(※61.2kg)を見据えての61.2kgだという。 瀧澤戦を前に「一切、噛み合わない試合になる。一方的な試合で終わらせます」と語る石井。前日計量でのフェイスオフ後は、「瀧澤選手の意識を飛ばしてケージを降ります」と絞め落としての一本勝ちを予告した。 PANCRASEのメインで勝ち名乗りを受け、世界の扉を開くのはPANCRASEランカーの瀧澤か、それとも修斗ランカーの石井か。 1R、互いに右ロー。石井の軸足払いローに尻着く瀧澤だが立つと、左右の前蹴りを腹に突き、左ボデイ、後ろ蹴りを3度、腹に打つ。サークリングする石井はシングルレッグで金網詰めるが瀧澤は突き放す。 2R、互いに左ハイも瀧澤は後ろ廻し蹴りを腹に当て、左ボデイ。石井のダブルレッグを切り右フック! さらにヒジ! 崩れる石井からマウントを奪いパウンドも石井の足関節に離れる。 3R、少し動きを落とした瀧澤。疲労か、そこに石井は右ロー、右フックを振り前へ。しかし、瀧澤はバックキックで突き放す。石井の組みを切った瀧澤は石井の右フックに右の跳びヒザ! 劇的なTKO勝利を飾った。 瀧澤はケージのなかで「明日また生きるぞ! バンタム級日本盛り上がっているんで、僕も強いやつを倒して日本を盛り上げます!」と語り、十字を切ってデカゴンを降りた。 ▼セミファイナル キャッチウェイト 5分3R×八田 亮(52.45kg/ストライプル オハナ)12勝5敗・3位[3R 4分34秒 TKO]○曹 竜也(53.5kg※体重超過/闘心)17勝17敗4分・4位 ※ストロー級52.2㎏契約で曹達也が最終計量で53.5kg。ルール上の試合可能許容範囲5パウンド以内で対戦相手が試合を受諾したため、ストロー級ではなくキャッチウェイトとして試合実施 元ZST王者で同級3位の八田亮(ストライプル オハナ)と同級4位・曹竜也(闘心)が対戦。 八田は2018年11月にURCC王者アンソニー・ドゥーに3R TKO負けして以来1年ぶりの試合となるが、柔術大会にも出場しており寝技を磨いてきた。フェイスオフなしの前日計量では、「ALL GRAPPLING、一本勝ち以外は勝ちじゃない」と、組み技勝負を予告している。 対する曹は2019年4月に北方大地を相手に「ストロー級王座挑戦者決定戦」を戦い、判定負け。前日計量では52.2㎏契約のなか最終計量で53.5kgと体重超過。キャッチウェイトとして試合は実施される。再起戦を勝利した者がタイトル戦線にからんでくるか。 1R、ともにサウスポー構え。八田はシングルレッグテイクダウンもリバーサルする曹に、クローズドから仕掛け。スタンド再開。左フックを当てる八田は、引き込みから仕掛ける。 2R、シングルレッグから引き込む八田に右で脇差し抑え込む曹。下の八田はハーフから煽ってスイープを狙うが、金網に押し込む曹は細かいパウンド。八田の三角絞め狙いも外す。さらに体を離し、両足に蹴り。ブレーク。スタンドで右を当てる八田が前に出るがバランスを崩す。曹はスタンドバックに。曹が取り返したラウンド。 3R、右のトリプルを当て前に出る曹。引き込み、亀になり巻きこみを狙う八田だが、パウンドを浴びる。体を離しスタンド勝負を望む曹に、最後の打ち合いに勝機をかける八田も前へ。しかし曹が右ストレート、さらに右ヒザ、右アッパーを当て前へ、ダウンした八田にパウンド連打し、レフェリーが間に入った。体重超過した曹は座り込んだまま喜びは見せず、複雑な表情を浮かべ勝ち名乗りを受けた。 [nextpage] ▼第7試合 女子アトム級 5分3R○沙弥子(47.6kg/リバーサルジム横浜グランドスラム)4勝1敗[判定3-0]※30-27×3×ホン・イェリン(47.2kg/DKジム/韓国)デビュー戦 沙弥子はMMA4連勝中。柔道歴10年で名門・日体大柔道部出身で東京学生選手権で3位入賞の実績を持つ。2015年の「Real 2」でMMAデビュー戦も元ボクシング世界王座三階級制覇のライカ相手にTKO負け。その後、フィットネスインストラクターとしてボディビルに挑戦し、2017年6月の『第25回 東京オープンボディビル選手権』で3位入賞。2017年12月の「GRACHAN」でMMAに復帰し4連勝を飾っている。 