2025年11月21日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Friday Fights 134』(U-NEXT配信)に、今週も日本人2選手が出場する。
第4試合のONEフライ級(-61.2kg)ムエタイ3分3Rで、吉成士門(エイワスポーツジム)がタギール・カリロフ(ロシア/Archangel Michel/Samingpri Muay Thai Gym)と対戦。
士門・エイワスポーツジムこと吉成士門は、これまでにタイ国プロムエタイ協会スーパーフェザー級&ライト級王者、WPMFインターナショナル スーパーバンタム級王者、WMCインターコンチネンタル バンタム級王者、WMC日本フライ級王者に輝いている21歳。2025年10月にはヌンプーシンを1RでKOし、WBCムエタイ世界ライト級(-61.23kg)王座に就いた。
ONEには2024年12月の『ONE Friday Fights 92』で初参戦を果たし、リッティデットから見事TKO勝ち。2025年3月のONE日本大会では、ムエタイのトップスター選手であるヨードレックペットに完勝して世界に実力を知らしめた。8月もペットンローにTKO勝ちの圧勝劇を見せONEで3戦全勝、現在12連勝中。吉成名高の従兄弟。
カリロフはタイでムエタイを学び、現在はエカテリンブルクのサミンプライ・ムエタイ・ジムで練習を積む。ONE初登場は2021年2月のロッタン戦で、対戦相手の欠場による1週間前オファーのスクランブル参戦だったが、ロッタンを相手にスプリット判定まで持ち込んだ。その後はデニス・ピューリックに判定負け、チョーファーに初回TKO勝ち、ブラック・パンサーを初回KO。
2023年7月にはスーパーレックと対戦してTKOで敗れるも、11月にはヨードレックペットにスプリット判定ながらも勝利を収めている。2024年6月のナックロップ戦では初回KO負け、11月のゴントーラニーには判定負けと連敗を喫したが、2025年6月にリャオ・シーシュウに判定勝ち。ONE戦績は4勝5敗。
11月16日に開催されたONE日本大会では、吉成名高が日本人初のONEムエタイ世界王座に就いており、士門も続きたいところ。ロッタン、ピューリック、スーパーレックと拳を交えているカリロフに圧勝して4連勝を収めれば、上のステージへ行くことが出来そうだ。
第3試合のONEフライ級(-61.2kg)キックボクシング3分3Rでは、彪司(=ひゅうが/TEAM TEPPEN)がワン・ユハン(中国/Sheng Li Ren He)と対戦。
彪司はStand up King of Rookie 2021 -53kg級優勝、JAPAN CUP 2019 -55kg級優勝・大会MVPの実績を持つ。RISEを主戦場とし、数島大陸と引き分け、松本天志からは勝利を収めているが、有井渚海、松下武蔵、良星には敗れている。2025年は『STRIKE NEXUS』に参戦し、「初代スーパーバンタム級王座決定トーナメント」に出場したが、8月の決勝で堀本祐惺に惜敗した。戦績は8勝(2KO)5敗1分。
ユハンは2025年2月のONE FFで初参戦、KNOCK OUTの川野龍輝と対戦した。左ミドルを軸とし、強い左ボディを打つ。川野との試合では、1Rはかなりアグレッシブに攻め込んだが、2Rから失速。両者とも疲労が激しい展開となり、判定負けしている。
TEAM TEPPENは8月8日に水野夢斗、8月15日にGUMP、9月5日に吉田晄成、10月10日に山﨑一央、10月24日に奥村将真がONE FFで勝利を飾っており、彪司も続きたいところだ。