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【RIZIN】10年間の“ベスト”を表彰、ベストKOに鈴木千裕、ベストサブミッションにサトシ、ベストバウトに朝倉未来vs.斎藤裕2、そしてMVPは朝倉未来=「RIZIN AWARD」

2025/12/08 20:12
 2025年12月7日(日)都内にて、RIZINの旗揚げ10周年特別イベント『RIZIN AWARD ~10th Anniversary~』が開催された。  本アワードはRIZINの10周年を記念し、これまでで最も優れたファイターや試合の数々を表彰するイベント。ベストKOファイター、ベストサブミッションファイター、ベストバウト、そしてMVPの4部門の受賞者が発表された。  各賞のノミネートはRIZINファンやRIZINファンクラブ会員 、RIZIN有識者、並びに関係者によるアンケートで厳選された上位5名となっている。【写真】配信には映らなかったがケイト・ロータスらも列席 ベストKOファイター  五味隆典、鈴木千裕、ラジャブアリ・シェイドゥラエフ、朝倉海、堀口恭司の5人がノミネートされ、鈴木千裕(KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺)が選ばれた。  鈴木は「5人上がってましたけれど、僕、全員受賞だと思ってたんですけれど1人だったんですね。なので誇りを持って胸張って来年はバンバン試合しまくるんで、全員KOするんで来年の活躍楽しみにしてください。皆さん本当にありがとうございます」と受賞の挨拶。  自身の中で最も印象的なKOを聞かれると「一番はやっぱりピットブル選手をKOした時に、世界に通用したなっていう風に思ったのが、一番自分の中では衝撃が走りましたね」と、2023年7月30日『超RIZIN.2』でのパトリシオ・ピットブル戦をあげた。  近況については「怪我はもうちょい。今月、右手が完治するのでバンバンバンバン練習していこうと思うので。あとは抜糸が上手くいけばもう問題なく完治だと思うので皆さん期待してください」と答えた。 [nextpage] ベストサブミッションファイター  ホベルト・サトシ・ソウザ、クレベル・コイケ、今成正和、伊澤星花、堀口恭司の5人がノミネートされ、ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)が選ばれた。  サトシは「もちろん嬉しい。私がRIZINに入った時は、ここまで出来るイメージは本当にありませんでした。だから今日、桜庭先生からトロフィーをいただけてもう1個の夢が叶ったようでとても良かったです」と受賞の喜びを言葉に。 「私は子供の頃から柔術をやって毎日練習して、クレベルも一緒に練習しているから、誰とやっても1回でもチャンスがあれば絶対極められる自信があります」と語った。  大晦日のRIZINライト級タイトルマッチ、野村駿太戦の意気込みを聞かれると「私は今年で7年RIZINにいて、今年はRIZINの10周年なので、また大晦日にみんなにいい試合を見せたい。極めでもKOでもどっちでもいいので、みんなにいい試合を見せたいだけです」とコメント。  中盤ではRIZIN 10年間のベストレコード をまとめたVTRが上映され、最多出場選手(23試合)は元谷友貴、最短フィニッシュはチャールズ・ベネットvs.木村ミノルでベネットが7秒でKO勝ち、最多の判定勝利を収めた選手は扇久保博正(11試合)、最多連勝は伊澤星花(11連勝)、そして最も多くフィニッシュを決めたのはホベルト・サトシ・ソウザ(12フィニッシュで決定率は92%)といった記録が発表された。  このうち、最多判定勝ちの扇久保と最多連勝の伊澤が表彰された。  伊澤は「久しぶりに賞状をもらって凄く嬉しいですね。最多連勝賞ということで今まで無敗でずっと勝ち続けているので、このままRIZINの10周年、20周年、どんどん歴史を自分の勝利と共に増やしていけるようにこれからも頑張っていきたいと思っています」と挨拶。  扇久保は「これは喜んでいいんでしょうか? 大丈夫ですか? ありがとうございます。ここまで来たらですね、ギネス記録狙っていきたいなと思っております。大晦日応援よろしくお願いします。ありがとうございました」と、やや苦笑しながらスピーチした。  また、「ベストハプニング賞」として梅野源治と神取忍も表彰された。 [nextpage] ベストバウト  ノミネートされたのは、クレベル・コイケvs.金原正徳(2023年9月24日=金原判定勝ち)、斎藤裕vs.朝倉未来2(2021年12月31日=朝倉判定勝ち)、堀口恭司vs.朝倉海(2019年8月18日=朝倉KO勝ち)、ホベルト・サトシ・ソウザvs.AJ・マッキー(2022年12月31日=マッキー判定勝ち)、朝倉未来vs.平本蓮(2024年7月28日=平本TKO勝ち)の5試合で、斎藤vs.朝倉未来が選ばれた。  授賞式には代表して斎藤裕(パラエストラ小岩)が登壇。「この時は今思うと、世の中が殺伐としたというか、いろいろ厳しい状況だったと思うんですけれど、たくさんあるRIZINの試合の中でベストバウト賞って本当に誇らしいものだと思うので。本当は勝ってもらいたかったんですけれど、選ばれたことは凄く嬉しく思います」とスピーチ。  大晦日で約1年5カ月ぶりの試合となるYA-MAN戦を控えていることについては、「練習はずっと頑張ってて、かなりいいコンディションが戻ってきている感じはあるんですけれど、試合が空いてることもあって当日どこまで動けるかなっていう不安もありながら、毎日充実して過ごしています」とコメントした。 [nextpage] MVP  イリー・プロハースカ、元谷友貴、堀口恭司、那須川天心、朝倉未来の5人がノミネートされ、朝倉未来(JAPAN TOP TEAM)が選ばれた。  笑顔で登壇した朝倉は「こんな素晴らしい会だと聞いていなくて、僕だけ私服で来てしまいました(笑)。10周年ということで、僕たち兄弟って多分8年目ぐらいですかね。最初RIZINが始まった時はアウトサイダーにいて、地上派で凄い大会やってるなっていう風に凄い嫉妬して出たいなっていう中でようやく出れて。出たはいいんだけど、次はなんか総合格闘技の認知が世間であまりなくて。で、YouTube始めて。数えたら18戦今してるってことで、多分死ぬ時に思い返しても僕の青春だったなって思います。本当にこのMVPという素晴らしい賞をいただけてとても嬉しいです。ありがとうございます」と語った。  18戦の中で印象に残ってる出来事や試合を聞かれると「やっぱりあの斎藤戦2は自分の中でプレッシャーも大きかったし、2回同じ相手に負けたら引退だなと思ってたので、本当に勝った時ほっとしたのは覚えていますね」と、ベストバウト賞に選ばれた一戦をあげる。  そして大晦日、ラジャブアリ・シェイドゥラエフとのRIZINフェザー級タイトルマッチの意気込みを聞かれると「勝ちますよ、本当に」と、これまで通り必勝を宣言した。
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