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【UFC】トプリアが家庭の問題で戦線離脱、ゲイジーvs.ピンブレットで「ライト級暫定王座戦」。ヌネス復帰で元同門の女子バンタム級王者ハリソンに挑戦=1.24『UFC 324』、1.31『UFC 325』でヴォルカノフスキーとロペスが再戦

2025/11/28 15:11
 UFCは2026年最初のナンバリング大会『UFC 324: Gaethje vs. Pimblett』を1月24日(日本時間25日)、米国ラスベガスのT-モバイルアリーナで開催すること、さらに1月31日(同2月1日)にも豪州シドニーで『UFC 325: Volkanovski vs. Lopes 2』のナンバリング大会を連続開催(U-NEXT配信)することを28日、発表した。  米国で新たにパラマウントとのパートナーシップがスタートする『UFC 324』のメインイベントは「UFC世界ライト級暫定タイトルマッチ」として、元UFC世界ライト級暫定王者で元BMF王者のジャスティン・ゲイジー(米国)と、UFC7勝無敗のパディ・ピンブレット(英国)が暫定王座を争う。  なお、パラマウント体制になり、『UFC 324』の「メインカード」は、1月24日午後9時(東部標準時)にラスベガスで開始される予定。日本時間では午前11時からメインカードが始まることになる。これは、これまでのナンバーシリーズより1時間早い開始で、アブダビ大会など一部の特別なイベントを除き、今後すべての主要なナンバー付きイベントの標準となる予定だ、 ▼UFC世界ライト級暫定王座決定戦 5分5Rジャスティン・ゲイジー(米国)26勝5敗パディ・ピンブレット(英国)23勝3敗 ※UFC7連勝中  28日には、ライト級正規王者のイリア・トプリア(ジョージア/スペイン)が「来年の第1四半期には戦いません。個人的な生活で困難な時期を過ごしています。子供たちに集中し、この状況をできるだけ早く解決したいと思っています。階級を停滞させるつもりはありません。UFCが必要な対戦カードを組んでくれますし、問題が解決次第、UFCに復帰の準備ができたことを伝えます」とXに投稿したばかり。現地報道では、トプリアと妻のジョルジーナ・バデルは結婚生活が破綻し離婚が迫っており、トプリアは息子と娘の2人の子供のために、家庭に専念することを選んだという。  暫定王座戦に臨む“激闘王”ゲイジー(4位)は、24年4月の『UFC300』でマックス・ホロウェイと試合終了間際にマット中央で打ち合いを繰り広げた末に右フックで失神KO負けしたが、25年3月『UFC 313』で負傷欠場したダン・フッカーの代役ラファエル・フィジエフに判定勝ちで再起を遂げている。37歳。  対する5位のピンブレットは、UFC7勝0敗の30歳。人気先行の評価もあったが、24年7月にキング・グリーンを1R 三角絞めに極め、25年4月の前戦ではマイケル・チャンドラーを相手に終始優勢に進めて3R TKO勝ち。一気に評価を覆した。思い切りのいい打撃と、10の一本勝ちをマークする極めの強さが武器。MMA23勝(7KO・TKO/10SUB)3敗。  対するゲイジーはオールアメリカンレスラーでありながら、体幹の強さから繰り出すフック系のパンチやローキックなどの強烈な打撃が武器。前戦では肉弾戦でない打撃戦で競り勝つ“やりすぎない”クレバーさも見せた。MMA26勝(20KO・TKO/1SUB)5敗で一本負けはハビブ・ヌルマゴメドフの三角絞めとチャールズ・オリベイラにリアネイキドチョークの2試合のみ。  チャンドラー相手に打撃で先行し、組みでもバックを奪ったピンブレットは、UFCでは初の5R戦でゲイジー相手にも立ち合い、組み勝つことができるか。UFCのダナ・ホワイト代表は、このゲイジーvs.ピンブレットの勝者が次に「王座統一戦」としてトプリアと戦うとコメントしている。  なお、同級では、UFCライト級ランキング1位のアルマン・ツァルキアンが25年1月の『UFC 311』で当時ライト級王者だったイスラム・マカチェフと対戦予定だったものの、土壇場で負傷し出場を逃しているが、王座挑戦権獲得の有力候補だった。ツァルキアンは11月にダン・フッカーを肩固めで破り、26年1月に王座に再挑戦できることを公言していたが、実現ならず。Xで不満を漏らしている。 ▼UFC世界女子バンタム級選手権試合 5分5Rケイラ・ハリソン(米国)王者 19勝1敗(UFC3勝0敗)※UFC3連勝中アマンダ・ヌネス(ブラジル)23勝5敗(UFC16勝2敗)※UFC復帰戦 『UFC 324』のコメインは、女子バンタム級王者ケイラ・ハリソン(米国)が、2023年以来初めてオクタゴンに復帰するUFC殿堂入りに階級制覇王者アマンダ・ヌネス(ブラジル)と対戦し、タイトル防衛とGOATの座をかけて戦う。この試合は、感謝祭の日にダナ・ホワイトUFC代表によって発表された。  ロンドン&リオ五輪柔道78kg級金メダリストのハリソンは、24年4月のUFCデビュー戦でホリー・ホルムを2R リアネイキドチョークで極めると、2戦目でケトレン・ヴィエラに判定勝ち、そして25年6月の前戦でジュリアナ・ペーニャを2R キムラロックで極めて女子バンタム級王座を獲得した。