2025年11月15日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD MAX 2025~-70kg世界最強決定トーナメント・決勝ラウンド~』にて、「K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント」準々決勝でダリル・フェルドンク(オランダ/Fight Team Ringer)と対戦するアルフォセヌー・カマラ(セネガル/Emergence Le Havre)のインタビューが主催者を通じて届いた。
カマラは、K-1レジェンドのジェロム・レ・バンナからの刺客。サバット王者で、双子のアラッサン(※今大会に初来日、璃久と対戦)も同じくサバットでチャンピオンになっている。バンナと同じように左フックを得意とし、前回のMAX開幕戦ではアルビオン・モリーナをKOで沈めた。
頭を使って賢く戦う
――開幕戦となったアルビオン・モリーナ戦は、パンチを被弾しそうになりましたね。
「たしかにいきなり向こうから攻撃がきましたけど、まったく冷静で問題なかったです。むしろスイッチを入れてくれて、ありがとうという感じでしたね」
――それであのKOが生まれたと。元々、フランス国技の立ち技格闘技のサバット王者なんですよね?
「そうです。サバットは靴を履いて戦う打撃格闘技で、パンチは普通に打ちますが蹴りはスネを当てるのは禁止で足の甲のみ有効です。なので、キックボクシングは制約が少ないので、むしろ戦いやすい。サバットだと蹴りを回りながら足の甲を当てるため、なかなか難しいんです」
――今回は、双子の兄弟での参加になりました。
「すごく嬉しいです! 実はどちらが兄か弟か分からないんですけど、アラッサンは双子の兄弟で格闘技をやっています。私は“コング”と呼ばれていますが、アラッサンは“キング”というニックネームがついています。2人合わせて、“キング・コング”です」
――それは面白い! ちなみにキングのアラッサン選手は何kgですか?
「普段は70kgで試合をしていますが、前回は66kgでMMAデビューしました。私は75kgで試合をしていますが、今回は70kgまで落としました。本来、MAXの70kgはアラッサンの階級なんです」
――MMAもやるんですね。
「私もできます。ボクシングの試合もしたことがありますし、柔術も習っています。肩固めが得意です」
――才能豊かなんですね。抽選会でフェルドンク選手を選んだ理由を教えてください。
「フェルドンクは、とても良い相手だからです。自分はここに、最高で最強の相手たちと戦うために来ています。選んで当然です」
――フェルドンク選手の印象を教えてください。
「とても我慢強く、パワーのあるボクサーだと思います」
――フェルドンク選手に勝つためには何が必要ですか?
「彼のボクシングをさせないこと、そして焦らないことだと思います」
――今回の開幕戦では、初参戦の選手が昨年活躍した選手に洗礼を受けました。この差をどう感じていますか?
「そういうことはあまり気にしていません。自分にとっては全員が良いファイターでした。区別をつけることなく、全員に敬意を持って接しました。みんな、とても親切でしたね」
――準決勝、決勝の相手は誰になると考えていますか?
「自分のブロックでは、準決勝に進むのはストーヤン・コプリヴレンスキーだと思います。その上で、自分も全力を尽くして決勝に進みたいです」
――決勝トーナメントは3試合あります。優勝するために必要なことは何だと考えていますか?
「頭を使って賢く戦うこと、そしてケガをせず3試合を戦い抜けることが大事だと思います」
――決勝戦では誰と当たりそうですか?
「やはり、チャンピオンであるオウヤンとやりたいですね。彼はベルトを持っているので、いいチャレンジになると思います」
――分かりました。それでは最後にファンにメッセージをお願いします。
「日本の皆さん、ありがとうございます。皆さんの声援を聞けるのを本当に楽しみにしています。ベストな自分をお見せします。これまで以上に強い気持ちで臨みます。試合中もみんなの声援が聞こえて力になりましたし、試合後にプレゼントをくれるファンもいて、ジェロムが言っていたように本当に素敵な国だなと思いました。俺たちカマラ兄弟を“キング・コング”として注目してください!」