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インタビュー

【K-1】格闘技界の女性社長が掲げる「正義感・清潔感」と100年続く組織への挑戦――大木知葉社長が語る「格闘技の産業化」と新卒採用の真意

2026/01/06 19:01
「K-1」を運営する株式会社M-1スポーツメディア(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:大木知葉)は、2026年の新春を迎え、格闘技団体としては極めて稀な「新卒採用」を軸とした経営戦略および方針について、代表・大木知葉の想いを公開した。  格闘技を、一過性の興行から「100年続くプロスポーツ産業」へ。大木社長が語る、組織の透明性と未来への投資の真意とは何か。  株式会社M-1スポーツメディアが推進する新卒採用は新生K-1がスタートした2014年より採用を開始し、格闘技興行を透明性の高い「近代的なスポーツビジネス」へとアップデートするための組織変革そのもの。そのため、K-1の新卒社員には入社直後からブランドの根幹に関わる重要な責任が与えられているという。  部署により異なるが新卒業務で象徴的なのは、年間30大会以上の興行を支える制作・運営業務。緻密なデスクワークから当日のオペレーションまでをワンストップで管轄し、興行ビジネスの全プロセスを自分事として動かす。また、情報発信の最前線であるSNS運用や広報業務、メディア対応も若手社員が主導。K-1が社会とどう向き合うべきかを体現する「顔」としての役割を果たしている。  海外および国内で開催するK-1の世界展開に必要な言語と知識を活かした海外事業部人材としてのワールドワイドな業務、さらに、パートナー企業への協賛提案やグッズ企画においても、新卒社員の感性は不可欠だとしている。 「格闘技の社会的価値を言語化し、選手の個性を商品価値へと変換するこれらの業務は、スポーツを『産業』として育てる高度なビジネスアクションであり、過去の慣習に染まらない新卒社員の視点が、組織に健全な緊張感をもたらします。選手たちの夢とファンの熱狂を背負い、自らの手でスポーツの未来を切り拓く。これこそが、K-1で働くことの真の価値であり、私たちが次世代に託している大きな期待です」  そのような取り組みを行っている格闘技界の女性トップ、大木知葉社長のインタビューが届いた。 [nextpage] 格闘技業界のアップデート。なぜ、いま「新卒」が必要なのか ――格闘技界において、新卒採用を継続的に行うのは非常に珍しい取り組みです。その背景を教えてください。 「K-1が新卒採用に本気で取り組む理由は、業界そのものを健全にアップデートしたいからです。格闘技業界は長年、属人的でブラックボックスな運営が多く、『経験者しか分からない』『外からは見えにくい』世界でした。しかし、これからのK-1は透明で、説明責任を果たし、社会に開かれたスポーツビジネスでなければならないと考えます。  そのためには、過去の慣習に縛られない視点、常識を疑い仕組みとして整えようとする思考、そしてスポーツを“産業”として育てる意識を持った人材が必要です。新卒の皆さんは、業界の色に染まっていないからこそ、K-1を『変える側』になれる存在だと考えています」 経営指針としての「正義感・清潔感」の定義 ――大木社長が掲げるK-1の「正義感」「清潔感」という言葉は、従来の格闘技のイメージとは一線を画します。これにはどのような想いが込められていますか。 「わたしが考える『正義感・清潔感』とは、格闘技ビジネスにおける誠実さです。それは決して綺麗ごとではありません。ファンに対して分かりやすく説明できる運営をしているか、選手に対して夢や人生を預かる覚悟を持って向き合っているか、そして社会から見て胸を張れる組織であるか。という、ごく当たり前のことを、当たり前にやり続ける姿勢を指します。  新卒採用とこれが繋がる理由は明確です。クリーンな組織文化は、あとから修正するのが一番難しい。だからこそ、最初から正しい価値観を共有できる仲間と一緒に組織を作る必要があるのです。」 2026年の抱負:世界へ羽ばたくK-1ブランドの再定義 ――2026年、K-1はどのような進化を遂げるのでしょうか。ステークホルダーへの約束をお聞かせください。 「2026年、K-1はさらに進化いたします。既存社員、そして新卒で入社したメンバーの力を活かしながら、『世界に向けたK-1ブランドの再定義』を本格的に進めてまいります。具体的には、海外配信権とライセンスビジネスの拡充に注力します。そして、ファン、選手、パートナー企業などすべてのステークホルダーに対し、安心して関われるプロスポーツ団体であり続けることを約束します。」 未来の仲間たちへ。格闘技を「一生の仕事」にするということ ――最後に、K-1の門を叩こうとしている学生の皆さんにメッセージをお願いします。 「格闘技を『一生の仕事』にすることは、簡単ではありません。華やかに見える一方で、地道で責任も重い仕事です。ですが、辛い日はあってもつまらない日など一日もなく、新たな気づきと刺激の連続です。そして、ファンの皆さん、選手たちと喜びや感動を共有でき、ここでしか得られない経験がたくさん待っています。ぜひ一緒に『100年続くK-1』をつくっていきましょう。我々K-1は、若き“宝”が全力で情熱を注げる組織で在り続けたいと思います」
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