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【DEEP】青井人が水野新太に初黒星つける判定勝ち防衛、前に出る相本宗輝が高橋遼伍を初回TKO「来年、RIZINで海外勢と」、武田光司が奥山貴大に一本勝ち、石司晃一が河村泰博に競り勝つ、水野竜也が引退「一つの心残りもなく最高に幸せな格闘技人生」

2025/12/14 17:12
 2025年12月14日(日)、東京・ニューピアホールにて夜大会『DEEP 129』(U-NEXT配信/DEEPメンバーシップ)が行われている。  なお、バンタム級で平松翔(THE BLACK BELT JAPAN)と対戦予定だった雅 駿介(CAVE)が、計量に向かう自転車で走行中に、自動車と接触事故。命に別状ないものの頭部を強打しており病院に搬送され、試合中止となった。また、メガトン級で稲田 将(BOND GYM)と対戦する水野竜也(フリー)が「明日が最後の試合」と語った。 ▼DEEP フェザー級タイトルマッチ 5分3R〇青井 人(BLOWS)王者 16勝6敗1分 65.35kg[判定4-1] ※30-27, 28-29,29-28×3×水野新太(フリー)挑戦者 8勝0敗 65.80kg※青井が王座防衛、水野は初黒星  青井は16勝6敗1分の28歳。2024年3月に『ROAD TO UFC シーズン2』に出場した神田コウヤにスプリット判定勝ちでDEEPフェザー級王座を獲得。  24年12月に元王者の芦田崇宏を2R KOに下すと、25年5月の『ROAD TO UFC』フェザー級1回戦でユン・チャンミンにスプリット判定で惜敗。9月21日のDEEP大阪では、ZFNで河名マストとも対戦したチェ・ソンヒョクに判定勝ちで再起を遂げている。  水野は8勝0敗の22歳。25年3月の1回戦で芦田崇宏に1R TKO勝ちすると、5月の準決勝で海飛と激闘の末の判定勝ち。8月の決勝では高橋遼伍に長い右ジャブで自身の距離で戦い判定勝ちでフェザー級GPを制している。先輩の石司晃一、そして大塚隆史の指導を得て、試合毎に武器をあらたにする水野は3月、5月、8月、12月の連戦で王座に挑む。 青井「無敗の若手の水野選手、めちゃめちゃ強い相手と思ってるんですけど、今までやってきた、しっかり積み上げてみたものを全力で出して、どれだけ通用するかっていうのをしっかり楽しみに思ってるんで、楽しんで戦いたいなと思います」 水野「しっかり勝ってチャンピオンになります。明日は僕がDEEPナンバー1っていうのを証明したいと思います」  1R、サウスポー構えから左インローの水野。オーソの青井は右ロー。右ボディストレート。そこにインローを返す水野。青井は右跳び蹴りもさばく水野は右前手をかぶせる。右ハイの青井。  水野が詰めたところにダブルレッグテイクダウン。すぐに立つ水野。青井を突き放し、左インローをヒット。その入りに左ジャブを合わせる青井。  右ボディストレートの水野。ワンツーで左と右が交錯し体勢を崩したところに青井はすかさず右サッカーキック。かわす水野は、ワンツーの左で前に。青井も右で押し戻すと右ミドルをヒット。  水野も左ミドルからダブルレッグテイクダウン。すぐに座る青井。金網使い立ち上がる青井が崩してゴング。ともに当てて当て返す。  2R、右で飛び込む青井に、左インローを効かせる水野。さらに左ミドルハイ。インローと前足に上下に打ち分ける。青井は左前手のフック、右ボディストレート、さらにシングルレッグで押し込み。押し戻して離れる水野。  右インローを返す青井。水野も左インロー。互いの前手が交錯。先に組んで放し際にヒザの水野に、青井もシングルレッグから組み。しかし水野が突き放す。  右ジャブを当てる水野に、右で飛び込む青井。首相撲ヒザの水野に右を振る青井。右差しで組む水野に肩パンチの青井。水野も肩パンチを返す。左ストレートを当てる水野、青井の右は遠い。  ニータップから放して右を突く青井が顔をかすめる。水野は左インローを当ててゴング。青井の左足が赤く腫れる。  3R、右ストレートを強振する青井に左インローの水野。左を突くと、青井も右オーバーハンド。互いにかわしながら、水野はインロー。喧嘩四つのジャブから首を抱えて崩す青井に、押し込み頭を上げる水野。がぶりヒザを狙うが、頭抜く水野はインロー。  右ストレートを伸ばす青井。左ジャブ。左ボディから入る水野。バッティングで左目下を水野は気にする。中断。再開。青井に注意。