2025年11月15日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD MAX 2025~-70kg世界最強決定トーナメント・決勝ラウンド~』の前日公開計量&記者会見が、14日(金)都内にて13:30より行われた。
第16試合の第8代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定戦3分3R延長1Rで対戦する、朝久泰央(朝久道場)は64.8kg、稲垣柊(K-1ジム大宮チームレオン/Krushスーパー・ライト級王者)は64.9kgでそれぞれ計量をパス。
フェイスオフでは稲垣が顔を突き出し、さらに前後にステップを踏む動きを見せ、朝久を挑発。朝久は微動だにせず稲垣を睨むという場面があった。
会見で稲垣は「今回はいろんな方面の方に対して俺のことナメんなよっていう、もうそれだけですね。対戦相手には、本当に何も思うことはないです。石井館長もおっしゃっていた通り、もちろんリスペクトはあるんですけど、明日は僕がぶっ倒します」と、怒気をはらんだコメント。
朝久は「昨日、東京に来たんですけど、ばあちゃんに『倒して勝ってくるよ』と伝えたら、『泰央はいつも口が悪いから、そんな物騒なことじゃなくて“頑張ってくる”と言った方がいい」と言われました。だから、今回は『倒します』とかじゃなくて、思いっきり頑張って思いっきり勝ちたいと思います」とにこやかにコメントした。
しかし、「相手の印象については、首を切るようなポーズだったり、計量でなんかピョンピョン跳ねてたりとかあったんですけど、リスペクトって言ってるけど、なんか行動と違うなと純粋に思いました。ただ、そのピョンピョンとノミみたいに飛んでたんですけど、なんか飛んでいるうちに離れていったり、顔から死相が出ていたんで、本人のこの首切るポーズ通りに、俺が首を切って落としてやろうと思ってます」と言い放つ。
ステップの理由を聞かれた稲垣は「明日の予行練習というか、自分のその構えでどのぐらいの距離なのかなというのを確かめました。相手が構えてなかったんで分からないですけど、まあ大丈夫です」と、理由があってのことだという。
その稲垣のステップについて朝久は「ここから落ちそうなぐらい遠くにいってたんで、明日リングから落ちてしまわないか心配でしたね」とからかうような感想を述べ、「やっぱり稲垣君のジム代表がおっしゃるように、メンタルがすごいんだなと思いましたね。喧嘩をSNSで売るっていうのは戦略かもしれないけど、喧嘩を売るなら売るでいいですけど、K-1のスタッフが少しでもファンのみんなが楽しめるようと作ってくれたチャートに対して、『ド素人が』という言葉が許せなかった。(自分に対して)喧嘩スタイルで来るなら(スタッフには)この場で謝罪していただきたいですね、K-1スタッフに対して。どうですか?姜(宗憲)先生!」と、K-1ジム大宮の姜代表にも物言いする。
これは、オフィシャルサイトで朝久と稲垣の戦力チャートが発表になり、それがきっかけで朝久と姜(宗憲)代表がSNSで舌戦を展開したもの。
朝久の発言について反論を求められた稲垣だが、「ずっと、もう(朝久は)口が上手いなぁとも思っています。本当に。こういう人は、クラスの中にいたなみたいな。まあ、明日実力で分かるんで。見ていてください」と、試合で分からせるとした。
王座決定戦ということで、どんなチャンピオンになりたいかと聞かれた稲垣は「僕が小学校の頃に見ていたK-1の舞台のチャンピオン。明日は、世界最強のK-1世界王者になります」との意気込み。
朝久は「自分は愛と誇りを持った世界チャンピオンになりたいと思ってます。いろんな大会がある中で、ここにいる全選手はK-1に愛がある選手だと思っています。相手の稲垣君も、もちろん愛があってのことなんで、本当にリスペクトというか敬意はあります。本当に俺は、団体愛とその自分の強さに誇りを持ったチャンピオンになりたい。
これまで自分と戦ってくれた全選手へのリスペクトと、そしてこうやって強気で言ってくれていますけど、この程度で俺に勝てると思ったら、その馬鹿げた考えをリスペクトを持って思いっきり叩き潰して、明日俺サマが必ず勝ちます。そこをみんなに見届けていただけたらと思います。 必ず俺がチャンピオンになります」と“俺サマ”節をさく裂させた。
そして、明日への気持ちをひと言で表現すると、との問いに朝久は「愛と誇りですね。自分の強さに誇りを持って、K-1を愛するみんなに幸福と喜びを伝えられたらと思います。必ず勝ちます」。稲垣は「僕もK-1愛。格闘技は負けないんで、最後に愛は勝つ」と語った。