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レポート

【K-1】ブラジルのサルシチャがフェルドンクKOでトーナメント制覇、朝久泰央が執念の勝利で2階級制覇、マチャドがマナートをKOして王座奪取、石井一成がダウン奪い返して新王者に、サルシチャがアイウル秒殺KOで、フェルドンクがコプリヴレンスキーをKOして決勝へ!横山朋哉がダウン奪いレオナに勝利、大久保琉唯が108秒KO、サルシチャがオウヤン・フェンを破る大番狂わせ!

2025/11/15 11:11
K-1 WORLD MAX 2025~-70kg世界最強決定トーナメント・決勝ラウンド~2025年11月15日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館 2025年11月15日(土)、東京・国立代々木競技場第一体育館にて『K-1 WORLD MAX 2025~-70kg世界最強決定トーナメント・決勝ラウンド~』が開催。今大会は、日本を含むABEMAの19カ国、UdarTVの6カ国、CSIの44カ国、ブルガリア最大の放送局『bTV』を合わせ、計63の国と地域で放送されている。 ▼第17試合 K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント決勝戦 3分3R延長1R×ダリル・フェルドンク(オランダ/Fight Team Ringer)KO 1R 2分30秒 ※左三日月蹴り〇ジョナス・サルシチャ(ブラジル/TF Team/CT Allan Popeye)※サルシチャがトーナメント優勝。  トーナメント決勝は、準々決勝でオウヤン・フェン、準決勝でリザーバーのジョナサン・アイウルを破ったサルシチャと、準々決勝で急遽出場のアラッサン・カマラ、準決勝でストーヤン・コプリヴレンスキーを破ったフェルドンクで争われることとなった。  1R、サルシチャがいきなり飛びヒザ、右カーフを蹴って右ストレート。サルシチャはつかんでのヒザを連発してしまい、注意される。フェルドンクは大きいフックを振り回すが、サルシチャはヒザを突き上げてくる。  さらにジャブ、三日月蹴りを突き刺すとフェルドンクがボディをかばって下がり、さらに三日月で畳み込んでダウンを奪う。  立ち上がったフェルドンクに三日月蹴りを突き刺していき、フェルドンクが腹をおさえてダウン。サルシチャがKOでトーナメントを制した。  サルシチャは「今回勝てたことがとてもうれしく思っています。小さい時からの夢だったので本当に嬉しいです。嬉しくてたまりません、勝つことがこんなに嬉しいとは思いませんでした。このベルトはずっと守ります。とても嬉しいです。ブラジルの皆さんと、在日ブラジル人の皆さんの応援が力になりました。次はオウヤン・フェンからタイトルをもぎ取りたいです」と、次の目標にK-1スーパー・ウェルター級王座奪取を掲げた。 [nextpage] ▼第16試合 第8代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定戦 3分3R延長1R〇朝久泰央(朝久道場)判定2-0 ※30-29、29-29、30-28×稲垣 柊(K-1ジム大宮チームレオン/Krushスーパー・ライト級王者)※朝久が新王座に就く。  朝久は2021年7月にゴンナパーを延長Rで破り、第5代K-1ライト級王座に就いた。2022年2月、王者としての第一戦で与座優貴に敗れ、怪我で長期欠場に。2023年3月、与座の挑戦を受けての初防衛戦に臨んだが、判定で敗れ王座を失った。拳の粉砕骨折から2024年10月に復帰し、2024年大晦日には『雷神番外地』に参戦してYURAに判定勝ち。2025年5月の『RIZIN男祭り』ではウザ強ヨシヤをKO。7月のK-1福岡大会ではアバラが折れた状態でダニラ・クワチから勝利をもぎ取った。無尽蔵のスタミナから繰り出す攻撃と変幻自在のファイトスタイルで戦績は22勝(5KO)9敗。  稲垣は極真空手出身で少年時代に数々の大会で優勝・入賞を果たす。中学・高校はバレーボールで全国大会に出場するなど活躍。高校卒業後に格闘技に戻ると「格闘代理戦争」出演を経て2019年9月にプロデビュー。2023年1月・4月の王座決定トーナメントを制し、第9代Krushスーパー・ライト級王者に。2024年9月の「第7代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定トーナメント」では決勝へ進出するもヨードクンポンに敗れた。