左インローを突く水野。青井の左前手のフックをかわし、右を突くが胸元。組んで崩すが踏ん張れず、スタンドに。右を突いて組んだ水野。  左で差し込んでからボディロックテイクダウン狙い。戻す青井がシングルレッグで足を払ってテイクダウン。最後にパウンド狙いでゴング。  インローを突破口に左を突く水野に、青井は左前手フック、右ストレートを上下に組みを混ぜて先手を取った。判定は4-1(30-27, 28-29,29-28×3)で青井が勝利、王座防衛を果たした。水野は初黒星。  試合後、青井は「頑張った姿見せたんですけど、まだまだ自分の中で半分以下の点数やと思うんで。これから自分の理想とするファイトスタイルをまだまだ作っていけるよう頑張って皆さん楽しませるんで、もっともっと強くなって楽しませるんで、これからも応援よろしくお願いします。  あと、水野選手、ありがとうございます。こんな若くて無敗の強い選手と戦えて、自分の人生の中ですごい経験値が大きかったなと思います。本当に感謝します。まだまだ強くなって帰ってくるんで、皆さん応援よろしくお願いします。良いお年を」と語った。 [nextpage] ▼DEEP フェザー級 5分3R×高橋遼伍(KRAZY BEE)66.20kg[1R 3分28秒 TKO]〇相本宗輝(ROOM)66.20kg  高橋は、修斗やONEで活躍後、24年3月のRIZINで久保優太にスプリット判定負けで5連敗。12月のDEEP初戦でGINJIに1R KO勝ちで黒星を止めた。2025年3月のフェザー級GP1回戦は、相本宗輝の欠場で不戦勝。5月の準決勝で五明宏人に判定勝ち。8月の決勝で水野新太に判定負けでGP準優勝に終わっている。36歳。  相本は7戦全勝の24歳。24年12月のDEEP TOKYO IMPACT 2024 6th ROUNDで前園渓に1RKO勝ち。DEEPフェザー級GP2025にノミネートしたものの、一回戦の高橋遼伍戦に向けた減量中に緊急搬送され欠場。9月大会で復帰し、木下カラテに右フックを効かせて14秒 TKOで復活勝利。今回、GP準優勝者の高橋との仕切り直し戦が組まれた。24歳。 高橋「明日一番最強の高橋遼伍を表現します。勝ちます」 相本「今年、(フェザー級GPで)高橋さんと組まれてたんですけど、自分のミスでいろいろあるなか、今回また高橋さんと自分と組んでくれて、本当に選手として、男としてリスペクトを持って、今回しっかり仕上げてきたんで、明日はいつも以上の相本宗輝を見せるんで楽しみにしておいてください。明日は呼吸厳禁でお願いします」  1R、サウスポー構えの相本は詰めて左右に、高橋も左を合わせに行く。間合いを詰めると相本に左を当ててフラッシュダウンを奪う高橋。すぐに立つ相本、左インローを4発。組んだ高橋。押し込む相本は右ヒジ、右ヒザ。突き放す高橋。  口から出血の相本。右前手を前に伸ばしながら詰めると、高橋は右スーパーマンパンチで押し戻し。相本は左インロー。左フックは空ぶり。高橋は右ローもかすめてかわす相本は圧力。左インロー。高橋は左ジャブ、右ストレートを当てるが、構わず詰める相本は左三日月蹴り! さらに左インローのダブル。高橋は左から右で押し戻す。  高橋の左前手フックをかわした相本は再び圧力かけてケージに詰めて左を当てて右ストレート! 左を振っていた高橋にカウンターとなり、さらに首相撲から左ヒザの相本は回転速く左から右! 崩れたところに相本は鉄槌連打! レフェリーが間に入った。  激闘を制した相本は「今日の課題は喧嘩だったんで、いい喧嘩できたと思います。いや、高橋さん強かったし。ありがとうございました。自分、(フェザー級)トーナメント1回戦、(減量で)失神して高橋さんとせっかく命かけて準備してきたのを無駄にして、今回またこう再戦していただいて、高橋選手にみんな大きな拍手お願いします。  なんかXで大晦日、RIZINみたいな。新居すぐるさん? 相本ととかとか言ってるんですけど、自分そんな、なんて言うんですか。こう、エンタメっていうか、こうしっかり一試合、一試合準備して命がけで戦ってるんで。とりあえず今年はゆっくり休んで、来年一発目でもRIZINでいい舞台で海外勢と戦いたいです」とコメント。続けて、「壊れた携帯を直して新しいアカウントが出来たら、皆さんフォローお願いします」と語った。 [nextpage] ▼DEEPフェザー級 5分3R〇武田光司(TRIBE TOKYO MMA)66.25kg[1R 4分01秒 リアネイキドチョーク]×奥山貴大(NEX SPORTS)66.05kg  レスリング高校4冠、元DEEPライト級王者の武田光司は、6年ぶりDEEPにフェザー級で参戦。RIZINでガジ・ラバダノフ、ルイス・グスタボ、トフィック・ムサエフの海外強豪勢相手に3連敗した武田はフェザー級転向。24年3月の初戦で萩原京平に判定勝ちすると、6月にラジャブアリ・シェイドゥラエフに1R リアネイキドチョークで一本負け。  大晦日に新居すぐるに3R ローブローによるテクニカル判定勝ち。25年5月のRIZIN韓国大会でジ・ヒョクミンに2R TKO負けで、白星と黒星を交互に繰り返している。TRIBE TOKYO MMA所属として戦う、30歳。  第2代SB日本ウェルター級王者の奥山は、24年12月、SB GROUND ZERO TOKYO 2024でMMAデビュー。極真&柔道ベースを活かして白川陸斗に1R、腕十字で一本勝ち。25年3月のDEEPフェザー級GP1回戦で海飛に判定負け。5月、MMAデビュー戦の直樹に1R KO負けで2連敗に。25年9月、MMAデビュー戦の大和哲也に1R 腕十字で一本勝ちし、MMA戦績を2勝2敗の五分とした。31歳。  MMA17勝8敗の武田がキャリアの差を見せつけるか。それとも奥山がヒョクミンのように組みを凌ぎ、打撃で勝機を見出せるか。 武田「DEEP、6年ぶりですね。久しぶりにDEEPっていう舞台に出れらることもすごい感謝してるし、緊張しますよね。だけどTRIBEに移籍をして長南亮代表のもとでやってきて、フェザー級に階級も落としてだいぶ確立されてきました。奥山選手と戦うどうこうはちょっと言い方悪くなっちゃうんですけど、まあ関係なしに自分のやるべきことを明日はやるだけなので、ぜひ会場で応援よろしくお願いします」 奥山「今回、武田選手に挑戦させてもらえるということで、すごく光栄に思います。武田選手に奥山が負けると予想している人たちを、全員負かそうと思っています。明日は楽しみにしてください」  1R、前後のステップから左を突いて組んだ武田。左で差してケージに押し込みクラッチ。左足をかけて小外がけテイクダウンの武田は奥山のインサイドガードからパウンド連打!  蹴り上げの奥山の足をさばいてパス狙いに。頭を上げて立ち上がろうとする奥山の首を抱えてがぶり。さらにサッカーキックから右足をかけてリアネイキドチョークへ。奥山の右手を縛って4の字に足を組んだ武田は、リアネイキドチョークを極めた。  試合後、武田は「1年間、いろいろあって全然結果が出なくて。TRIBE TOKYO MMAに入って長南亮代表にすべてを託して、ありがとうございます。そして(後藤)丈治ありがとう。やっぱ信じてよかった。やっぱりTRIBE愛だね。地元のやつだったり、先輩だったり後輩だったりとか、いろんな奴らに『自分を信じて俺やってるぜ』みたいに言ってたんですけど、なんか結果が出ない中で“もう終わっちゃったのかな?”みたいな感じの時もあって、すげえ半信半疑で格闘技やってる自分も正直今年はいました。だけど、ゴマするするような感じになっちゃうんですけど。TRIBE TOKYO入ってみんなすげー強くて。切磋琢磨し合ってて、僕もそこでまたやろうと思って。それでTRIBE TOKYOの門叩いて入ったんで、まだ強くなると思っています、僕は。TRIBEを信じて。僕は引退するまでTRIBE TOKYOで骨埋めようと思ってるんで。今後とも頑張っていきますので。来年は一発目。多分、RIZINですかね。またゼロからやってくんで、今後とも皆様応援よろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼DEEP バンタム級 5分3R〇石司晃一 (フリー) 61.45kg[判定3-0] ※29-28×3×河村泰博(和術慧舟會AKZA)61.50kg  石司は、MMA21勝6敗1分。2023年11月にCOROに判定勝ちでDEEPバンタム級暫定王者となると、23年4月にRIZINに初参戦し、金太郎に判定勝ち。DEEPでビクター・ヘンリーの王座返上に伴い、正規王者に。23年9月の「DEEP & BLACK COMBATバンタム級W王座戦」で現UFC3連勝中のユ・スヨンと対戦し、1R TKO負けで王座陥落。24年5月に原口央に判定勝ちで再起を飾るも、怪我により戦線離脱。今回、1年半ぶり復帰戦となる。38歳。  河村は、MMA16勝9敗1分。Fighting Nexusバンタム級元王者。