19勝1敗で唯一の黒星は、22年PFLライト級トーナメント決勝でブラジルのストライカーラリッサ・パシェコに判定負け。6月にペーニャに勝利後、ヌネスとフェイスオフをかわしている。  対する“ライオネス”ヌネスは、UFC女子選手史上初の二階級制覇王者。  22年7月『UFC 277』でバンタム級王者ペーニャと再戦し、3度のダウンを奪い、テイクダウンも6度奪うなど全局面で圧倒して5R判定勝ち。女子バンタム級王座奪還に成功するとともにリベンジを果たし、UFCで二階級同時王者に2度輝いた初の選手となった。23年6月の『UFC 289』では、アイリーン・アルダナに5R判定勝ち。王座初防衛に成功し、試合後に現役引退を発表していた。  もとアメリカントップチームの同門で互いの強さを認め合う両者。3年半ぶり、37歳で復帰のヌネスはフレッシュさを取り戻して“絶対王者”に返り咲くか。試合毎に強さを増す充実の35歳のハリソンは、試合を途切れさせることなく戦い続けた現役の力を5R王座戦で見せるか。 ▼バンタム級 5分3Rショーン・オマリー(米国)18勝3敗(UFC10勝3敗)2位ソン・ヤドン(中国)22勝8敗1分(UFC11勝3敗1分)5位 ▼バンタム級 5分3Rウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)19勝1敗(UFC7勝1敗)デイブソン・フィゲイレード(ブラジル)25勝5敗1分(UFC14勝5敗1分) ▼フェザー級 5分3Rアーノルド・アレン(英国)20勝3敗(UFC11勝2敗)ジェアン・シウバ(ブラジル)16勝3敗(UFC5勝1敗) ▼ヘビー級 5分3Rワルド・コルテス・アコスタ(ドミニカ)16勝2敗(UFC9勝2敗)デリック・ルイス(米国)29勝12敗(UFC20勝10敗) ▼女子フライ級 5分3Rアレクサ・グラッソ(メキシコ)16勝5敗(UFC8勝5敗)ローズ・ナマユナス(米国)14勝7敗(UFC12勝6敗) ▼ライトヘビー級 5分3Rニキータ・クリロフ(ロシア)30勝11敗(UFC11勝9敗)モデスタス・ブカウスカス(リトアニア)19勝6敗(UFC7勝4敗)※UFC4連勝中 ▼ミドル級 5分3Rアテバ・グーティエ(カメルーン)9勝1敗(UFC3勝0敗)アンドレイ・プリャエフ(ロシア)10勝3敗(UFC1勝1敗)  26年最初の大会カード発表にダナ・ホワイト代表は、「1月24日ラスベガスで、パラマウントとの素晴らしいパートナーシップがスタートします。最初のカードには、待望の史上最高の女性ファイターの復帰を含む、現役および元チャンピオン6名が登場し、UFCファンの皆様に大変喜んでいただけると思います。これは間違いなく、女子ファイト史上最大の試合となるでしょう。また、メインイベントでは、ジャスティン・ゲイジー対パディ・ピンブレットのライト級暫定王座決定戦が行われ、どちらが今年後半にParamount+でイリア・トプリアと対戦するか注目されます。このカードはまさに圧巻で、どの試合も必見です。ペイパービューが無くなるこの契約は、ファンにとって大きな勝利です。2026年がUFCにとって最高の年になることを期待しています」とコメントを寄せている。 [nextpage] 1月31日『UFC 325』で9カ月ぶり再戦、王者ヴォルカノフスキーにロペスが挑戦  2026年1月31日(日本時間2月1日)に豪州シドニーのクドス・バンク・アリーナで『UFC 325: Volkanovski vs. Lopes 2』(U-NEXT配信)が開催。メインイベントで「UFC世界フェザー級選手権試合」(5分5R)王者アレクサンダー・ヴォルカノフスキー(豪州)に、ディエゴ・ロペス(ブラジル)が挑戦することが発表された。 ▼UFC世界フェザー級選手権試合 5分5Rアレクサンダー・ヴォルカノフスキー(豪州)27勝4敗(UFC14勝3敗)ディエゴ・ロペス(ブラジル)27勝7敗(UFC6勝2敗)  2025年4月の『UFC 314』以来、9カ月ぶりの再戦。  王者ヴォルカノフスキーはUFC14勝3敗の37歳。23年10月のイスラム・マカチェフ戦、24年2月のイリア・トプリアとの王座防衛戦で敗れ2連敗で、25年4月にロペスと「フェザー級王座決定戦」に臨み、5R判定3-0で勝利。 「過去2連敗中の選手がタイトルを奪取したことはない」「35歳以上の選手はフェザー級以下でタイトル戦に勝利したことはない」というデータを覆し復活した。  対するロペスは、メキシコ在住ブラジル人。MMA27勝7敗(UFC6勝2敗)の30歳。  24年9月にランキング13位ながら、ランキング3位のブライアン・オルテガとの対戦が組まれ、開始直後にパンチを効かせると、スタンド・グラウンドともに圧倒して判定勝ちでUFC5連勝をマーク。一気にタイトルコンテンダーとなった。  25年4月にヴォルカノフスキーとの「王座決定戦」で判定負けも、25年9月の前戦で13連勝中のファイティング・ナーズのジェアン・シウバに2R 右スピニングバッグエルボーからのパウンドでTKO勝ちで再起を遂げている。
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