3戦目にはハム・ソヒの愛弟子で、韓国キック王者のパク・シウとの打撃戦を制するなど、組み技を軸にトータルファイターとしての実力を上げている沙弥子は、前日計量で「思ったより相手は小さかったです。試合間隔がかなり空きましたが、身体がきっと覚えてるし、仲間と自分を信じてパンクラスを楽しんで、最後は勝ちたいです」とコメント。 沙弥子と対戦するのは17歳のホン・イェリン。今回がMMAプロデビュー戦ながら、キックボクシングでは7戦(4勝3敗)を経験。MMAはアマチュアで5戦を経験後、待望のデビュー戦を日本で迎える。急速に進化を遂げている韓国MMA界から乗り込んでくるイェリンはどんな動きを見せるか。計量で沙弥子と向かい合っても笑顔を見せたイェリンは「準備してきたことを出し切ります」と語った。 1R、ともにオーソドックス構え。左右を振り金網詰めてボディロックテイクダウンは沙弥子。ハーフからパウンドにイェリンは腰を切りクローズドに戻すと下から腕十字狙いも腕外す沙弥子。 2R、イェリンの右ストレートを浴びる沙弥子だが、大内刈と払い腰で2度テイクダウン。その立ち際に細かいパンチを入れる。 3R、沙弥子の右ローに右ストレートを合わせるイェリン。沙弥子はダブルレッグテイクダウン! 片足抜きハーフに。足さばきサイドに出る沙弥子は横三角絞め狙いも外すイェリンにサイドからパウンドでゴング。 右ストレートを当てるなどストライカーらしさとともに強い腰を見せたイェリンに、組みで上回った沙弥子。判定は3-0(30-27×3)で沙弥子が勝利した。 試合後、沙弥子はマット上で「緊張するかなと思ったけど、勝村さんたちが和ませてくれて気持ちよく戦えました。相手はデビュー戦でしたが、デビュー戦から強い子は強い。油断せずに臨んだけど、若さがすごかったです。(今後について)まだ大きいことは言えません。実力と自信をつけて一つひとつ戦っていきます」と語り、四方に笑顔でポージングをしてケージを降りた。 ▼第6試合 バンタム級 5分3R ※19時開始目途×大橋悠一(61.45kg/P's LAB大泉)5勝2敗・6位[1R 0分13秒 TKO]○ユ・スヨン[Suyoung You](60.95kg/韓国/ボン柔術)5勝1敗 2018年ネオブラッドトーナメント覇者で同級6位の大橋悠一(P's LAB大泉)が、ボン柔術所属で韓国TFCからの刺客ユ・スヨン(韓国)と対戦する。 現在5連勝の大橋は、前戦でキルギスのWEF globalバンタム級王者ディションバイ・バキトベックを右フックで倒して1R41秒、パウンドによるTKO勝利、勢いに乗っている。12月に三十路を迎える大橋は、「20代最後の試合、最高の形で締め括ります」と勝利宣言。 対するスヨンは韓国TFC首脳陣が「キム・ミョンギュ以上の可能性がある若者。負け無しでバンタム級のベルトに挑戦できる」と推薦してきた新鋭。デビュー戦こそ判定負けしているものの、その後は5連勝、4フィニッシュを飾っている。前日計量では、「練習の成果を見せます」と謙虚に語っている。チョークを得意とするスヨンに対し、大橋は2試合連続の国際戦をクリアし、名を上げられるか。 1R、ともにオーソドックス構え。右ロー打つ大橋に詰めるスヨンは左を当てて大橋を下がらせると、右ストレートえ腰を落とさせ、左右ラッシュ! 崩れた大橋を見てレフェリーが間に入った。  試合後、6連勝を決めたスヨンは「相手選手の試合を見て距離を取ると危ないと思い、自分から詰めようと思いました」としっかり研究してのPANCRASE参戦であったことを明かした。 [nextpage] ▼第5試合 ストロー級 5分3R×井島裕彰(52.5kg/GUTSMAN)12勝12敗3分・5位[2R ケイオスチョーク]○アダム・アントリン(52.05kg/米国/AKA/Antdawgs MMA)14勝5敗・7位 ストロー級5位の井島裕彰(GUTSMAN)と7位のアダム・アントリン(米国)が対戦 2016年7月、UFCのTUF24フライ級トーナメント一回戦でダマッシオ・ペイジに勝利し、準々決勝で扇久保博正に判定負けしているアントリンは、2019年6月の「PANCRASE 306」で本来の適性階級であるストロー級で初参戦。前山哲兵を終始圧倒し、3RTKOに下している。前戦で7位にランクインしたアントリンは、「2020年、東京オリンピックの年にチャンピオンになるのが夢だから、明日は勝つよ」と笑顔で語る。 