2025年2月、佐々木大蔵に判定勝ち。5月にヨードクンポンとの再戦に臨んだが体重超過で王座をはく奪された相手にKO負けを喫した。戦績は15勝(7KO)3敗。  1R、サウスポーの稲垣が左ローで先制、朝久はステップを踏んで時折スイッチしながら前へ出て左ロー、ワンツー。稲垣が左三日月を蹴ると朝久は前蹴り。その前蹴りで稲垣を吹っ飛ばすとワンツーで前へ。稲垣は朝久がパンチで詰めてくると得意のヒザを突き上げる。  2Rも前蹴りを混ぜながら前へ出てワンツー、右フックにつなげる朝久。至近距離では朝久のショートパンチの回転力が優る。稲垣はワンツーを打つが、至近距離になると朝久の攻撃をもらってしまう。それを押して距離をとろうとする稲垣。左アッパー、ヒザを突き上げて前に出る稲垣だがクリンチが増える。  3R、至近距離でパンチを交換する両者。押して前へ出ようとするのは稲垣。朝久は前蹴りで距離をとって右ストレート。朝久の右がヒットするが、稲垣は前へ出て距離を詰めてのヒザ。ブレイク後、稲垣が飛びヒザをヒット。右フックを振る朝久だがクリンチしてしまう。最後は足を止めての打ち合いとなったが、パンチを当てるのは稲垣。  判定は2-0で朝久が勝利。2階級制覇に成功した。  朝久はマイクを持つと「本当はサクッとKOで勝ちたかったんですが、稲垣くんは相当練習してきたのでなんとか王者になれました。自分はこの戦いのテーマは愛と誇りと言ったんですが、こうやって倒さないといけない時に泥臭い試合をしたけれど、みんなの批判を浴びながら突き進んでいくのも王者としてなので嬉しいです。  生きる価値がない自分でも朝久君ならやれるよって支えてくれた家族、ファンのみんな、愛あってのことなのでたくさんの愛で勝つことが出来ました。そして最後に、俺はこのチャンピオンを気に世界に挑戦していきたいと思います……なんて言うわけないでしょ。俺が世界一、K-1が世界一なんだからお前らが挑戦して来い。K-1最強! やったぜベイビー!」と叫んだ。  リングの上にはBLACK ROSEとして活動を共にした平本蓮も祝福のため上がり、一緒に記念撮影に収まった。 [nextpage] ▼第15試合 K-1ヘビー級タイトルマッチ 3分3R延長1R×ロエル・マナート(オランダ/Mejiro Gym Amsterdam/王者)KO 1R 3分02秒 ※右フック〇アリエル・マチャド(ブラジル/Hemmers Gym/Madison Team/挑戦者)※マチャドが新王座に就く。  マナートは、90年代を代表する名選手にして名伯楽として知られるアンドレ・マナートを父に持ち、18年3月に当時K-1ヘビー級王者のアントニオ・プラチバットを破り、第2代王座に就いた。19年11月にクリス・ブラッドフォードをKOしてタイトルを防衛。20年1月にGLORYでセルゲイ・マスロボイェフにTKO負けを喫し、前回は25年7月のK-Jee戦が約5年半ぶりのK-1での試合となり、KO勝ちを収めた。 マチャドは、ブラジルのキックボクシング団体「WGP Kickboxing」のライト・ヘビー級王者。23年9月のK-130周年記念無差別級トーナメント一回戦でミハル・トゥリンスキーを判定で下すも準決勝でリュウ・ツァーにKO負け。24年8月のブラジル予選を勝ち進み、 12月のK-1 WORLD GP 2024 無差別級トーナメントではリース・ブルーデネル、 エロール・ジマーマン、フェン・ルイを3連続KOで下して優勝した。  1R、互いに右カーフを蹴り合い、マナートが左右フックを打つとマチャドも左フックを返す。再び右カーフの蹴り合い、マチャドは左ボディを打って右フック。マチャドの右カーフにマナートが右ストレートを合わせてマチャドが仰向けに倒れたがダウンにはならず。  右カーフを蹴ってマチャドが前へ出ていき、左フックでマナートをグラつかせるとフック連打からの右フックでダウンを奪う。そこから打ち合いに行き、マチャドが左右フックの連打の右フックでダウンを追加。カウントが進み、マナートは立ち上がることが出来ず、マチャドのKO勝ちとなった。  マチャドは勝利者インタビューで「ありがとう日本、ありがとう今日、ありがとうK-1。このタイトルを獲得できて嬉しいです。小さい頃からK-1を見ていて、こうして参加出来て夢を実現できて嬉しく思います。相手が僕には勝てないと言っていたが、そんなことはないことを証明できたと思います。このベルトが似合っていて、僕はカッコいいなって証明できたので、来年もこのベルトを守っていきたいと思います」と語った。 [nextpage] ▼第14試合 K-1 WORLD GPバンタム級王座決定戦 3分3R延長1R〇石井一成(ウォーワンチャイプロモーション)判定3-0 ※28-26×3×黒川瑛斗(team VASILEUS/Krushバンタム級王者)※石井が新王座に就く。  石井はWBCムエタイ世界スーパーフライ級、WPMF世界スーパーフライ級など権威あるタイのタイトルを次々と獲得し、2022年8月からK-1にも参戦。初代K-1 WORLD GPバンタム級王者・黒田斗真と2度に亘る激闘を繰り広げるなどしたが、2023年12月にK-1との契約を一旦解除。それ以降はラジャダムナンタイトル獲得を目標に、RWSを主戦場に。スーパーフライ級からフライ級に階級を下げたが、再びスーパーフライ級に戻した6月15日の再起戦ではラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級6位リッティパンを2RでKOに仕留めた。  7月にはK-1に復帰し、K-1とムエタイの二刀流を再開。白幡裕星に延長戦で判定勝利を収めた。9月のRWSでは判定2-1で惜敗。戦績は47勝(27KO)19敗4分。 黒川は2022年5月にプロデビューすると5戦目まで負け無しだったが、2023年10月の6戦目で大久保琉唯に初黒星。2024年3月、鵜澤悠也を左ストレートでKOして再起を飾った。7月の「第9代Krushバンタム級王座決定トーナメント」準決勝では林佑哉を初回KO、決勝では白幡裕星に判定勝ちで王座に就いた。2025年3月にはフライ級王者の大夢をKOして初防衛に成功。伸びる左ストレートと大きく振り抜く右フック、思い切りのいいパンチが武器で戦績は8勝(3KO)1敗1分。  1R、サウスポーの黒川へ石井は右インローと左ロー、前後にステップを踏みながらじりじりと距離を詰めていく。黒川の左ストレートはかわすが、黒川は左ミドルで追撃。黒川が右カーフから左ストレートを狙う。石井が距離を詰めて左右フックを打つと黒川も左ストレートを返す。石井は右ミドル。ラウンド終了直前、打ち合いに行った石井が左右フックを当てた。  2R、黒川が左ストレートで前へ出る。石井は右ミドル、黒川がすぐにワンツーで前へ出る。右フックからの左ハイを放った黒川が打ち合いに行き、ロープに詰まった石井を左右の連打でダウンさせる。  立ち上がった石井へ左ヒザを突き上げ、右アッパー、左ストレート、ワンツー。石井もワンツーで打ち合いに行き、ショートの左フックでアゴを打ち抜きダウンを奪い返した。  3R、黒川が打ち合いに行き、左ストレートを当てるが石井も打ち返す。どっと沸く場内。石井も左フックで反撃し、黒川が飛びヒザに来たところで石井は左手で相手を押し、距離をとっての右フックでダウンを追加。  さらに打ち合う両者。両者のフックが激しく交差し、石井の左フックがヒット。黒川が打ち返すと石井はバックステップでかわす。そしてゴング。  判定は3-0で2度のダウンを奪った石井が勝利。リングサイドでは『ラブトランジット』のメンバーが拍手で祝福。念願であったK-1のベルトを腰に巻いた。  石井は「これを獲らないと格闘技人生終われないと思っていました。僕が20年前、魔裟斗さんに憧れて家族で見ていて、その時からK-1のベルトを獲るって決めていたので嬉しいです。黒川選手がパンチがあるのは分かっていたんですが、2Rに目にもらって見えない、ヤバいと思っていて。今週、このフックを練習していたので、それが出たので練習していて良かったと思いました。僕の勝手な心構えですが、今回は受ける側の感情でいてしまったので試合前から俺が挑戦者だと言い聞かせて、絶対に打ち合って誰が見てもK-1のチャンピオンだと認める勝ち方をしようと思っていました」と勝利者インタビューに答える。  続けて「僕はこの試合で勝っても負けても引退しようと思っていました。それはお父さん、お母さんにも告げていました。僕はもう後がなかったので、自分にプレッシャーをかけていたんですが、でもオファーを受けて練習しているうちに、やっぱり俺にはこれしかないなと思って、もう一回一番を目指して頑張ってみたいと思います。K-1王者になったからには世界最強を証明して勝ち進んでいきたいと思います。お父さん、お母さん、もうちょっと現役生活を応援してください」と、引退を考えていたが現役を続けることを決意したと語った。 [nextpage] ▼第13試合 K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント準決勝第2試合 3分3R延長1R〇ジョナス・サルシチャ(ブラジル/TF Team/CT Allan Popeye)KO 1R 0分33秒 ※右フック×ジョナサン・アイウル(サモア/Allstyles Gym)※サルシチャが決勝へ進出。 アカピャンが負傷欠場となり、リザーブマッチで勝利したアイウルが準決勝に進出した。   1R開始と同時にサルシチャがヒザ蹴りから左右フックのラッシュを仕掛け、すぐにダウンを奪う。  さらに左右フックで襲い掛かり、連打でアイウルをなぎ倒し、秒殺KO勝ち。アイウルは立ち上がるもフラつくほどダメージを受けていた。これにより、トーナメント決勝はサルシチャvs.フェルドンクとなった。 [nextpage] ▼第12試合 K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント準決勝第1試合 3分3R延長1R×ストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア/Mike's Gym)KO 0分47秒 ※右フック〇ダリル・フェルドンク(オランダ/Fight Team Ringer)※フェルドンクが決勝へ進出。  1R、前へ出るフェルドンクのパンチをブロックして、ヒザを突き上げるコプリヴレンスキー。この試合では下がってフェルドンクを迎え撃つスタイル。  2Rも前へ出てくるフェルドンクにヒザ蹴り、前蹴りで迎え撃つコプリヴレンスキーだが、フェルドンクは前に出て左右ボディを打ち、パンチを叩きつける。フェルドンクのパンチをしっかりブロックするコプリヴレンスキーだが、手数が少ない。  中盤からは左右連打で自分から攻めるコプリヴレンスキーだが、フェルドンクがすぐに前へ出て左ボディを打つ。右フックに何度もバランスを崩すフェルドンク。コプリヴレンスキーはヒザを突き上げるが、フェルドンクの強打にガードを固めるだけの場面が多い。  3Rも前に出るフェルドンクが右フックを思い切り振り抜き、コプリヴレンスキーからダウンを奪う。さらに右アッパー、左右フックのラッシュ。最後は右フックでグラついたところの右フックでコプリヴレンスキーが倒れ、フェルドンクの豪快KO勝ちとなった。 [nextpage] ▼第11試合 K-1スーパー・フェザー級 3分3R延長1R×レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO)判定0-3 ※27-30×2、28-29〇横山朋哉(リーブルロア/Krushスーパー・フェザー級王者) レオナは21年3月に武尊の強打でKO負けも壮絶な打ち合いを繰り広げた。22年6月の「THE MATCH 2022」ではRISEの中村寛と対戦。K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメント決勝で朝久裕貴を下し第5代王者に。ケガで復帰の23年12月にレミー・パラに判定負け。返上したK-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメントでは、今年5月のリザーブマッチに出場して天野颯大からKO勝ちを収めた。 横山は2024年2月に『Krush』で髙橋直輝を判定で下して第12代Krushスーパー・フェザー級王者に。同年7月はK-1でカベロ・モンテイロからKO勝ちを収め、12月のKrushではスーパー・フェザー級タイトル防衛戦で松山勇汰をKOし、ベルトを死守した。今年5月の第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメントではイゴール・ベクレフ、マシュー・ダールマンを連続KOも決勝でレミー・パラにKO負けを喫した。  1R、サウスポーの横山は右へ回り込んでいく。レオナは右ストレート、左へ回り込んでの左アッパー。横山は左インロー、右ロー、レオナのジャブにローを合わせて左ストレートを返す。レオナの右ボディにも左を合わせに行く。レオナが右インロー、横山も右ローを返す。横山が3連打を出すとレオナも前へ出て打ち合いに行き、両者が打ち合って会場がどっと沸く。  2R、飛びヒザを放つレオナ。右ストレートで前へ出ていくと横山も下がりながら左ストレートを打つ。左ロー、左ミドルを蹴りながら下がる横山。レオナは左手を下げたデトロイトスタイルからジャブと前蹴り。左インローを連打したレオナに、横山が前へ出ての右フックからの左フック。