【KNOCK OUT】ぱんちゃん璃奈が“ヒジあり”ルールに初挑戦、いきなり現役ラジャダムナンスタジアムランカーと激突！引退までにWBCムエタイ世界王座を目指す

　2025年12月30日（火）東京・国立代々木競技場第二体育館『MAROOMS presents KNOCK OUT.60 ～K.O CLIMAX 2025～』（U-NEXT配信）の記者会見が、11月21日（金）都内にて行われた。 　追加決定カードとして、KNOCK OUT-RED女子 -48.0kg契約3分3R延長1Rとして、ぱんちゃん璃奈（フリー）vs.サネーガーム・サックチャムニ（タイ）が決定。2026年に引退することを表明したぱんちゃんが初の“ヒジあり”ルールに挑む。 　ぱんちゃんは2019年2月にプロデビュー。KNOCK OUT-BLACK女子アトム級王座、同ミニマム級王座の二階級制覇を達成。2024年3月のK-1でRISEの平岡琴に勝つなど無敗の快進撃を続けていたが、5月の『巌流島』でルシア・アプデルガリムに判定2-0でプロ初黒星を喫した。その後はアイリン・ゴンザレスと美伶に勝利、2025年2月の山田真子戦は延長戦の末にドロー。前回は8月にアム・ザ・ロケットをKOしている。戦績は20勝（5KO）1敗1分。 　サネーガームはプロムエタイ協会2階級制覇、LWCチャイヨートーナメント優勝、東部地区ムエタイ女子ピン級王者、アジアンゲームムエタイ金メダリスト、IFMA世界大会2021～2024年金メダリスト、2020年ライジングスター賞などを獲得している選手。現在ラジャダムナンスタジアムの女子ミニマム級8位にランキングされている強豪だ。 　伊藤紗弥とは2023年7月の『BOM』と2024年1月の『TOP BRIGHTS』で2度対戦している（伊藤が2勝しているが2戦目は判定2-1の接戦）。2023年7月にはラジャダムナンで田中"暴君"藍に勝利。 　この試合はREDルールで行われるが「ぱんちゃんと今後の目標と引退まで選手生活をどう過ごしていくかを話したら、ヒジありをやっていきたいとのことで、WBCムエタイ世界タイトルを目指して行こう、ということになりました。そのためこの試合はREDですがオープンフィンガーグローブではなく通常のグローブで、WBCムエタイのランキングに反映される形で行われます」（山口元気KNOCK OUT代表）と、通常のボクシンググローブが採用される。 　ぱんちゃんは病院に行く都合で会見を欠席したが、山口代表は「BLACKのルールがワンキャッチワンアタックに変わって、ぱんちゃんは首相撲無制限で勝ってきてそれが得意なので、ワンキャッチになってから試合内容が良くない。首相撲ありの方がいいんじゃないかと話して、最初はヒジが嫌と言っていたが、首相撲さえ出来ていれば関係ないので、そんなに意識しなくていい、WBCの世界王座を狙うのは、いい引退へのストーリーになるんじゃないかということでREDでやることになりました」と説明した。 　ヒジあり、首相撲ありのほぼムエタイルールで、いきなり現役ラジャダムナンランカーとの対戦となるぱんちゃん。WBCムエタイ世界王座への道を切り開くことが出来るか。 　KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級3分3R延長1Rでは、前田大尊（マイウェイジム）vs.川野龍輝（KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺）が決定。 　前田は小学1年生でキックボクシングを始め、アマチュアで4冠王に。プロでは2023年7月に一航からハイキックでダウンを奪っての勝利で名を挙げ、2024年2月にはWBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王座決定戦も行っている（判定負け）。「KICKBOXING JAPAN CUPスーパーバンタム級トーナメント」の1回戦では一航を返り討ち、12月の準決勝で壱・センチャイジムに敗れた。2025年6月、福田拓海にKO負けで連敗を喫したが、10月に國元楓磨をKOして再起。戦績は10勝（3KO）5敗1分。 　川野はKNOCK OUTを主戦場とするホープで、KNOCK OUTアマチュア4階級王者、K-1アマチュアAクラス優勝、KROSS×OVER Aクラス優勝、NJKF2階級王者、Stand up Aクラス優勝とアマチュアで数々の実績を残して2023年12月にプロデビュー。3戦目で蒔・センチャイジムに初黒星を喫したが、その後は3連続KO勝ち（1RでKOが2回、2RでKOが1回）をマークするなど連戦連勝。2025年2月と5月には『ONE Friday Fights』で2連勝も。9月にUNLIMITEDルールで有川直毅に秒殺され、11月のクンクメールとの対抗戦ではKO負けを喫した。戦績は8勝（4KO）3敗。