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【ONE】魔裟斗が日本大会の注目試合の見どころを語る、野杁vs.スーパーボン、吉成名高vs.ヌンスリン、武尊vs.ピューリック、与座優貴vs.スーパーレック、安保vs.グレゴリアンのポイントとは

2025/11/08 22:11
 2025年11月16日(日)東京・有明アリーナ『ONE 173: SUPERBON vs. NOIRI』(U-NEXT配信)の解説を務める魔裟斗が、注目試合の見どころを語った。同大会を独占PPVライブ配信するU-NEXTのU-NEXT格闘技公式YouTubeチャンネルにて公開された。  まず、ONEフェザー級(※70.3kg)キックボクシング世界王座統一戦3分5Rで暫定王者・野杁正明(team VASILEUS)と対戦する正規王者スーパーボン(タイ)のテクニックについて触れる。 「スーパーボンはグレゴリアン戦でも、グレゴリアンが前に前に出てくるところを前蹴りとか左のジャブを突いたりとかテンカオとかでグレゴリアンの突進を止めてるんですよね。あとグレゴリアンがパンチで入ってきたら、スーパーボンはインサイドに入るんです。インサイドに入るのが一番安全なんです。バックステップで避けるともらっちゃうわけですよ。そのインサイドに入ることがスーパーポンは出来るので、野杁のパンチの連打に対してインサイドに入ってくるだろうなと」と、スーパーボンの動きを予測。  そこで「もし俺だったら、インサイドに入ってきた時に右アッパー、左のボディ。野杁がタワンチャイに効かせた左ボディは有効だろうなと思う。絶対にインサイド入って来るので」と、逆にスーパーボンが入ってきたところに野杁の勝機があるとした。  続いて、ONEアトム級ムエタイ初代世界王座決定戦3分5Rで、吉成名高(エイワスポーツジム)と対戦するヌンスリン・チョー・ケットウィナー(タイ)について「ヌンスリンなかなか強いですけどね。ベタ足のファイターで一発、一発パワーがある選手です。パワーがあるので、もしヌンスリンの一発が当たれば名高が倒れることがあるかもしれない」と、ヌンスリンの一発のパワーは警戒するべきとする。  しかし「でも当てるのは至難の業だろうなとは思ってますけどね。こうやって見るとヌンスリン強いじゃないですか、パワーがあって。ただ、名高は1.5倍速の男ですから。1人だけ1.5倍速なので、ヌンスリンが名高に攻撃を当てるのは至難の業だろうなと」と、名高のスピードにはついていけないのでは、と予想。それでも「当たったらパワーがあるので、どうなるかは分かんないけれど、というところはありますね」と付け加えた。  ONEフライ級(※61.2kg)キックボクシング3分3Rでデニス・ピューリック(カナダ/ボスニア・ヘルツェゴビナ)と対戦する武尊(team VASILEUS)については、「負けられないっていうプレッシャーから解放されて、逆に今昔のチャレンジャーの気持ちを取り戻してるんじゃないかな」と、ロッタン戦での敗北がプラスに転化しているのでは、と推測。  ピューリックに関してはワンパンチで倒すパワーも持ってるし、ロッタンとやって判定まで行ってるわけですよ。めちゃくちゃタフですよ、この選手。タフだし、あとは意外と細かい技術を持ってます。ブロッキングからの返しのカウンターのパンチとかやるんですよ。武尊が結構詰めて連打で打つじゃないですか。ああいう時にカウンターのパンチを持ってるので、そこは注意。あとタフなので」と、単なるタフなパワーファイターではなく、危険な技術を持っているとする。 「ただね、武尊はワンパンチで終わらないので。4、5、6、7、8って(連打が)入ったらいくらタフな選手でも倒れるので。その連打を打つ時にカウンターをもらないことだけ、そこだけちょっと心配」と、連打で仕留めに行った時のカウンターに注意するべきとした。 「武尊からすると、前半はインサイドのローキックで削っていって、いま三日月蹴りとかいろいろな技を持ってるじゃないですか。下から削っていって、削って削って最後はパンチでフィニッシュっていう、そういう形ができれば復活の日本大会になるんじゃないのかなと思ってますけどね」と、武尊が復活勝利を飾る可能性は高いと予想する。  ONEバンタム級(※65.8kg)キックボクシング3分3Rで対戦する、与座優貴(team VASILEUS)vs.スーパーレック・ギャットムー9(タイ)については、「スーパーレックが与座とやる時に、与座に対して何の攻撃で行くのか。ローキック勝負になるのか、もしくは他の引き出しを出してくるのか。与座が武尊のリベンジで、逆にローキックでスーパーレックを痛めつけて倒すことが見られるのか。見たいけどね、それは。多分、与座もその気でいると思いますよ。武尊の仇を取ろうと逆にローキックで倒してやるわ、くらい思ってると思いますよ。そこめちゃくちゃ見どころですよ。逆にスーパーレックのローで与座が痛がる姿もちょっと見てみたいですね。どっちが痛がるんだみたいな。そこが見どころですよ」と、ローキック勝負が一番の見どころだとした。  フェザー級(※70.3kg)キックボクシング3分3Rで対戦する、マラット・グレゴリアン(アルメニア)vs.安保瑠輝也(MFL team CLUB es)については、「過去の安保であれば最も苦手なタイプの選手だと思います。野杁にやられた頃の安保であれば圧の強いどんどん前に出てくる選手って、もの凄くやりにくいと思うんですけど。ただ、当時の彼と今の彼は違いますからね。かなりフィジカルも鍛えてボクシング技術も向上してきて、パワーが昔とは違いますから。どれだけ太刀打ちできるのか。結構面白い試合になるんじゃないのかなと。ゴリゴリのフィジカルのグレゴリアンと対峙した時にどうなるかな。下がらされるのか、それともパワー負けしないのか。あと安保は一発のキレっていうのは、もの凄いありますからね」と、グレゴリアンの圧力に安保がどう対応するのかが見どころと語った。
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