これががヒットし、レオナが仰向けにダウンした。横山は下がって距離を取り、左を蹴る。レオナは連打で逆襲に出る。  3Rが始まると逆転を狙って打ち合いに行くレオナ。横山もこれに応戦するが、攻撃が終わるとバックステップして距離をとる。横山の左右フック、左ハイに客席から歓声が起こる。右フック、左フック、左ボディと思いきりフルスイングする横山。レオナもワンツーで前へ出ての連打を繰り出すが、横山は手を出しながらもバックステップで回り込み距離をとる。近付いてくるレオナに3連打を当てる横山、すぐに離れる。  逆転を狙って前へ出たレオナだが、横山を捉えることが出来ず。試合終了のゴングが鳴ると、歓声が沸き起こった。判定は3-0でダウンを奪った横山の勝利。見事、世代交代を果たした。  横山はマイクを持つと「あーだこーだ言ってるヤツ、見たかバカ野郎! これが俺じゃあ! 次、やり返さないといけない相手がいるので、プロデューサーお願いします。タイトルマッチで」とレミー・パラとのタイトルマッチをアピールした。 [nextpage] ▼第10試合 -56kg契約 3分3R延長1R〇大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)KO 1R 1分48秒 ※左三日月蹴り×ウー・ユートン(中国/ティエ・インホァGYM/CFP)  1R、大久保は前蹴りでユートンを吹っ飛ばすと、スピードのあるワンツー、左右フック、ヒザで前へ出る。  そして矢のようなワンツーからの左三日月蹴りでダウンを奪った。続いてジャブから左三日月蹴り一閃、ユートンがうずくまり、大久保のKO勝ちとなった。  大久保はマイクを持つと「皆さんどうでした? もうスーパー・バンタム級のタイトル挑戦は俺しかいないでしょう、マジで。ちょっと興奮して話せてないんですけれど、僕はこのK-1を昔のような盛り上がるK-1にしていきたいと思います。K-1最高っ!」とアピールした。 [nextpage] ▼第9試合 K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント準々決勝第4試合 3分3R延長1R〇ゾーラ・アカピャン(アルメニア/Gridin Gym)KO 1R 2分40秒 ※左フック×アイメリック・ラジジ(フランス/MARSEILLE BOXE PIEDS POINGS)※アカピャンが準決勝へ進出。  1R、長いリーチのジャブを突くラジジに、アカピャンはフェイントを使いながら入り込もうとする。ワンツー・スリーのラジジにアカピャンは右ロー。左フックをヒットさせたアカピャンは右フックも。  体勢を立て直したラジジはジャブ、前蹴り、ワンツー。右フックを同時に放ったところで、アカピャンが返しの左フックを直撃。巨塔が崩れ落ち、アカピャンのKO勝ちとなった。 [nextpage] ▼第8試合 K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント準々決勝第3試合 3分3R延長1R×オウヤン・フェン(中国/天津阿福ファイトクラブ/CFP)判定0-3 ※27-30×2、28-30〇ジョナス・サルシチャ(ブラジル/TF Team/CT Allan Popeye)※サルシチャが準決勝へ進出。 『聖闘士星矢』のテーマ曲で入場したサルシチャ。  1R、いきなり左ボディのサルシチャにフェンは右カーフ。サルシチャのワンツーからの左ボディにフェンが下がる。すかさずラッシュをかけるサルシチャだが、フェンも左右ロングフックを打つ。左ボディを打つフェンにサルシチャは左ボディと左右フック。ワンツーを突き刺してくるサルシチャにフェンは右カーフを蹴って右へ回っていく。  2R、近付こうとするフェンを前蹴りで突き放すサルシチャ。近距離になると左右ボディから左フックを打つフェン。サルシチャは蹴り足をつかんでしまい注意を受ける。フェンの右カーフにサウスポーになるサルシチャがジャブからヒザ蹴り。サルシチャが右フックから左ボディ、さらに薙ぎ払うような右フックからの左フック。フェンも右を返すが、サルシチャは構わず前へ出て左フックを当てる。  3R、サルシチャは左右に構えをスイッチし、前に出てくるフェンへ飛びヒザ蹴り。さらにジャブ。サルシチャのヒザでグラつきながら下がるフェンにサルシチャが左右のラッシュ。ピンチのフェン。それでもパンチで打ち合う。サルシチャはヒザ蹴り入れてからの左ストレート。左右の連打を叩きつけるフェンだが、サルシチャのガードは固い。