MMA
インタビュー

【RIZIN】サトシを13秒KO、王座を奪取したノジモフ「あのタイミングでサトシがタックルに入ってくるのは分かっていた」

2026/01/01 06:01
 2025年12月31日(水)さいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN師走の超強者祭り』にて、第13試合のRIZINライト級(71.0kg)選手権試合5分3Rで王者ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)を1R 0分13秒、右ヒザ蹴りでKOして王座を奪取したイルホム・ノジモフ(ウズベキスタン)が試合後インタビューに答えた。 20日間で徹底的に研究して対策を練った ――今の気持ちを教えてください。 「世界で一番幸せな人間だと思ってます。 本当に嬉しくて、私は人生を懸けてこのベルトを取るためにずっと練習してきました。なので、嬉しいんですが信じられない気持ちという部分もあります」 ――サトシ選手のタックルにヒザを合わせるというのは、元々プランの中にあったんでしょうか? 「私の入場直前で映像を撮ってくださった方たちにも分かったと思うんですけれども、ずっと直前まで、ヒザ蹴りの練習をしていました。サトシ選手が打撃のやり取りをした後、必ずタックルに入ってくる、足に入ってくるというのは知っていましたので、それは私の想定した通りでした」 ――RIZINライト級の新チャンピオンになった今後の目標・展望を教えてください。 「新しいチャンプになって、と言われるのがとっても嬉しいです。どんどん言って欲しいなという気持ちです。もちろん今はこのベルトを獲った喜びを十分に噛しめたいと思います。で、この後は少し休みをいただいて東京で観光して、そして怪我をしっかり治し、その後にはこのベルトを防衛していきたいと思っています」 ――ちなみに東京のどちらに行く予定があるんですか? 「まずどこかでファンミーティングをしたいなと思っています。ファンと会いたいなと。私はXとかInstagramをやっているので、そこでお知らせしたいなと思ってます。で、2つ目にとにかく東京を色々見て回って、セブンイレブンでいっぱいツナのおにぎりを買いたいと思います」 ――たくさん食べてください。 「もう今日2つぐらい食べたんですけれども、今後は多分止まらないと思います。今ライト級のチャンピオンになったわけですから、ライト級ということでこれまでよりもたくさん食べられるようになったので、たくさん食べたいと思います(笑)」 ――緊急参戦が決まって対戦相手が変わってタイトルマッチになって、この数週間は怒涛の日々だったと思うんですけど、改めてこの日々についてどんな心境だったか教えていただけますか? 「私がこのタイトルマッチになると知らされたのは12月11日。その時にちょうど怪我をしていたのでよく覚えてるんですが、大体20日前ということですね、私の準備期間が。もちろんサトシ選手に対して20日間で準備をするというのは非常に少ない日数だと思っています。通常ならファイトキャンプを2~3カ月やって臨まなければいけない相手だと思っています。というのもサトシ選手は世界的にもトップクラスのグラップラーだからです。彼は5年間ずっと自分のベルトを防衛し続け、そして全てほぼ全てフィニッシュして防衛してきたという凄い選手ですから、私にとってはこの20日間はとても短い時間でした。ただとにかくもうやらなければならない。彼を徹底的に研究して対策を練った、そういう20日間でした」 ――フェザー級タイトルマッチはご覧になりましたか? 「ちらっと見ただけです」 ――その試合で勝ったフェザー級王者のシェイドゥラエフ選手は、以前から2階級制覇を懸けてライト級でサトシ選手とも戦いたいとおっしゃっていました。あなたが新しいチャンピオンになったので、シェイドゥラエフ選手の挑戦を受けるという考えはいかがですか? 「シェイドゥラエフ選手と私は親しい関係、いい関係にある友人ですので出来ればやりたくないというのが正直なところです。ただ、これはスポーツなので、それは状況次第ですけれども、もし他に選択肢があれば、他の選手と戦うことができれば。それはサトシ選手とのリマッチも含めて、何か他の選択肢があればそちらが自分としては好ましいかなと思います。ただ、シェイドゥラエフ選手との対戦が避けられないというのであれば、それは、きちんと話し合って決めたいと思います」 ――サトシ選手は本来であれば一階級上の選手だったわけですが、短い時間でしたがパワーの差を感じる部分はあったんでしょうか? 「その時間はありませんでした。余裕はありませんでした」 ――ヒザ蹴りをずっと狙って練習していたっていう話ですけども、ヒザ蹴りは外せば逆に相手に倒されてしまうリスキーな技ですけども、それをぴったり当てたというのは何か特別なテクニックがあったのか、もしくはサトシ選手の癖を読んでいたのか、どういう理由があったんでしょうか? 「全てはタイミングの問題だと思っています。タイミングが上手くつかめれば、事前に心の準備をして冷静に対処できるので、95%は正確に当てることができると思っています。ですから私は今回もあのタイミングでサトシ選手が入ってくるのはもう分かっていました。サトシ選手は普段、打撃の攻防を少しした後、1回離れたらすぐにタックルに入ってくるという癖があるのは読んでいましたので、それに合わせることができました」 ――フィニッシュのヒザ蹴りなんですけれども、あなたが憧れたミルコ・クロコップさんが得意にしていた技でした。彼の目の前でヒザ蹴り当ててどんな気分だったか教えてください。 「昨日の公開計量の際にも言ったことなんですけど、私の憧れの選手はミルコ・クロコップ選手です。彼が現地にいてくれるということは、すなわちサトシ選手にはもうチャンスがないと思っていました」
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