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【Krush】須藤元気K-1プロデューサーが初観戦「お客さん的にも見ていて凄く楽しめたんじゃないかな」と高評価も「ただ正直、ちょっと厳しいことを言うと…」と忖度無しのコメント

2025/11/30 02:11
【Krush】須藤元気K-1プロデューサーが初観戦「お客さん的にも見ていて凄く楽しめたんじゃないかな」と高評価も「ただ正直、ちょっと厳しいことを言うと…」と忖度無しのコメント

Krushを会場で初視察した須藤元気K-1プロデューサー

 2025年11月29日(土)東京・後楽園ホールで開催された『Krush.182』に、須藤元気K-1プロデューサーが視察に訪れた。


 Krushを会場で観戦するのは初めてだったという須藤Pは「K-1とKrushの統合だなんだっていろいろと言った手前もあって、1回やはりしっかり見ようと。やっぱり後楽園ホールはいいですね。このキャパでこの熱気感っていうのは、やはり格闘技の聖地って言われるだけあって、広いところは広いところでいいんですけども、この後楽園での大会の魅力っていうのは改めて感じましたね」と、久しぶりの後楽園ホールで改めて格闘技会場としての良さを味わったとする。


「プロデューサー的視点というか、お客さんの気持ちとか考えて、テンポもいいし、判定が続いても全然ダレないというか。進行(の良さ)だと思うんですよ。終わってすぐ選手退場ってアナウンスして、VTRとかもメインイベント以外は流さないで、テンポ感の良さを感じました。K-1で5試合連続で判定が続くとやっぱりダレるので、お客さん的にも見ていて、凄く楽しめたんじゃないかなって思います」


 試合を見ての感想は「気持ちが入って、倒したり倒されたりで面白いですけど、技術的にはもうちょっとっていう選手もいるし、技術はあるけどちょっと攻めきれなかったりとか。人それぞれ、今回の大会がたまたまそういうのがあったと思うんですけども、そういったもっとノビシロはあるなって感じました。決してKrushがK-1の下とかではなくて、ただ下部組織的な立ち位置的には確かにK-1の方がレベルは高いなっていうのは正直感じました」と、選手にはまだまだノビシロがあるという。


 ダブルメインの勝者2人(大岩龍矢と璃明武)が揃って、次はK-1のチャンピオンに挑戦したいとマイクアピールしていたことには「大岩選手も34歳であそこまで動いて、チャンピオンで守って頑張ってもらいたいですし、璃明武選手は完封していたというか。村田選手は若くて勢いもあったけど、しっかりと相手のことを研究して、凄くクレバーな戦い方するなっていうので、金子選手や大久保選手との絡みが見てみたいなっていう試合をしていたので。そういった意味では今後楽しみだなというふうに感じています」と、K-1での活躍も期待されるとした。


 続けて「ただ正直、ちょっと厳しいことを言うと…」と須藤P。

「やっぱり3Rなので、結構1Rは見ている選手が多いなっていうのは感じましたかね。もちろん勝負だから勝つことって大事なので。ただ、K-1のステージで言うならば、やはり強くて魅せるっていうことをもっと意識していく必要が僕はあるんじゃないかなと思います。噛み合わせだったり、たまたまそういう大会って僕も今まで格闘技いろいろ見てきてありますけど、ただもっと展開をいい形にしていかないと。K-1との統合というのは正直あまりイメージがつかなかったなというのは正直なところですね。


 温度はこっちの方がいいんですけどね。それは後楽園ホールっていうこの場所もそうですし、応援もそうですし、ダブルタイトルマッチっていうお客さんの熱気で、僕もその熱気があって凄く楽しめてはいたんですけど、じゃあ広いキャパでこれをやったらどうかっていうことを考えると、同じことをやってたらもう成立しないですよね。


 そういった意味では、K-1 WORLD MAXを見た後での試合なので、あの大会自体が凄く良かったっていうのもあるので、そこら辺はやはりもっともっとKrushの選手の人たちも1Rから倒しに行くような。正直WORLD MAXのトーナメントの外国人選手って疲れてないですよね。3Rやっても延長でも疲れた素振りを見せないというか。効いているのは分かるんですけど、疲れてないんですよね。今日の試合を見た時に、3Rやって結構疲れてる選手が結構多かったんですよ。


 これは練習量もそうですが、選手たちは一生懸命やってると思うんですよ。ただ、それが全体でいうレベル感っていうものになっていくと思うので、期待を込めてというか。大岩選手がKrushで本当に命懸けて勝負している、その気持ちはもちろん分かるんですけど。他の選手もみんなそういう意識を持って、やはり倒しに行く。格闘技であり、やはりエンターテインメントであるって意識を持って、お客さんにどう見せるかとか、技術的な強さを持ちつつ、お客さんにどうファンをつけるかっていうところがあれば、第二の武尊選手がどんどん生まれてくるんじゃないかなっていう風に思います」と、プロとしての意識を説いていた。

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