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2025年12月31日(水)さいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN師走の超強者祭り』のフェザー級で「次期挑戦者決定戦」ともいえるクレベル・コイケ(ボンサイ柔術)vs.ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)の一戦が行われた。
試合の序盤は、寝技に持ち込みたいクレベルを切るケラモフがスタンド勝負。2R中盤からスタンドでも相撲ヒザのクレベルは、ハーフからスイープ、マウントから三角絞め、逆足で組んでオモプラッタ、ギロチンを狙う逆襲でケラモフに疲労の色が濃くなる。ジャッジはどう評価するか。
3R、シングルレッグから三角絞めでクレベルがキャッチ。スクランブルするケラモフだがトップを取り切る力が残っておらず。判定は最後までサブミッションを仕掛け続けたクレベルがガスアウトのケラモフにニアフィニッシュの場面も通リ、3-0で競り勝った。
試合後、勝者はあらためて、「朝倉未来vs.ラジャブアリ・シェイドゥラエフ」の双方へのリベンジを宣言。敗者は判定への不服を訴え、鈴木千裕へのリベンジ、平本蓮との対戦を希望した。
クレベル「最後までサブミッションを仕掛け続ける自信があった」
──試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
「まあ〜……嬉しいな、戻って来れて嬉しい。もっと練習では一本勝ちできていたけど、でも(今日は)できなかったで、ごめんなさい。でも勝てたことは、めっちゃ嬉しいです」
──一本勝ちできなかった理由は?
「まあ、ちょっとまだ、間違えてるかな。でもそれです。ちょっと、ちょっと間違えてる(笑)、フフフ」
──ケラモフ選手と実際に戦った印象を教えてください。
「まあ彼は強いな。ディフェンスとか。試合は全部、自分のイメージでやれました。彼は1Rで思いっきり寝技したいけど、2Rからはちょっと何にもできなかった。だんだんスタミナ落ちてくることは全部わかってた(想定内)。だいたい試合はイメージ通りでした」
──試合を終えたばかりですが。今後の展望・目標を教えてください。
「一番の目標は、家に帰って家族と一緒に時間を過ごすことと、ちょっと食べる(笑)。ハハハ。でも、まあもう今日はそれで、あとはまた26年、日本のチャンピオンに戻りたい。まだ今日のタイトルマッチでどちらが勝つかわからないけど(※この会見後にメインイベント)、でも勝った方と、私、来年もう1回試合したいです。まあ、榊原さん前に言っていたね、今日『また来年はタイトルマッチのチャンスある』。まあ、できるなら私はすぐ行きたいし、できなくて、もう1試合する必要があるなら、(それでも)大丈夫。誰でも。私もう1回、試合します」
──今回の試合前に、「柔術をより研ぎ澄ますと自分の勝ちがまた見えてくる」という話をされていました、梅野選手のYouTubeチャンネルとかで。今回、柔術で攻めることによって、アグレッシブさであるとか、ポジション的に殴るとか、より判定にもあった、フィニッシュしようとすることが勝ちにつながっていたようでした。ご自身はどう感じていますか。
「もちろん、前から言ってたのは、もっと昔のスタイルのことで、クレベルの昔のスタイルでやりたいということなんだけど、もっと寝技でアグレッシブに、もっとスクランブルしたりとか。それが今日、ちょっとできました。でも一本勝ちだけできなかったで(苦笑)。でももう、ケラモフとやったことはメリットがあった。彼は全部上手で、エスケープもディフェンス(の技術)も、彼は持ってる。私まだまだ自信があります。もっと頑張って次の試合では、また一本勝ちです」
──では少しずつ、自分の理想に近づいている?
「そう。少しずつ、ちょっとずつ。今日はもっとスクランブルやること、ポジションの交換ができた。でも一本勝ちだけできなかった、まだ、頑張ります」
──昔のスタイル、アグレッシブな柔術スタイルに戻ろうと思ったのは、前回、未来選手に判定で負けたのが結構大きいポイント?
「まあいろいろ(あった)。未来の試合、私は間違えてもっとスクランブル、寝技使っていなかったから負けてしまった。でもこれからは私はもっとスクランブル、柔術をしていきたいから、もっともっと頑張ります」
──次はタイトルマッチがしたいという話ですが、(※メインの勝者の)どっちとやりたい?
「両方! 両方!(両方に負けてしまった自分としては同じ日に2人が対戦して)できなかったから、一試合ずつ、勝った方とまず私は試合したい。たとえばシェイドゥラエフが今日勝って、私vs.シェイドゥラエフ、朝倉が勝ったら、私vs.朝倉。でもべつに、勝敗がどうなっても、26年は両方と戦いたい。25年は二人に負けて、26年は二人とやりたい。(今日の結果で)ベルトある/なし、勝つ/負ける、は関係なく、自分が26年に対戦したいのは、この二人です」
──今日、秋元強真選手も勝ちました。
「秋元、今フェザー級に入ってきているけど、でもまだ、近くじゃないな」
──まだ?
