前向きになっている、と試合後のRENA
2025年12月31日(水)さいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN師走の超強者祭り』にて、第10試合のRIZINスーパーアトム級(49.0kg)選手権試合5分3Rで王者・伊澤星花(Roys GYM/JAPAN TOP TEAM)に2R1分58秒、ギロチンチョークで敗れた挑戦者のRENA(SHOOTBOXING/シーザージム)が試合後インタビューに答えた。
倒せるのは私しかいないと今でも思う
「やっぱり悔しいにつきますね」
――左フックが当たって伊澤選手がグラつく場面がありました。あの瞬間は冷静に対応できたんでしょうか?
「いや、もうめちゃくちゃ効いてるのが分かったので、このまま終わった、勝ったってちょっと思った自分もいて。うーん…あと4発、5発打ち込めていれば勝てたんじゃないかなという。でも、行けなかったっていうのもあるので本当に悔しい」
「寝技のセットアップが上手くて、テイクダウンも凄い丁寧で上手い選手なのでさすがだなって思いました」
――今後の目標だったり展望を教えてください。
「本当はこれ獲ってヒロインになってやめたらカッコよかったなって思うんですけど、このままやめれんなって思ってるので。ジムも変えさせてもらってMe,Weさんでお世話になって手応えも感じてるし、やっぱり倒せるの私しかいないって少しは証明できたと思うし、またタイトルまで登り切れるか分からないですけれど、もう少しだけ自分の可能性に賭けたいなって今前向きに思ってます」

――この試合に向けていろいろな感情があったかと思いますけれども、今試合を終えて伊澤選手への率直な感情を教えていただけますか?
「選手としてはリスペクトしてるので、ありがとうございましたっていう感じではあるんですけれど、多分根本的に合わないと思うので(笑)。でも格闘技は1人では出来ないので、伊澤選手がいたからこの試合もだいぶ注目されていい試合ができたと思うので、いろいろなキャラクターがいていいと思うのでそこには感謝してます」
――ベルトを獲ってやめたらカッコいいという発言もあったんですけども、それはずっと以前から考えていたことなんですか?
「いや、全然そこまで考えてなかったんですけど、区切りとしては私の物語はこれで終わったらカッコいいなって今思ったぐらいで。ただそうですね…悔しいな」

――RIZIN 10周年の締めくくりの大会で、幕開けを飾ったRENA選手に対しても花道からすごい声援があったと思いますけど、それを受けながら入場する気持ちはいかがでしたか?
「皆さんが温かくて、女子格が本当に凄い盛り上がってた時代を思い出すぐらい本当にたくさんの声援いただけたのでめちゃくちゃ嬉しかったし、気持ちよかったし、頑張ろうって思ったし、凄い力になりました」
――倒せるのは私だけっていうのは、もう少し頑張ればもっとその確率を上げられる、上げたい、そんな気持ちですか?
「今はそうですね。私しかいないと今でも思うんで。一歩及ばずタップアウトにはなりましたけど、面白い試合が出来るのは私しかいないと思うので頑張るしかないですね」

――今回事前の舌戦がありましたけども、伊澤選手が仕掛けてきたから燃えたみたいなところもありましたか?
「あまりない感じの煽りだったので、当然熱くなる部分はあったので、また違った戦いにはなったかなっていう風に思います」
――逆に思いっきりすかして相手にしないみたいなのもあったと思うんですけど、それに乗っかったみたいなところはどういうところがあったんですか?
「いや、どうですかね。うーん、あまり何も考えてなくてただスルーしてた感じなんですけど。パフォーマンスか本心なのかちょっとわからないですけど凄い怒ってはったので、それが結果になって盛り上がったんで良かったかなとは思います」
――お2人とも女子格闘技を盛り上げるって気持ちは一緒だと思うんですけど、RENA選手のやり方はこれからどんな形で盛り上げようって考えてますか?
「私はもうこの素のまま生きてるんで、皆さんが楽しんでいただけるような試合をして、私は打撃が武器なので打撃を活かしたスタイルで注目してもらえるようにしかないですね」
――伊澤選手がダウンした後、追撃に行かなかった理由としては伊澤選手の寝技を警戒してあえて行かなかったのか、行こうとしてもなかなか行けなかったのか。
「行こうかなとは思ったんですけど、やっぱり寝技を警戒した部分もあって。何発かは入ったんですけれど、その後、十字を狙いに来たりとかのセットアップも早かったので行けなかったし、両方ですかね」

――効かせた時に1度立ち上がってローを入れて、もう1度グラウンドに行ったじゃないですか。あそこで効いている間に立たせてもう1度スタンドでっていう選択はなかったかなと。
「めちゃくちゃ悩みましたね。どうかなとは思ったんですけど、足を蹴った瞬間に足も効いたなとは感じたので もうちょい足削ってからにしようかなって色々なこと考えていて。そうですね…難しい」
――勝負が決した後に、伊澤選手から駆けよってきて何かを話しかけたように見えたんですけども、何を言われたか覚えてらっしゃいますか?
「ありがとうございましたっていう感じの挨拶だったので、私もありがとうございますっていう感じでした」
――言われた時はどんな思いになりましたか?
「いや、これはあくまでもスポーツなので、そこは気持ちよく終わることができました」





