2025年11月16日(日)東京・有明アリーナ『ONE 173』(U-NEXT配信)に出場する選手たちの記者会見&公開練習が、12日(水)都内にて行われた。
第16試合のONEフライ級(※61.2kg)MMA世界タイトルマッチ5分5Rで、ONEストロー級(※56.7kg)王者ジョシュア・パシオ(フィリピン/Lions Nation MMA)の挑戦を受ける王者・若松佑弥(TRIBE TOKYO MMA)は、当初今大会にてONE女子アトム級(※52.2kg)MMA世界王座に挑むことが決まっていた同門の三浦彩佳を相手に動きを披露。
最初に若松がボディロックから三浦をリフトアップして投げると、三浦が首投げからの代名詞であるアヤカロックを極めてタップを奪う。今度は若松が三浦のダブルレッグを潰しての腕十字でタップを奪うと、続けて払い腰から逆にアヤカロックを極めて終了。
これは「長南さんに言ったら、ぶーちゃんとやった方が盛り上がるよって。で、グラップリングやろうっていうので」と、長南代表のアイデアだったという。
U-NEXTが行っている勝敗予想の中間発表では、なんと若松が100%でパシオが0%という結果に。その感想を求められると「バグなのかなって(笑)。それはないだろうと。勝負なのでどっちかっていうのはありますけれど、16日までしっかり最後まで仕上げた時に、その勝率がちょっとでも自分に100%に近づけたいという気持ちですね」と、意外な結果ではあったがそこへ近付いていきたいと答えた。
2022年11月以来となるケージでの試合については「リングよりも広いですし、前回よりも捕まえられないかなっていう印象なんですけれど、デビューしてからずっとケージでやってきたので、初心に返れるじゃないですけれど元々ケージが好きだったので。本心はケージが一番なので、そこで戦えることによって、より自分の戦い方が出来るんじゃないかなと思っています」と話す。
一階級下のストロー級王者であるパシオがフライ級でどれだけ出来るかと、対策を練る上で何を一番気にかけて練習してきたかと問われると、「約5kg差があるので、正直自分がフィジカルで圧倒されるのは考えにくい。でも、トップに立ってる人間なので何かしら一個の武器とか寝技でも上り詰めた人間なので、危ない場面は今まで戦ってきた中では、それこそアドリアーノとかとあまり変わらない。気持ちは本当に前回と同じで、挑戦者の気持ちで全てを磨いてそれをぶつけていきたいなと思って。得策とかそういうのはないんですけど、打投極を全てしっかり磨いてぶつけようかなと思っています」と、全く甘くは見ていないとした。
挑戦者パシオは記者会見にて、相手のホームで2階級制覇に挑む気持ちを聞かれ、「この機会をもらったことに感謝したいと思います。日出ずる国で戦えるのをとても嬉しく思っています。日本で戦うのは初めてですが、皆さん私にリスペクトを払ってくれて本当に良い経験をしています。日本は新しいテリトリーで未経験な部分もたくさんありますが、私はキャリアを通して何度もアウェイで戦ってきましたし、それ自体は全く新しいものではありません。11月16日、必ず2階級制覇します。見ていてください」と意気込みを語っている。