2025年12月30日(火)東京・国立代々木競技場第二体育館『MAROOMS presents KNOCK OUT.60 ~K.O CLIMAX 2025~』(U-NEXT配信)の記者会見が、11月21日(金)都内にて行われた。
KNOCK OUT-UNLIMITED -77.0kg契約3分3Rで、宮原穣(KWU SENSHI JAPAN)とスパイク・カーライル(米国/Naughty House)が対戦する。
宮原は極真空手出身で、極真館全日本選手権を始め多くのフルコンタクト空手全日本大会で優勝、2019年KWU世界選手権80kg級準優勝。2024年北斗旗全日本空道選手権でも男子260+クラスで優勝を果たして世界選手権にも出場した。近年はKARATE COMBATにも挑戦。蹴り技を得意とする。
カーライルはUFC、Bellatorで活躍し、2022年からはRIZINを主戦場にしてきた。RIZINでは、武田光司、キム・ギョンピョをチョークで絞め、ホベルト・サトシ・ソウザ 、AJ・マッキーにも極めさせないグラップリング力を持つ。16勝のうち8つのサブミッション、7つのKO、実に15フィニッシュという決定力を誇る。2025年9月にはパンクラスに参戦し、村山暁洋に1R2分7秒でTKO勝ち。
会見で宮原は「強い相手と戦うという意味では気合いが入ってますし、日本で初めてプロの試合をするので、近くの人やお世話になっている人にいい試合を見せたいという意味で張り切ってます」との意気込み。
カーライルは「今回すごく楽しみにしてます。制限のないルール、制限のないバイオレンス。それを見せられると思います。また新しいルールなんですけども、私のMMAのスタイルにとってはこっちの方がいいんじゃないかと思います。ペースとか気にせずにどんどん攻められるので、楽しみにしてます」と、UNLIMITEDルールが楽しみだとする。
そのUNLIMITEDルールの印象を聞かれた宮原は「このルールは自分が前に出ていたKARATE COMBATとほぼ同じようなルールで、自分的には好きなルール。本当に激しい打ち合いがメインの内容になると思うので、見ている人にとっても、やる方にも刺激的なルールだなと思っています」と話す。
それに対してカーライルは「私はKARATE COMBATと同じルールではないと思う。このルールでは、サッカーキックだったり、ヒザを顔面に落とすこともできるし、どんな形であれ終わらすことになると思います」と、フィニッシュする気満々のコメント。
互いのファイターとしての印象については、宮原は「アグレッシブだなという印象しかないというか、カーライル選手はいろんな舞台で活躍しているので、強いと思うんですけど、特にファイトスタイルに関しては思うことはないですね」という。
カーライルは「極真空手ベースのアップライトな、プレッシャーのある良いスタイルだと思います。ただ、これは打撃戦だけではないので、テイクダウンやパウンドもあるルールでの試合なので、このルールにとってはあまり良くはないんじゃないかなと思います」と、宮原の弱点を指摘した。
宮原は八角形リングについて「あまり気にしていなくて、試合するところの周りにロープがあるというようなイメージです。今までの経験が活きるとかは考えていないです」と、特に思うことはないとしていた。