「うーん、まだまだ。彼はフェザー級で上がってきてて、私は彼と試合でも問題ない。でもまだ自分(として)は、彼の先輩、朝倉をボコボコにしたい。最初に朝倉ボコボコにしたら、そのあとで、秋元でいいと思う。まだちょっと待っててください。まず朝倉ボコボコしたら、それから秋元でいいと思います」
──2連敗していました。
「レンパイ? なにそれ、ごめん(笑)」
──2回、負けています。
「ああ、そうそう、そう」
──今回の試合、プレッシャーとか、怖い気持ちは?
「もちろん、それはプレッシャーになりました。まあ何年前くらいか、私2連敗したのは、久しぶり。今年2連敗して、もう1回負けることはしたくなかった。ちょっとプレッシャーは。もし楽だったとしてもプレッシャーはあるから、ちょっと緊張しました。なので、私がもう1回負けてしまうと、名前(の価値)が落ちて、みんなにすぐ忘れられてしまう。みんな試合したいのは、強い人だけだし、チャンピオンだけだから。弱い相手とはみんな戦いたくない。もうチャンピオンじゃなくて、すぐ忘れられてしまう。そうはなりたくない。勝って、誰とでもまた、26年戦えますよ。私がここでもう1回負けていたら全部が落ちてしまった。名前も、ファイトマネーも、いろいろ(苦笑)、それが心配でした、フフフ。今日はちょっと緊張しましたです!(笑)」
──そのプレッシャーを乗り越えられた理由はなんですか?
「まあ、もちろん今日めちゃめちゃプレッシャーあったけど、それでも自分は頑張れてる、まだまだやれるって」
──極め切れなかったんですけど、ずっと試合前に言っていた通り、最後まで極めを狙い続けてスタミナが持ったじゃないですか。そのまま極めを狙い続けて3R戦えたことを、どう思っていますか?
「そうですね、自分はちょっと一本勝ち(をするために)いろいろ頑張ったけど、彼は全部ディフェンスした。でもまだ私はパワーも何も変わらない、自信になった。ただタイミングだけ、今日はちょっと間違えました。スタミナとかは全然問題ないけど、ちょっと細かいポジションで、ちょっと間違えました。でもまたそれを直したくて。スタミナとかは何も全然問題ない。みんな見てる通り、終わったとき私の呼吸は普通で、ケラモフはすごい疲れてるみたいだった。自分としては、ちょっと今日は細かいテクニックでちょっと間違えました。でももう、それは直していくし、スタミナは問題ないです」
──ではテクニックに問題あったとして、それでも、極められなくてもずっと仕掛け続けられました。大概サブミッションを仕掛けて失敗すると、みんなかけられなくなるのに、今日クレベルは最後まで仕掛け続けられたことはどう思いますか。
「そこには(もともと)自信あって、それをもっと自信になるよう、頑張ります」
──(※ポルトガル語の質問)今回の戦略としては、2R以降にペースを上げるというもの? つまり相手が疲れて落ちていくのは分かっていましたか?
「(ポルトガル語で)はい、それも戦略の一部でした。1Rは、彼がかなり強く来ると分かっていました。彼はそういうファイトをする選手ですし、いつも通り前に出てくる。なので最初は少しコントロールして、彼がミスをし始めた瞬間に仕掛ける、それが狙いでした。正直に言うと、最初は僕も少し緊張していました。1Rは特に硬くなっていて、映像を見返しても分かると思います。セコンドも『ちょっと硬い』と言っていました。でも2R以降は、もう自然に動けました」
──(ポルトガル語の質問)対戦相手候補の試合の結果や、その結果がもたらす影響に関係なく、来年は何試合くらいしたいですか?
「来年は、もう少し計画的にやりたいですね。今年は人によっては3試合ですが、僕は4試合しました。(大晦日)5月、7月、12月と続いて、正直かなり身体にきました。平均すると年3試合くらいがちょうどいいと思います。25年は短期間で連続して試合をしたので、少しダメージが残りました。なので26年は、最大3試合。その間にしっかり身体を作り直したいです。年齢もありますし、身体の反応も変わってきていますから」
──(ポルトガル語の質問)舞台裏で少し(英語で話すことを)聞いたのですが、ファンに向けて英語でメッセージを送れますか? アメリカに行って経験を積んでいるから、短くてもいいので、英語で感謝を伝えてもらえればと。
「やあみんな、応援ありがとう。この勝利はみんなのおかげ。また戻ってくる。ずっといつもサポートしてくれて、本当にありがとう。来年、チャンピオンとしてカムバックするよ」