須藤拓真と森永ユキトを得意のダースチョークに極めて一本勝ちするが、22年11月のRIZINではアラン・ヒロ・ヤマニハに判定負け。23年9月の『PANCRASE 337』で井村塁を1R ダースチョークで極めると、23年12月に「PANCRASEバンタム級王座決定戦」で透暉鷹と対戦。1R 肩固めで一本負けで戴冠ならず。  24年8月にホームのNEXUSに戻り、小倉卓也を1R 三角絞めに極めて3度目防衛に成功すると、RIZIN再参戦をアピール。25年5月に3連勝中の堀江耐志からNEXUS王座挑戦をアピールされていたが、10月8日に王座を返上。DEEPに電撃参戦、元王者の石司と対戦する。34歳。 河村「FightingNexusから来ました河村と申します。僕はFightingNexusのベルトももう捨てて、今回DEEPに参戦しました。もうキャリア終盤に来てるので、このDEEPでバンタム級全員倒してチャンピオンになりたいと思ってます」 石司「今回、初めて入ってくるいい選手と戦えて嬉しいです。明日しっかりKOか一本で勝ちます」  1R、ワンツーで前に出る石司に、河村はギロチンへ。頭を抜いてトップの石司。いったん離れてトップから蹴り。ブレーク。互いの右が交錯。河村は左から右を振って前に出るとクローズドガードから引き込み、インサイドガードの石司に左右のパンチ! 石司がパウンド1発落としブレーク。右で飛び込む石司に、河村はワンツーの右ストレートでダウンを奪うと、河村は外ヒール狙いもゴング。  2R、先にプレッシャーをかけて右を突く石司。河村のローシングルを切ってバックへ。シングルバックから右の踵を腿に突き、背後からパンチ、トップに移行。その際で首を狙う河村だが、ハーフで極めさせない石司はシングルバック、腰をずらし首を狙う河村にトップに移行。河村は下から蹴り上げ。  ブレーク。スタンド。ワンツーの右を再び首もとに当てる河村は引き込んで三角絞めに固めて左右パンチも、右腕とともに左の拳を三角の中に入れて極めさせず。首を抜いて最後に石司が強いパウンドでゴング。  3R、すぐに詰めてボディロックテイクダウンの石司。ハーフからニーシールドの河村を潰してパウンド。さらに立ち上がる河村に組みを厭わず前に崩していく。足関節からのトランジッションでバックを狙う河村に仰向けにガードを取る石司は下からもパウンド。  サドルロックから空いた右足で強い蹴り上げを当てる河村。足関節狙いも後ろを向いてヒザを抜くと、そこにバックを狙う河村。下のままオモプラッタ狙い。腕を抜く石司に ペダラーダの蹴り上げ。それをさばきながら上から蹴りとパウンドで飛び込む石司。  判定3-0(29-28×3)でトップ攻めにこだわり、組みとパウンドで競り勝った石司が2連勝をマークした。 [nextpage] 【中止】 ▼DEEP バンタム級 5分3R 雅 駿介(CAVE)平松 翔(THE BLACK BELT JAPAN)※雅が計量会場に自転車で向かう道中、自動車と接触事故。「命に別状ない」ものの頭を打っており病院搬送、試合中止に 佐伯代表「先ほど連絡があり、雅選手がこの計量に来る時に自転車に乗ってて、車と接触事故を起こして、今救急車で搬送されてます。命には別状ないんですけれども、頭を打ってるってことで、ちょっとこの試合をやらせるわけにいかないので、この試合は中止とさせていただきます。また容態に関してはわかり次第、連絡します。平松選手、せっかく体重を落としたんですけども、事情を説明してわかってもらいましたので。ちょっと平松選手からも一言」 平松「TBJの平松です。この試合に勝つためにしっかり作ってきたんで、こういう形になってしまったのは非常に残念なんですけども、交通事故なんで仕方ないことなんで、命の別状はないということなんで、何もないことを僕は願っていますし、再戦になるのか、福田さんに僕が挑戦させていただけるのか、まだわからないんですけど、やっぱりあのベルトを取るために作っていくので、これからも楽しみにしとってください。以上です」 →(※13日夜に雅がSNSで経緯を説明)  雅は、元ムエタイ3冠で21年にMMAデビュー。23年7月に平松翔に判定勝ち。11月に窪田泰斗に判定勝ち後、福田龍彌に1R TKO負け。谷岡祐樹とのムエタイvs.キック対決はバッティングによるノーコンテストも、25年3月に日比野に1R TKO勝ち。5月には窪田との再戦を2R KOに下している。MMA9勝4敗、31歳。