2025年11月9日(日)東京・後楽園ホール『RISE 193』の前日計量&記者会見が、8日(土)都内にて14:00より行われた。
メインイベント(第12試合)のSuperFight! -55.5kg契約3分3R延長1Rで対戦する、第8代RISEバンタム級王者・大﨑孔稀(OISHI GYM/)は55.45kg、ウィッティコーン・ソンナムタンキリ(タイ/ソンナムタンキリ)は55.2kgでそれぞれパス。
ウィッティコーンは「明日の試合はメインということで緊張しています。楽しみにしていて下さい」と挨拶。大﨑は「何のためにメインを任せてもらっているか、ここで僕次第で次があるかないかが決まっていることだと思うので、どういう試合をするかが明確になったので任せて欲しいなって思います」と、自分に与えられた仕事を理解していると話した。
続いての質疑応答で初めて顔を合わせての印象を聞かれると、ウィッティコーンは「大﨑選手は非常にパンチが強い選手だと思っていて、そこに気を付けていきたいと思います。身体つきを整えてきたなと感じ、非常に強そうな印象がありました」、大﨑は「凄く優しそうな青年だなって。身長はジラリー選手と同じ(177cm)って事だったんですけど、そこまでは感じなかった。でも相手どうこうじゃなくて自分自身が問われている試合だと思うので、変わらずKOを狙っていこうと思います」と、それぞれ評した。
ムエタイルールではなくRISEルールで戦うことについて、ウィッティコーンは「ムエタイ以外のルールで試合をするのは初めてになるんですけど、動画を見たりして研究をしてきたのでしっかり勝ちたいと思います」と研究はしてきたとし、カーフキックや三日月蹴りに関しては「大丈夫です。どんな技でもディフェンス出来ます」と自信のコメント。
これに大﨑は「やれるもんならやってみろって感じです。前回はパワーに頼りすぎて力が入った。なので今回は色々やっていこうかなっていうのがテーマ。もちろん最後にKOするのは絶対なんですけど、力に頼りすぎずにしっかりと見て、最後は仕留めようかなって。カーフキックを対処されたとて他の技で倒せばいいだけの事なので。それができる引き出しの多さは僕にあるので、そういった物を含めていろいろとやっていこうと思います」と、カーフや三日月を防がれても他の技があると返答。
この試合にいい内容で勝てば、RISE世界バンタム級王者・志朗への挑戦が見えてくるだけに、明日の解説に入る志朗に「今狙ってるのはそこしかないので見とけよって感じ。あとは僕次第なので本当に見せます」と、アピールするという。
今大会ではバンタム級の試合が多く組まれており、トップを追撃する選手たちの熾烈な争いがあるが「僕が王者じゃない頃はタイトルを目指していましたし、そこを目指すのが格闘家だと思っている。今はベルトを持たせて貰っていて、一つの形として残っている。じゃあその先、これを守り続ける、その先に世界があるっていう所で世界を目指している。追う立場になった時にやっぱり下からくる選手もいるんですけど、僕はもっと先があると思っているので、正直そこは見ていない。僕も上を見ているんで。僕に追いつく様な選手がいれば受けて立つんですけど、僕は世界王者だけを見ています」と、今はそこを見ていないとした。
同席した伊藤隆RISE代表からは「勝敗だけでなく何を見せられるかをテーマにプロとして戦って欲しい」との言葉があり、この試合を何を見せたいかと問われると、大﨑は「KO一択だと思っています。そのKOもぬるっとしたKOというよりも、その先の志朗選手に勝てるのは大﨑しかいないって思わせる様なKOをしたい。そうやって思ってもらえる様なKOをしたい」とインパクトのあるKO宣言。
ウィッティコーンは「僕のムエタイのスタイルをいかにRISEのキックボクシングのスタイルに合わせる事ができるか。全てのムエタイの技を使いながら、RISEに切り替えたスタイルを試合で見せたいと思います。そして必ず勝って見せます」と、こちらも必勝を宣言した。
また、兄の大﨑一貴が『RWS』に乗り込みラジャダムナンスタジアム王座に挑むことが発表されたことで、刺激を受けた部分はと聞かれた大﨑は「ありますね。ルールに囚われていないというか。敵地に乗り込む訳でリスクしかない訳じゃないですか。それができる選手ってRISEの中で限られていると思う。そこで勝てるって思われてるから話が来る訳で。受けて立つお兄ちゃんはカッコいいなと刺激になる。
仮にそこで獲ったら強いヤツにルールは関係なくて、強いヤツは結果を出すなって。僕たちが目指しているのはそういうところなので。今の格闘技は色んな見せ方があると思いますが、やっぱり強さだと思っているのでお兄ちゃんには獲って欲しい。僕はこっちでやらないといけない事があって、それを証明して。僕も元々ムエタイをやってきていますし、そういう話があればあっちでもこっちでも結果を出して、誰とどんなルールでも勝てる強さを追い求めていきたいと思います」と、キックボクシングルールでもムエタイルールでも強いのが大﨑兄弟だと証明したいと語った。