11月8日(金)フィリピン・マニラのMOAアリーナで開催される「ONE:MASTERS OF FATE」にて、鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM/元SB世界スーパーライト級王者)が、ONEムエタイルールでトゥカタトーン・ペットパヤタイ(タイ)と対戦する。
鈴木は、シュートボクシングの王座を返上し、2018年11月からONE Championshipに参戦。2018年11月のONEデビュー戦でデイヴィダス・ダニラからダウンを奪って判定勝ち、2019年1月にはモハマド・ビン・マフムードに3R TKO勝利し、ONE3戦目でONEムエタイ・バンタム級王座挑戦へ辿り着いた。
2019年5月のノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)との王座戦では、2Rに腓骨を骨折。フットワークが使えなくなるアクシデントのなか、判定3-0で敗れている。
「狙いすぎた」というノンオー戦を経て、タイ人が長いキャリアで培った独特の距離感をいかに攻略するか。「それを攻略するための道の途中です」という鈴木は今回、ノンオーと同じEVOLVE MMA所属のトゥカタトーン・ペットパヤタイ(タイ)と対戦する。
元ルンピニー&ラジャダムナンのランカーのトゥカタトーンは277戦242勝33敗2分という強豪。サウスポーならではの右フックの使い方が厄介だが、鈴木は「その動きは僕も使えるし、そのパターンで来るならば。自分の得意とするところ」と対処に自信を見せている。
またトゥカタトーンは前に出てくるタイプなので「やりやすさはある」と語る鈴木は、トゥカタトーンが対戦相手が強引に入るパンチを被弾していることについて、「まさにそこを糸口にしたいと思っています」と、得意の接近戦での攻略方法も見えているようだ。
ONEムエタイでは、オープンフィンガーグローブで戦っている鈴木。「ボクシンググローブとは違うオープンフィンガーグローブならではの殴り方があります。自分はそこを楽しんで戦えています」という。
9月のONEベトナム大会では、MOMOTAROがシントンノーイをKO。ONE2勝目をマークした。「あの試合は刺激になりました。良いエネルギーを貰えました!」と語る鈴木は、ONEのムエタイルール、さらにキックボクシングルールでも「どちらでもベルトを獲るしかありません」と目標を定めている。
Ares時代から行動を共にする後輩の内藤大樹が10月25日のONEジャカルタ大会でONE初白星をあげ、BELLWOOD FIGHT TEAMとして、再びシュートボクシング協会にも加入し、後輩たちに道を開いた。
「怪物君らしい戦いを楽しみにしていてください」という鈴木は、再びタイトル戦線にからむことができるか。強豪ぞろいONEスーパーシリーズバンタム級での巻き返しに期待だ。