※自転車走行中に自動車と接触の交通事故で欠場、試合は中止に。  平松は、MMA8勝5敗、30歳。23年7月に雅駿介に判定負けも、24年3月に魚井フルスイングにギロチンチョークで一本勝ち。5月に元谷友貴にリアネイキドチョークに敗れるも、11月にTATSUMIに2R TKO勝ちで再起。25年3月に瀧澤謙太に1R TKO勝ちすると、8月の前戦で諏訪部哲平に判定勝ちし、3連勝中だ。沖縄合宿を経て、満を持して試合に臨む予定だった。  王者・福田龍彌が持つDEEPバンタム級王座へのコンテンダー争いとなるはずだった試合。今後はどうなるか。 [nextpage] ▼DEEPメガトン級 5分3R 〇水野竜也(フリー)97.50kg[2R 0分40秒 キムラロック]×稲田 将(BOND GYM)106.05kg 稲田「DEEPで負けている水野選手が相手なので、今回はリベンジのチャンスもいただいて、しっかりフィニッシュで勝ちます」水野「明日が自分の最後の試合になります。DEEPには今、若くて結構盛んで素晴らしい選手がたくさんいる。だけど、明日はその中で一番盛り上がる試合をしたいと思います。応援よろしくお願いします」  1R、サウスポー構えからノーモーションの左の水野。詰める稲田が左で差してケージに押し込む。右小手の水野に、稲田は右ヒザもローブローに。中断。  再開。バックヒジを狙った水野。かわした稲田がバックについて引き込み。左足を獲って正対狙い、そこから前転してヒザ十字、トーホールド狙い、両足をロックして防ぐ稲田に深く挟んでヒザ十字を狙うが、ヒザを曲げてトップの稲田はパウンド連打。水野は外掛けで凌ぐ。  2R、鼻血の水野。またもノーモーションの左をヒットさせる水野は組んで背後につく稲田にキムラクラッチ。後方に回してトップになるとキムラロックで極めた。  44歳、MMA27勝16敗1分で引退を発表した水野は「少し時間ください。自分、今日もちまして19年間の格闘技を引退しようと思います。格闘技、始めてから自分が格闘技に道に進んだことは正解だったなって。今ここに応援してきてるみんなの顔見てそう思います。本当に最初何もなかった。自分ですけど、一生懸命やって、格闘技だけは真摯に向き合ったら、少しずつ少しずつ自分を応援してくれる人たちが集まって、大きな大きな波になって、僕を後押ししてくれました。応援してくれてる皆、もちろん格闘技を今愛して応援してくれてるみんなのおかげです。本当にありがとうございます。自分の格闘技人生、一つの心残りもなく最高に幸せな格闘技人生でした。ありがとうございました」と語った。 [nextpage] ▼DEEPフライ級 5分2R 〇杉山廣平(THE BLACK BELT JAPAN)57.10kg[1R 4分00秒 リアネイキドチョーク]×橋本優大(CAVE)57.20kg  1R、ワンツー、右ミドルをヒットさせる杉山はシングルレッグテイクダウン。バックに回りシングルバックから両足をフック。橋本はケージ際で正対狙うが、させない杉山はリアネイキドチョーク狙いからいったんマウントに移行しながらバックに戻り、リアネイキドチョークを極めた。 [nextpage] ▼DEEP フェザー級 5分2R〇高橋正親(BRAVE GYM)66.00kg[判定3-0] ※20-18×3×杉野亜蓮(パラエストラ八王子)66.15kg [nextpage] ▼DEEP フライ級 5分2R 〇横内三旺(Battle-Box)57.15kg[判定3-0] ※19-19マスト横内、20-18横内×2×石原 射(GRABAKA)56.95kg [nextpage] ▼DEEP ライト級 5分2R 〇荒井銀二(BRAVEGYM)70.70kg[1R 2分41秒 リアネイキドチョーク] ※小内刈TD→立ち際にRNC×平石光一(PUREBRED)69.95kg [nextpage] ▼DEEP フライ級 3分2R アマチュアSルール〇琥(JAPAN TOP TEAM)57.15kg[1R 2分25秒 KO] ※左フック→パウンド×斎藤冬翔 (FIGHT FARM)57.05kg [nextpage] ▼DEEP メガトン級 3分2R アマチュアルール〇TAKUMA(JAPAN TOP TEAM) 86.00kg[1R 1分19秒 リアネイキドチョーク]×ハチミツ大魔王(焼肉京ちゃん)84.10kg
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