対する井島は2017年3月から早坂優瑠、八田亮、前山哲兵相手に3連勝も、2018年は5月に北方大地に一本負け、11月に曹竜也にTKO負けで2連敗中。PANCRASEは「八田@曹とのタイトル比較マッチ」と位置づけている。曹が体重超過した今回、井島が実力者アントリンに勝利すれば、一気に上位戦線進出となる。初の国際戦に向け、「心と身体をしっかり作って来ました。日本の団体に育ててもらった意地を見せます」とホームでの金星を狙う。 1R、サウスポー構えのアントリンにオーソドックス構えの井島。左フックを当てて前に出る井島。アントリンの右ローを掴んで右フック! ダウン奪うとハーフから細かいパウンド。 2R、低いシングルレッグに入った井島。金網まで詰めるが、そこにアントリンは得意のノーアームギロチンチョーク! 落ちているとアピールするアントリン。井島は失神。アントリンは、前回来日時の公開練習で見せた通りの動きでハーフガードの井島に極めた。試合後、アントリンは王座獲りを宣言した。 ▼第4試合 フェザー級 5分3R○田中半蔵(66.1kg/FUN'S)13勝7敗・10位[判定2-1]※29-28×2,28-29×コンバ王子(65.65kg/HMC JAPAN)12勝10敗・14位 実力者・田中半蔵(FUN'S/10位)が、前ハワイX-1王者・コンバ王子 (HMC JAPAN/14位)と対戦。 2019年3月に現UFCの堀江圭功に1R KO負けを喫した田中は再起戦。中原由貴、カイル・アグオン、堀江と強豪ばかりと対戦し、3連敗で黒星が続いている田中は、2017年5月の日沖発戦以来の白星を掴めるか。8カ月ぶりの試合に向け「しっかり勝って復活します」と語る。 対するコンバ王子は2019年7月に林大陽を相手に3R 、右オーバーハンドで逆転のKO劇を披露。グラップリングマッチにも積極的に取り組んでおり、X-1では得意のスタンドからのキムラで回して一本勝ちも収めているが、レスリングも強い田中相手に背中を見せる場面は増やしたくないところだ。前日計量では、「田中選手は僕が格闘技を始めた頃から見ていて戦いたかった選手なので、倒して他のランカーにアピールします」と高いモチベーションを持って戦う気持ちを語った。 フェザー級サバイバルマッチを生き残るのは田中か、コンバ王子か。 1R、遠間からタックルのコンバをがぶる田中。下から草刈り狙いのコンバを払う田中がサイドに。亀から立つコンバは得意のアームロック狙いも、警戒する田中はバックに。走って正対するコンバ。 2R、田中のダブルレッグをアームロックに切り返して回すコンバだが、田中はまたいで外す。亀からシングルレッグはコンバも、右腕を両足で挟む田中が鉄槌。持ち上げ右腕外したコンバは左を振り前へ。田中も凌ぐ。 3R、シングルレッグは田中も切るコンバ。右ストレート、アッパーで2度田中からダウンを奪うが、ダメージを与えながらそこから極めにこだわるコンバは2度アームロック狙うもポジションを失い、亀でパウンドをもらう。 判定は2-1で田中が辛勝。2年半ぶりの白星を掴んだ。コンバにとっては勝ちを落とした試合となった。 [nextpage] ▼第3試合 ライト級 5分3R×岸本泰昭(70.65kg/総合格闘技道場コブラ会/10位/21勝11敗3分[判定0-3]※28-29×2,27-30○松岡嵩志(70.1kg/パンクラスイズム横浜/10勝7敗) 7月にライト級7位の菊入正とドローの岸本泰昭がPANCRASE2戦目で、パンクラスイズム横浜の松岡嵩志と対戦する。岸本はDEEP、修斗、HEAT、GLADIATOR、GRACHAN、POWERGATEと数々の団体を渡り歩き、2018年9月のGRACHANで山本琢也に判定負け後、2019年7月にPANCRASEで菊入を相手に約10カ月ぶりの再起戦に臨むも三者三様のドロー。PANCRASE初勝利はならなかった。今回の試合に向け、「自分らしい厳しい試合して勝ちます」と決意を語る。 対する松岡嵩志は、年2試合のペースでコツコツと試合を続け、じっくりとチャンスを狙ってきた。2007年プロデビューの岸本(21勝10敗3分)に対し、松岡も2009年デビュー(12勝10敗1分)と、ともに10年以上のキャリアを持ち、スクランブルにも強い両者。