ヒザを突き刺し、ジャブ、左ボディ、右フックを打つサルシチャ。最後はサルシチャがジャブ、ステップを使ってフェンから離れ、試合終了。  判定3-0でサルシチャが現スーパー・ウェルター級王者で、K-1無敗を誇っていたフェンを破る大番狂わせを起こした。 [nextpage] ▼第7試合 K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント準々決勝第2試合 3分3R延長1R×アラッサン・カマラ(セネガル/Emergence Le Havre)延長R 判定0-3 ※9-10×3〇ダリル・フェルドンク(オランダ/Fight Team Ringer)※フェルドンクが準決勝へ進出。本戦の判定は29-30、30-30×2。  当初はアルフォセヌー・カマラがフェルドンクと対戦するはずだったが、会場内で負傷したため欠場。代わってワンマッチに出場が決まっていた双子の兄弟であるアラッサン・カマラがトーナメント出場となった。  1R、カマラの右フックからの左ハイキックがクリーンヒットし、フェルドンクが大きく下がる。すかさずワンツー、左右フック、右アッパーで畳みかけるアラッサンだが、フェルドンクはガードを固めて耐える。そして右フックで逆襲すると右ボディ、左右フック、右アッパー。カマラもブロックを固めてフェルドンクの猛攻に耐え、右ストレートを返す。互いにチャンスをつかみ、ラッシュをかけたため消耗が激しい。  2R、フェルドンクは右ストレートからの左ハイを狙い、ボディへヒザを突き刺す。カマラはフェルドンクの圧に上がり、後退しながら右ストレート。カマラの連打をブロックして左ハイを蹴る。左前蹴りもボディに突き刺すフェルドンク。左右ボディを打つと、カマラも左ボディを返す。フェルドンクが左右フックを叩きつければ、カマラも左フックを叩きつけて左ハイ。  3Rもタフな打ち合いとなる。前に出て攻めるのはフェルドンクだが、左ボディを打てばカマラも左ボディを返す。頭と頭がくっつくような至近距離でボディを打ち合う中、フェルドンクが飛びヒザ蹴り。最後まで前に出て攻め続けたフェルドンクに対し、カマラはやや疲労が感じられた。  ジャッジ1名がフェルドンクを支持したが判定はドロー。延長戦へ。前に出て右カーフを蹴るフェルドンクにカマラが右ストレート。フェルドンクもすかさず右ストレートから左右ボディを打つ。左右フックを叩きつけ、飛びヒザを打つフェルドンク。さらにカマラをコーナーへ詰めて左右ボディから右アッパーを突き上げる。左右ボディと左右フックで最後の勝負をかけるフェルドンクにカマラも打ち合いに応じた。  タフファイトとなったが、判定3-0でフェルドンクがコプリヴレンスキーの待つ準決勝へ駒を進めた。 [nextpage] ▼第6試合 K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント準々決勝第1試合 3分3R延長1R〇ストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア/Mike's Gym)判定3-0 ※30-28×2、30-27×ヘラクレス・ワンコンオーム.WKO(タイ/Wankhongohm.WKO)※コプリヴレンスキーが準決勝へ進出。  1R、コプリヴレンスキーが右カーフ、左フックからの右オーバーハンドとアグレッシブに攻める。ヘラクレスはロープを背負い前蹴り。コーナーに詰めたコプリヴレンスキーは右ボディ。左ボディから連打をまとめるコプリヴレンスキー。ヘラクレスは左ミドル、右ローを蹴るがコプリヴレンスキーを止められない。パンチにガードを固めたところに左ボディをもらう。  2R、コプリヴレンスキーが左右ボディから左右フック、離れると右カーフ。ヘラクレスは左ミドルと右前蹴りもコプリヴレンスキーに右カーフを蹴られる。コプリヴレンスキーが追い、ヘラクレスはロープ伝いに回る展開が続く。コプリヴレンスキーが左右フックからバックハンドブロー。  3R、左右フック、左ハイを放つコプリヴレンスキーだが、ヘラクレスは頭部へのガードは固くヒットを許さない。しかし、コプリヴレンスキーの左右ボディ、左ミドルはヒットする。ショートの右アッパーも当てるコプリヴレンスキー。  ヘラクレスは左ミドルもコプリヴレンスキーは全く止まらず前へ出て手数を出し、判定3-0でコプリヴレンスキーが準決勝進出一番乗りとなった。 [nextpage] ▼第5試合 K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R延長1R×アビラル・ヒマラヤン・チーター(志村道場/Krushスーパー・ウェルター級王者)判定0-2 ※29-30×2、29-29〇ジョナサン・アイウル(サモア/Allstyles Gym)※アイウルがリザーバーに決定。 アビラルは、K-1に参戦経験があるデーブ・クマール・ギミーレを父に持ち、2016年にネパールから来日。志村道場でキックボクシングを始め、2020年1月にHEATミドル級王座を獲得。同年12月にK-1初参戦で木村“フィリップ”ミノルからダウンを奪うも、出血によるTKO負け。その後もK-1へ定期参戦。今年5月にはKrushで小田尋久を破りKrushスーパー・ウェルター級王者となった。9月のトーナメント開幕戦ではアイメリック・ラジジに判定で敗れ、初戦敗退。戦績は19勝(18KO)7敗。 アイウルはオーストラリア出身のサモア系ファイターで、ラグビーをやっていたためか、フィジカル能力が高い。2022年にはK-1参戦経験のあるクルーズ・ブリッグスに勝利している。これまでのサモアンファイターと違い蹴りを中心に試合を組み立て、右フックで仕留めるのが得意のKOパターン。今年5月には佐藤嘉洋の日本チームに加わり『武林風』で戦い勝利。9月のトーナメント開幕戦ではゾーラ・アカピャンに判定負けで初戦敗退となった。戦績は34勝(15KO)8敗1分。  1R、コーナーを背負ったアビラルがアイウルのジャブに右クロスを合わせるが、アビラルが前に出たところに今後はアイウルが右を合わせる。終盤、アビラルが前へ出てワンツーをヒットさせた。  2R、アビラルは前蹴りを連打、右カーフを蹴る。アイウルは右ストレートでアビラルを下がらせると連打をまとめに行くが、アビラルもワンツーを打ち返す。アビラルの左フックにグラつくアイウルだが、アビラルが詰めてきたところに左フックをクリーンヒット。互いにパンチを当て合う。アイウルが左ボディから左フック、アビラルも左フックを返して右ストレート。  3R、左ボディを打つアイウルに右を打ち抜くアビラル。アイウルが左右フック、アビラルがワンツーという展開。アイウルは左右フックから左ボディ、同じく左右フックからヒザ。アビラルの左右フックがアイウルを捉えるが、アイウルは構わず打ち返してくる。最後はアビラルのワンツーがヒットした。  判定は2-0でアイウルが勝利。リザーバーに決定した。 [nextpage] ▼第4試合 K-1スーパー・ウェルター級 3分3R延長1R璃久(eiL-08)試合中止アラッサン・カマラ(セネガル/Emergence Le Havre) 【写真】前日計量では、アラッサンの計量にアルフォセヌーが出てきて、途中で入れ替わるというパフォーマンスを行っていた 長い休憩の後、宮田充Krushプロデューサーがマイクを持ち第7試合の「K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント」準々決勝第2試合に出場するアルフォセヌー・カマラ(セネガル/Emergence Le Havre)が、会場到着後に転倒し、ドクターチェックをしたところ右手甲骨折の疑いがあるため欠場することに。  それを受けてK-1実行委員会が協議した結果、双子の兄弟で第4試合に出場することが決まっていたアラッサン・カマラがトーナメント準々決勝にアルフォセヌーの代わりとして出場することとなった。そのため、アラッサンとのワンマッチが決まっていた璃久の試合は急遽中止となった。 [nextpage] ▼第3試合 K-1スーパー・バンタム級 3分3R延長1R×池田幸司(ReBORN経堂)判定0-3 ※29-30×3〇大鹿統毅(K-1ジム総本部チームペガサス)  1R、池田は右ミドル、右ローを蹴りながら前へ。大鹿は左ミドルを蹴り返し、持ち前の回転の速い左フック&ボディのコンビネーションを繰り出す。終盤、池田が蹴りで前へ出て大鹿を下がらせるが、大鹿のコンビネーションも決まる。  2R、池田のジャブに左ミドルを合わせる大鹿。ジャブから前へ出る池田をワンツーで迎え撃つ大鹿。池田の蹴りにはパンチを2~3返す。池田も左フックをヒットさせるが、大鹿の回転力が目立つ。  3R、前に出る池田は右ストレート、右ミドル。大鹿は左ミドル、右カーフ。スピードに優る大鹿が入り込んでの左ボディ、池田の右はかわされる。大鹿は左ボディ、左右ボディ。池田はそこに左フック。大鹿のパンチのタイミングの良さ、スピード、回転が目立つ。