ムエタイ
レポート

【ONE FF】大田拓真がドス・サントスに敗れる、HIROYUKIが1勝2敗の崖っぷちから初回TKO勝ち「アイムハッピー、サンキュー!」

2025/12/12 22:12
ONE Friday Fights 1362025年12月12日(金)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXTにてLIVE配信中▼第4試合 フライ級(-61.2kg)ムエタイ 3分3R〇イズラエル・ドス・サントス(ブラジル)判定3-0×大田拓真(新興ムエタイジム)  大田は2023年5月にメキシコ『IRON FIST』でムエタイ世界王座を2R TKOで奪取、7月は新日本キックで王者・瀬戸口勝也を撃破。2023年最終戦(11月)ではNJKFに凱旋、タフな難敵ルークワンを迎えたがボディを効かせ、4Rにローキックで沈めた。2024年2月には笹木一磨を大差の判定に破り、NJKFフェザー級王座に就いている。2025年2月にはTAKAYUKIを4RでTKO、初防衛に成功した。  ONE FFには2023年9月に初出場。従来のイメージを一新するハードな戦いを見せ、乱打戦の末に勝利した。2024年4月の2戦目では、コプターをロープに詰めての右ヒジ打ちで2R KO。8月にブラジルに判定2-1で惜敗してONE初黒星を喫したが、11月にウェイ・ズーチンから勝利を収めている。2025年6月、WBCムエタイ世界フェザー級タイトルマッチで王者アントニオ・オルデンを三日月蹴りでKOし、世界王座に就いた。前戦は10月にルーク・ニ・ミット・シンクロンシーに判定勝ち。  サントスはこれまでラジャダムナンスタジアムで『YOKKAO』などを主戦場にしてきたブラジリアンムエタイ戦士。左右ミドルを蹴り、荒々しい左右フック&ボディ、そしてヒジを打って来るタイプだ。首相撲もしっかり出来るようで大田としては一発をもらわないように注意して戦いたいところだ。  1R、サウスポーのサントスをジャブで左回りにさせる大田が右ミドル。ミドルをかわし合うが、大田が左ローと右インロー、大田の右ミドルには左右のボディフックを打つ。大田の右ミドルに右ボディフックを2発合わせるサントス。  大田も右ボディストレート。圧をかける大田はワンツー、三都主はすぐに首相撲へ持ち込むが、ヒザを蹴ろうとしたところで大田が持ち上げて崩す。今度は大田が首相撲に持ち込むと、ヒザを蹴って大きくコカした。  2R、サントスの左ミドルに右軸足蹴りを合わせる大田。ボディを連打してくるサントスには右ヒジを見舞う。首相撲になるとサントスを投げ捨てる。大田が右ミドルからワンツー、左アッパー。左ミドルを蹴るサントスに大田はワンツーから首相撲の崩し。  サントスが左ミドルを当て、大田が右ミドルを蹴り返すとキャッチしてから左右ボディを打つサントス。大田はワンツーも打つが、このラウンドは大田の蹴りに対して返しの左右ボディが目立ったか。  3R、サントスの右カーフにバランスを崩した大田に、サントスは左右フック。サントスの左フックのヒットが目立つ展開。大田は右ストレートから組んでのヒザ、サントスがヒザを蹴り返してくるとコカす。サントスが大田の右ミドルに左右ボディ、大田が組んでくると右ヒジを見舞う。前に出る大田だが、サントスは左ミドルを蹴って回り込む。大田はワンツーで勝負をかけたが、最後にサントスの右のカウンターをもらってしまった。  判定は3-0で、2Rから左ミドルを当て、大田の右ミドルに返しの左右ボディと左右フックを打って行ったサントスの勝利となった。 [nextpage] ▼第3試合 ONEストロー級(-56.7kg)ムエタイ 3分3R×ペッダム・シテラワン(タイ)TKO 1R 2分27秒 ※3ノックダウン〇HIROYUKI(RIKIX)  HIROYUKIは目の良さと身体能力の高さを活かし、打たせずに打つ試合が持ち味。時折、派手な蹴り技も見せる。新日本キックボクシング協会の第6代日本フライ級王者&第12代日本バンタム級王者。RIKIX移籍後は様々な団体に参戦して活躍している。  2024年8月にONE初参戦を果たすとシンサンパーを1R1分28秒、左フックでKOしてみせたが、10月の2戦目ではプラカイペットに惜敗。12月には3戦目に臨んだがパデッスクに初回KO負けを喫した。11月の『Bigbang』で板橋武留を98秒でハイキックKOし、Bigbangバンタム級王座に就いて4連勝で今回4度目の挑戦。  ペッダムは18歳。戦績は30勝24敗1分。ONEには初参戦となる。  1R、HIROYUKIが左ローで先制すると、ペッダムは左ミドル。重心を低く構えるペッダムにHIROYUKIは右ロー。HIROYUKIが左三日月を突き刺すと、ペッダムはダウン。その後も左三日月はスネブロックするペッダムに、HIROYUKIはバックキック、右カーフ。左フックからの左ボディも。  HIROYUKIの右カーフに足が流れるペッダムに、どんどん圧をかけて詰めていくHIROYUKIが左右フックからの左右ボディの連打で2度目のダウンを追加。再開直後、HIROYUKIが右ストレートを叩き込むと、ペッダムは崩れ落ちた。  HIROYUKIは嬉し涙を流し、笑顔でガッツポーズ。「アイム・ハッピー、サンキュー! 1年ぶりのONEで去年KO負けしてどん底で、ここで負けたらもうこの舞台に上がれないと思っていたので、いま感極まって泣いてます。(ローとボディは)チームのトレーナーの皆さんにこうしないとダメだと厳しく言われていて、試合で出すことが出来ました」と勝利者インタビューに答えると、35万バーツのボーナスが贈られた。  HIROYUKIはリングを走り回り、全身で喜びを表現した。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.341
2025年12月21日発売
大晦日決戦に臨むシェイドゥラエフと朝倉未来ほか「特集◎大晦日を読む」では、5大タイトルマッチのインタビューと川尻達也らが試合解説。UFC平良達郎、40周年記念・水垣偉弥インタビューも
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント