2025年11月15日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD MAX 2025~-70kg世界最強決定トーナメント・決勝ラウンド~』の前日公開計量&記者会見が、14日(金)都内にて13:30より行われた。
第14試合のK-1 WORLD GPバンタム級王座決定戦3分3R延長1Rで対戦する、石井一成(ウォーワンチャイプロモーション)は52.9kg、黒川瑛斗(team VASILEUS/Krushバンタム級王者)は53.0kgでぞれぞれ計量をパス。
会見で黒川は「発表の時にも言ったんですけど、ここまで来ることを目標にやってきたわけではないし、明日生きた証を見せようかなと思ってます。対戦相手の印象は、ここまで来たら言うことはないかなと思ってるんで、最高の相手と最高の試合をしようと思ってます。あとK-1タイトルに挑戦させてもらうので、Krushのチャンピオンなんですけど、後ろ盾あって挑戦するのも違うなって思っていますので、このベルト返上しようかなと思っています」と、その場でKrushバンタム級王座を返上すると申し出た。退路を断つ形だ。
「僕は、K-1のチャンピオンになるためだけに格闘技をやってきて。だからこそK-1タイトル戦に対してリスペクトではないですけど、後ろ盾を作ったまま挑戦するのは、負けてまたKrushチャンピオンに戻って、また防衛戦は違うかなって思っています。明日K-1チャンピオンになるっていう覚悟っていうのもそうですけど、K-1にリスペクトという感じですかね」と、その理由を説明。
一方、石井は「3度目の挑戦なんで、ここは絶対に獲らなくてはいけないと思っています。大きな僕の人生の中のターニングポイントでもありますし、20年前に始めたきっかけの目標でもあるので、K-1のベルトを巻くために明日は必ず倒して勝ちたいと思います。相手の印象は特にないですね。倒すだけです。応援よろしくお願いします」と、ベルトへの想いを語ったが黒川についてはドライなコメント。
黒川のKrush王座返上発言についても「それって覚悟なんですかね? 僕にはあまり刺さっていないです。僕も数々のムエタイのベルトも獲ってきたし、全然比べ物にならないぐらい戦績も重ねてますので、全然何も感じてないです」と、何も思わないとした。
これに対して黒川は「ムエタイで凄いのは別に知っていますけど、ここはK-1のリングなんで。明日は、それを見せようかなと思っています。明日がすごい楽しみです」と反論した。
また、明日への気持ちを一言で表すと、と問われると石井は「三度目の正直、愛」と答え、黒川は「僕も愛でお願いします」とした。