2025年12月14日(日)さいたまスーパーアリーナ コミュティアリーナで開催された『BreakingDown 18』の大会終了後、朝倉未来BreakingDown CEOが囲み取材で総括を行った。
その中で、前日公開計量にて第5試合のライト級ワンマッチ、キックルール70kg以下で試合をするはずだった竜が、対戦相手の江口響にビンタされて昏倒、右足が痙攣して失神したまま動かなくなった(その後に意識を回復)ため、試合が中止になった件について触れた。
再発防止策として、ビンタは禁止にするといったことを考えているかと問われた朝倉CEOは「BreakingDownってそういう乱闘とかも喧嘩とかもありきで伸びてる部分もあると思うんですけれど、僕自身はそういう乱闘とかは好きじゃなくて。多分、自分も記者会見でやったことないと思うんですけれど。でも選手たちの中で暗黙の本気では打ち抜かないみたいなのがあった中で、ああいう本当に失神させてしまうっていうのは、不意打ちで、本当によくないなと思った」と、ある程度は黙認している中で暗黙の了解を破るような出来事だったという。
そこで「本人にも言いましたけれど、計量オーバーの時と同じように2大会出場停止っていう処分をして、今後そういうのがないように言っておきました」と、罰を与えると共に注意したと明かした。
「逆に竜くんは次の大会に出られるように。今日も本当は応援とかもたくさん呼んでたと思うんですよ。北海道からたくさんの応援が来る中で、ああいう結果になってしまったので、僕の方からも謝っておきました。彼自身も、もう前を向いて次の試合に頑張りますということだったので、僕らはしっかり試合の枠を用意してあげたいなと思います」と、被害者側である竜には次の大会で試合を組む意向を示した。
竜は第1試合開始の前にケージイン、「前日記者会見で江口に叩かれて。自分、北海道の雪の影響で減量もクリアしたけれど体調的に優れてなくて、普段なら絶対に倒れないけれど体調が優れない中で。ああいう風になると江口ばかり悪く思われてしまうかもしれないけれど、ここはBreakingDownだし、あそこは俺がもらうだろうっていう想定でいればよかったんですけれど。油断していたっていうのが今回俺が試合できなくなったところなので。
どうですか皆さん、江口をこのリングの上でぶっ倒すところ見たくないですか? 千葉喧嘩自慢もよ、不意打ちってよ一番ダセえだろ男として。だったらリングの上でやるのが男だろ。次回の大会でもやれんだろ。俺は絶対にこの上でアイツのこと締めてやるので、皆さん引き続きBreakingDownよろしくお願いします」と、自分の油断があったためとして改めて江口と対戦したいとマイクアピールしている。
また、朝倉CEOは同じく前日計量にて、第14試合のバンタム級ワンマッチ、キックルール60kg以下で対戦するシェンロンと内藤裕が向かい合ったところで、シェンロンがポケットに隠し持った生卵を内藤の顔面に叩きつけ、割れた殻や中身が飛び散り、自身の首元やTシャツにべっとり付いたことについてもコメント。
PPVの解説では「かなりイラっときました」との本音も出ていたが、「生卵は本当に禁止にしますね(笑)」と生卵の使用は禁止すると苦笑。
続けて「でも、服が汚れたぐらいなのでそれはいいんですけれど。失神とかするようなことはね、本当にやめてほしいなというのが本音ですね」と、いきすぎたパフォーマンスにならないように出場者たちは注意してもらいたいと語った。