正直『7:3で勝てんじゃね?』

──「REDルールでやり続けたいわけではない」という話でしたが、REDルールに対応する練習をしていたら、もっとやりたくなったりしませんか?
「いやぶっちゃけ、REDルール対応の練習はそんなにしてないんですよ。週に1~2回MMAの練習はしてますけど、あとは別に変わらないです。別に首相撲の練習も一切してないし。首相撲は1ミリたりともやってないです」
──そうなんですね。
「逆に、勝つためにわざと首相撲はやってないんです」
──首相撲に捕まらないための練習とかもしてないんですか?
「組まれたらちょっと頑張ってディフェンスするとかいう練習じゃなくて、組まれたら思いっきりブレイクを狙いに行くという感じの練習しかしてないですね。組まれた時の対処というよりも、組まれた時にもう本当に相手が何もできないような、MMAで言ったらもう思いっきり下からしがみつくみたいな感じですね。コテコテのムエタイルールだと、首相撲でブレイクされるまでってメチャメチャ長いですよね。でも正直言って、KNOCK OUTのREDルールでは、別にそういうわけじゃないじゃないですか。だからこそ、その練習が生きるのかなと思ってます」
──現時点で、勝つ自信は100%ですか?
「現実主義者なので正直なことを言うと、『7:3で勝てんじゃね?』というぐらいですね。みんなは7:3で僕が負けると思ってると思うんですけど、でもそれは本当にしょうがないことなので。さっきも言った通り、今回は別にそこまでムカつかないんですけど、自分としては『7:3で勝っちゃうんじゃね?』と思ってます。BLACKルールとUNLIMITEDの練習はずっとしてるんですけど、SNSに載せないだけで、他団体のチャンピオンとやってもけっこうダウンを取ったり、KOしたりするんですよ。僕は練習だけメッチャ強いので、練習だと熱い試合をするんですよ」
──そうですか(笑)。
「でもそれは、あくまでBLACKルールでですけどね。でもそのBLACKルールのスパーでダウンを取ったりKOしたりするわけじゃないですか。それをうまくREDルールにアジャストできるのが僕だと思ってるので」
──あと、今回はメインになりそうですが、そこも前から言っている通り、関係ないんですよね?
「ないです、ないです。全くないです。だって、第1試合だろうがメインだろうが、みんな主役なので。メインが偉いってわけでもないし、『前座』という言葉も別に好きではないし。全然関係ないですね。ただ関係はないけど、実績とか考えて、僕しか無理じゃないですかね」
──なるほど。
「泰斗の方が実績も全然積んでるけど、でも今回の僕の相手に負けちゃってるので。僕の相手がゲーオガンワーンじゃない誰かだったら、泰斗がメインでいいと思うんですけど」
──大沢選手は今、KNOCK OUTのチャンピオンですし。
「KNOCK OUTのチャンピオンだけど、6月の代々木は泰斗の前だったんですよ。そういうのはムカつくんですよ。いや、ちょっと待てと。お前、KNOCK OUTは初めてだろと。俺の方が先に出てるし、仮にも俺はチャンピオンだぞと。それで何で俺より後なんだと。それは思いましたね」
──なるほど。では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょうか?
「僕の伝統派(空手)仕込みの戦い方です。今回は3つのスタイルを融合してるんですよ。僕のいつものボクシングスタイル、足を使って距離を取るアウトボクシングが一つ。それにプラスして、伝統派の戦い方。そして接近戦。この3つが混ざった戦い方になります。だからそこを見てほしいですね」