上体を左右に振ってパンチを回転させていく大鹿に、池田は大鹿がダッキングしたところにヒザを突き上げる。  判定は3-0で大鹿が池田を破る番狂わせを起こした。 [nextpage] ▼第2試合 K-1スーパー・フェザー級 3分3R延長1R〇斗麗(WIZARDキックボクシングジム)延長R 判定3-0 ※10-9×3×橋本雷汰(ALONZA ABLAZE)※本戦の判定は29-30、29-29×2。  1R、両者サウスポー。ワンツーで入って来る斗麗を橋本が右フックで迎え撃つ。  2R、ジャブを突きながら左カーフを蹴る斗麗。橋本もジャブから左ミドル。前に出る斗麗をジャブで迎え撃つ橋本だが、斗麗のクリンチが多くなる。ジャブで前へ出る橋本が斗麗のパンチをかわしながら連打を決めていく。  3Rも両者ジャブの差し合いだが、橋本の手数が多い。その手数に斗麗はホールディングで注意を受ける。右からの連打で攻める橋本だったが、斗麗の左をもらってグラつく。すぐに打ち合いに行く橋本に斗麗も応戦。両者最後まで打ち合いを続けた。  ジャッジ1名が橋本を支持したが判定はドロー。延長戦へ。斗麗が左ミドルとジャブで距離を取り、フェイントも混ぜて橋本が攻めあぐねる。橋本は左ストレートを放つが斗麗がジャブ、左を上手く当てていく。橋本のパンチはかわす。  延長戦になってヒッティング重視の戦い方に変え、上手さを見せた斗麗の判定勝ちとなった。 [nextpage] ▼第1試合 K-1フェザー級 3分3R延長1R×永坂吏羅(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)KO 2R 2分19秒 ※3ノックダウン〇松本海翔(TAD)  特別レフェリーの石井和義館長が試合開始前にマイクを持ち、「2つ注意を。ダウンしたら必ずニュートラルコーナーへ行くこと。クリンチ・ホールディングはブレイクではなく注意、警告、それ以上続くとイエローカードで減点となります」と、選手に告げた。  1R、永坂は右ミドル、松本は左インロー。永坂は左右にスイッチしての左右フック連打とミドルを見せる。蹴りを多く出す永坂に松本は左三日月蹴り、左ボディ。ノーガードになって余裕を見せていた永坂だったが、右フックで前に出ようとした瞬間、ラウンド終了間際に松本のワンツーが真正面からヒットしダウンを奪う。  2R、左右にスイッチしながら前に出る永坂は左右フックを叩きつける。松本はジャブ、右の三日月。永坂がサウスポーになると左ボディ。このボディ攻めに下がる永坂に松本が左ストレートでダウンを奪う。  三日月蹴りで畳みかける松本に、永坂は左右フックのフルスイングで抵抗するが、ストレートのようなジャブのカウンターをもらってもんどりうってダウン。最後は松本が右ボディから右フック、そして左フックで3度目のダウンを奪い松本のKO勝ちとなった。 松本は5日後、石井館長と共にアブダビへ渡り、WAKOのアマチュア世界大会に出場すると試合後に明かした。 [nextpage] ▼プレリミナリーファイト第3試合 K-1スーパー・ライト級 3分3R〇浜名颯斗(K-1ジム大宮チームレオン)KO 1R 2分34秒 ※右カーフキック×倫太朗(VAINQUEUR GYM)  1R、浜名が右カーフを次々と命中させていき、ダウンを奪う。倫太朗は思い切りパンチを振っていくが、浜名は右カーフの連打でダウンを奪い、レフェリーがストップした。 [nextpage] ▼プレリミナリーファイト第2試合 K-1スーパー・ライト級 3分3R〇川越亮彦(K-1ジム総本部チームペガサス)判定3-0 ※30-27×3×石川優斗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)  1Rはどんどん前へ出ていく川越が右フックをクリーンヒットさせるなど優勢。2Rは石川がボディとヒザで前へ出る川越を迎え撃つが、川越の前進は止まらない。  3R、再び前へ出て右を当てに行く川越に石川はヒザで応戦するが、川越の右ストレートが石川の顔面を捉える。最後まで前に出た川越が涙の判定勝ち。 [nextpage] ▼プレリミナリーファイト第1試合 K-1スーパー・フェザー級 3分3R×武蔵(デビルジム)判定0-3 ※30-27×2、30-28〇水谷昊代(TEAM TMT) サウスポーの水谷が左ミドル、ヒザの蹴り技からパンチにつなげ、武蔵をコーナーへ追い込むなど終始優勢で判定勝ち。
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