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【RIZIN】斎藤裕が最後の戦いか「魂とかいろいろなものをリングの上に置いていきたい」、YA-MANは「介錯してやろうかなと思ってる」

2025/11/05 22:11
 2025年12月31日(水)さいたまスーパーアリーナ『師走の超強者祭り』の対戦カード発表記者会見が、11月5日(水)都内にて行われRIZINフェザー級(66.0kg)5分3Rで斎藤裕(パラエストラ小岩)vs.YA-MAN(TARGET SHIBUYA)が決定した。  直前で決まったというこのワンマッチ。会見に登壇したYA-MANは「本当、このカードが決まったの4日前とか5日前ぐらいですかね。本当にギリギリでオファーいただいて。それまでは強豪外国人とやりたいなと思っていたんですけど、やっぱり10周年の大晦日。今までRIZINを盛り上げてくれていた斎藤選手、介錯してやろうかなと思ってるんで、皆さん楽しみにしててください」と、“介錯する”と言い放った。  大歓声で迎え入れられた斎藤は、約1年5カ月ぶりの復帰戦に「皆さん、お久しぶりです。試合(間隔が)空いてて、その間にお店やったり、いろいろ違うことをやってたんですけど、こんなに素晴らしい10周年の記念大会ということで。盛り上げれるなら自分も力になれると思ったので、もう覚悟を決めて試合やることを決めました。とにかく自分の思いとかいろいろなことを考えるんですけど、魂とかいろいろなものをリングの上に置いていきたいと思いますので、ぜひ当日会場で応援してもらいたいです。よろしくお願いします」と、“リングに置いていきたい”とこれが最後になるかのような言葉を口にする。  なぜ斎藤との対戦を決めたのか、と問われたYA-MANは「斎藤選手は昔から凄い好きな選手で。斎藤選手とRIZIN10周年のところで絶対に面白い試合ができると思って。斎藤選手となら10周年にふさわしい試合ができると思ったからですね」と、10周年を飾るにふさわしい戦いが出来ると思ったから、と回答。  元王者を倒し、来年はタイトル挑戦を狙うのかと聞かれると「もちろんです。ここで元チャンピオンの斎藤選手に勝って、強豪外国人倒していって、今回未来さんがチャンピオンになってくれると思うので未来さんに挑みたいですね」と、来年挑戦したいと話した。  一方、斎藤はファイターとして戦うことを決意したきっかけを聞かれると「7月に榊原さんがお店に来てくれて動画を撮ったんですけど、その時に『大晦日行けるなら』っていう話があって。なかなかすぐやるにもお店だったり、いろいろな人たちの協力が必要だなと思ってたので。薄っすら、やるなら大晦日だなっていうのは思ってましたね」と、次の試合をするなら大晦日と考えていた、と明かす。  ラーメン屋の業務を抑えて練習に臨むつもりか、との質問には「お店に立つことは極端に減ると思いますね。スタッフの方たちが集中させてくれるというか、試合に向かって頑張ってねっていう形で、送り出してくれるような感じになるので。自分は出来るだけ試合に集中するような流れになると思います。変わらずに皆さんにはお店に来て欲しいですけど(笑)」と、試合までの期間は練習に集中すると語った。 [nextpage] ▼RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R斎藤 裕(パラエストラ小岩)YA-MAN(TARGET SHIBUYA) ◆斎藤 裕Yutaka Saito1987年10月8日、秋田県出身身長:173cm リーチ:171cm(67inc)体重:66.0kgパラエストラ小岩所属 高校で伝統派空手を習い、大学進学後パラエストラ福島で格闘技を始める。アマチュア修斗を経て11年11月、修斗青森大会でプロデビュー。16年、第10代フェザー級王座獲得。20年8月、RIZINデビュー戦で摩嶋一整にTKO勝利。11月に2戦目で巡ってきたフェザー級王座戦で7連勝中の朝倉未来にフルマーク判定勝ちで初代王者に輝くと21年6月には難敵ヴガール・ケラモフとの激闘を制し判定勝利。10月、DEEP王者牛久絢太郎との初防衛戦がドクターストップで無念の王座陥落を喫すると大晦日の未来との再戦、22年4月の牛久との王座戦でいずれも判定負けを喫し3連敗に。23年4月の再起戦ではフェザー級でも屈指のオールラウンダーとして、勢いに乗る平本蓮に経験の差を見せつけ判定勝利。大晦日、再び頂点を目指しかつて対戦が実現しなかった因縁のあるクレベル・コイケと元王者対決に臨むと1、2Rを制するも勝負の最終Rで自身初の一本負けを喫した。24年7月、キックでは世界王者の久保優太の三日月蹴りを合わされると追撃のヒザで、キャリア初のKO負けを喫し再び2連敗となった。その後はリングを離れ年末よりラーメン店「麺ZINさいとう」をオープン。約1年半のブランクを経て、再びRIZINのリングへと帰還する今回、総合力の高いベテランの金原をKOし勢いに乗るYA-MANを相手に、自身としては平本蓮戦、久保優太戦に続くキックからの転向組を迎えうつ図式となるが、決してゲートキーパーの役割に落ち着くことなく、己の経験と技術に裏打ちされた、自らの信じるMMAで叩き潰し、フェザー級初代王者として、そのキャリアを再構築する。 ◆YA-MAN1996年5月31日、埼玉県出身身長:173cm リーチ:171cm(67inc)体重:66.0kgTARGET SHIBUYA所属正々堂々のド突き合いが信条の硬派ファイター。中・高はストリートファイトに明け暮れ、19歳頃よりキックボクシングを始める。18年、プロデビュー以来RISEを主戦場に、RISING ROOKIES CUPでは準優勝。21年はオープンフィンガーグローブで2連続KO勝利。11月に中村寛、続く大晦日のRIZINデビュー戦で皇治に判定勝利し、死力を尽くして戦う姿が観客の心を掴む。22年6月のTHE MATCH 2022で芦澤竜誠に1RKO勝利後、MMAとの二刀流を宣言。23年5月のMMAデビュー戦では三浦孝太をフック連打で1R TKO勝利した。11月、自ら主催するFIGHT CLUBでは1R僅か77秒、朝倉未来を右ストレートでKO。大晦日のMMA2戦目では予ねてより舌戦を展開した平本蓮にMMA経験の差を見せつけられ完敗。負傷欠場を経て24年7月、鈴木博昭を1R KOし復活。大晦日にはカルシャガ・ダウトベックとのハードパンチャー対決で“石の拳”をグラつかせる場面を見せたが、テイクダウンに苦しめられ判定負け。しかしダウトベックの7連続1R決着を止める奮闘で評価が高まる。25年3月のRISEではミゲール・トリンダーデにOFGで3R TKO負けを喫した。7月、ベテランの金原正徳を相手に組技の進化も見せながら、自身の殴り勝つ土俵に持ち込み、大金星を挙げた。今回、初代王者である斎藤裕をマットに沈め、自らの目指すコンプリートファイターの道を追求するとともに、上位陣を射程距離に収めたい。
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