松岡は前戦では、第2代ZSTライト級王者の平信一のテイクダウン・スイープ狙いを切り返し完封勝利しており、今回10位の岸本相手に連勝を飾り、ランク入りを目指す。岸本戦に向け、一言「KO」と打撃決着を予告している。 1R、サウスポー構えの岸本にオーソドックス構えの松岡。強い右ミドルを当てる松岡にシングルレッグテイクダウンは岸本。立つ松岡に再びシングルも防ぐ松岡。 2R、大外刈テイクダウンは松岡! 立つ岸本にヒジ当て押し込むと金網際の攻防に。右で差す岸本に回す松岡。 3R、シングルレッグで尻つかす岸本だが、立つ松岡がシングルレッグへ。スイッチ狙う岸本を俵投げで上に。蹴り上げから立つ岸本は左ミドル、左ストレートを当てるもゴング。 判定3-0で松岡が勝利。連勝でランキング入りが見えてきた。 ▼第2試合 フライ級 5分3R×中村龍之(56.85kg/ロータス世田谷/9位/11勝16敗3分)[判定0-3]※28-29×2,27-29○杉山廣平(56.8kg/SPLASH/8勝4敗) 中村龍之(ロータス世田谷)は2017年11月の川端康太戦から立花恵介、安永有希にいずれも判定勝利で3連勝も、2019年は荻窪祐輔、NavEに敗れ、2連敗中だが、指導する北岡悟は松岡と中村について「格闘技を努めていることは間違いない」という取り組みのなか、中村は結果を残し踏みとどまることができるか。前日計量では「差を付けて返り討ちにします」と語っている。 杉山廣平(SPLASH)は2018年はネオブラッド・トーナメント3試合を戦い決勝で鈴木千裕に判定負けで準優勝。12月には井上学に判定で敗れ連敗もスプリットに割れる内容だった。2019年は6月に加マーク納戦をスプリット判定でモノにしており、ランカー中村との試合で連勝を狙う。計量では「リベンジです。連敗中の中村選手にもベストを尽くしてもらって、僕がフィニッシュします」と余裕のコメントを残している。 1R、ともにオーソドックス構え。中村は強い右ローを当てると、杉山はダブルレッグから脇潜りテイクダウン! ハーフからパウンド。 2R、中村の踏み込みに組み付きそうそうにテイクダウン奪う杉山。立つ中村にボディロックテイクダウンでマウント奪い、パウンドにニアフィニッシュで10-8の採点も。 3R、両脇差す中村だが、杉山の手繰りをがぶりきれず杉山のシングルレッグで下に。ハーフからパウンドは杉山。背中見せ立つ中村だがゴング。判定3-0で杉山が勝利。中村は苦しい3連敗となった。 ▼第1試合 ミドル級 3分3Rウェルター級6位○中村勇太(83.4kg/T-Rex Jiu-Jitsu Academy)18勝22敗3分2NC[判定2-1]※29-28×2,28-29×一慶(83.4kg/フリー)14勝9敗2分 ウェルター級6位の中村勇太(17勝22敗3分2NC)がミドル級で一慶(フリー/14勝8敗2分)とベテラン対決に臨む。両者は2011年3月に対戦しており、一慶が2R KO勝ちしており、再戦となる。 GLADIATOR、台湾RFC、韓国NeoFight、PANCRASEで現在4連勝中の中村は前日計量で一言「リベンジ」と語り、対する一慶は「練習でやった事を一つでも多く出します」とコメント。 一慶は、2018年11月に荒井勇二に一本勝ち、前戦2019年7月のGLADIATORでパク・イクスンに判定勝ちで2連勝中。ミドル級戦線で上位に進出するのは中村か一慶か。 オーソドックス構えの一慶にサウスポー構えの中村は左ストレートをヒット。小外がけでテイクダウン奪う一慶に、バック奪う中村がスプリット判定を制した。 【プレリミナリー】 ▼プレリム第3試合 バンタム級 3分3R×田代悠生(パラエストラ千葉)2勝4敗[1R 0分44秒 ギロチンチョーク]○力也(KRAZY BEE)1勝 ▼プレリム第2試合 フェザー級 3分3R○加藤泰貴(RODEO STYLY)3勝3敗[判定3-0]※30-27×3×平田純一(AACC×SPIDER ※階級変更)5勝16敗 ▼プレリム第1試合 バンタム級 3分3R×大谷啓元(パンクラスイズム横浜)4敗[判定0-3]※28-29×3○林 駿平(和術慧舟會 HEARTS)2勝2敗
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