2025年12月31日(水)さいたまスーパーアリーナ『師走の超強者祭り』の対戦カード発表記者会見が、11月5日(水)都内にて行われRIZINスーパーアトム級(49.0kg)タイトルマッチ5分3R、王者・伊澤星花(Roys GYM/JAPAN TOP TEAM)vs.挑戦者RENA(SHOOTBOXING/シーザージム)が決定した。
RENAは以前から決まっていたタイ修行のため、会見を欠席。「2015年の旗揚げ戦からRIZINに参戦させていただいて丸10年。このタイミングでのタイトルマッチというのは運命だと思っています。ここでベルトを獲れれば、あの時の爆発(※最初のRIZIN大晦日大会第1試合で跳びつき腕十字での勝利)を起こせると思うので、楽しみにしてください。私は私を信じています。皆さんのパワーもいただいて、年末ベルトを獲りに行きたいと思います」とのメッセージが読み上げられた。
続いて、伊澤がマイクを持つと場内からは「可愛いよー!」との声があちこちから沸き起こる。ネットで騒動になった件での反応だが、伊澤は「可愛いよ、はちょっとやめてもらっていいですかね(笑)。そんなに気にしてないんで。あれも悲し泣きっていうより、悔し泣きっていうか怒り泣きだったんで」と笑うと、一瞬にして表情を変えて次のように話した。
「今もめちゃくちゃ怒ってます。あの大御所が今日ここに来てないのが本当に腹立ってて。挑戦させてもらう立場のヤツが、なんで会見に来ないんだってめちゃくちゃ思ってます。なので、今日ここに来なかったことを後悔させるように、1分で仕留めて、もう誰もRENA選手の顔を覚えてないような試合にしたいと思います」と怒りのコメント。
「1分で極めます」と、RENAを秒殺すると宣言した。
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▼RIZINスーパーアトム級(49.0kg)選手権試合 5分3R伊澤星花(Roys GYM/JAPAN TOP TEAM)王者RENA(SHOOTBOXING/シーザージム)挑戦者
◆伊澤星花Seika Izawa1997年11月1日、栃木県出身身長:160cm、リーチ:162.5cm (64inc)、体重:49.0kgRoys GYM/JAPAN TOP TEAM所属
RIZINスーパーアトム級王者、DEEP JEWELSストロー級&アトム級王者。幼少期より柔道、レスリングを始め、好成績を残す。20年10月、DEEP JEWELSでプロデビュー。21年 6月、本野美樹に勝利しデビューから僅か8ヶ月、プロ3戦目で王座戴冠。大晦日、初参戦のRIZINで王者浜崎朱加を2RTKOの番狂わせを起こすと22年4月の再戦で王座奪取。スーパーアトム級GPでは1、2回戦を一本で飾ると大晦日パク・シウに判定勝利で優勝。23年7月の初防衛戦ではクレア・ロペスに1R一本勝利。23年大晦日、山本美憂の引退試合の相手を務め、2R一本勝利で号泣で見送った。24年3月、大島沙緒里からパク・シユンが奪取したDEEP JEWELSアトム級のベルトを一本勝利で獲得し3冠達成。9月、新旧王者対決となった浅倉カンナの引退試合で、有終の美を飾ろうと奮起する浅倉に苦しめられ、判定勝利後に悔し涙を流した。大晦日、ルシア・アプデルガリムに公開計量時に挑発され怒りを露にすると、1R腕十字でタップを奪った。25年7月、ROAD FCから参戦のシン・ユジンとの防衛戦では相手が大幅体重超過し、再び怒りの大会当日を迎えることに。キャッチウェイト戦で1R肩固めに極め、16戦無敗へと記録を更新した。11月には同年にプロMMAデビュー、女子格闘技を牽引してきた大島沙緒里を相手にそのリーチ差を活かしながら打撃の進化を見せつけ、判定勝利で防衛に成功。試合後ケージインしたRENAに対しては「ノコノコ出てくるな」「ウザい」と怒りを露わにした。その後の宣言通り「速攻組んでテイクダウンして、パウンドでボコボコに」し、かつてのツヨカワ女王に引導を渡す。
◆RENA1991年6月29日、大阪府出身身長:160cm、リーチ:156cm (61inc)、体重:49.0kgSHOOTBOXING/シーザージム所属
07年にプロデビュー。09年にシュートボクシング女子の祭典、GirlsS-cupに出場し初優勝。翌10年の同大会も制し2連覇を達成。順調に勝利を重ね“絶対女王”の地位を不動のものにする。07年にプロデビュー。09年のシュートボクシング女子の祭典、GirlsS-cupで初優勝以来2連覇を達成、順調に勝利を重ね“絶対女王”の地位を不動のものにする。15年大晦日、RIZINのリングでMMAデビュー戦を一本勝利で飾って以来、怒濤の6連勝を飾る。17年大晦日にはGP決勝戦で浅倉カンナと対戦し、浅倉の総合力の前に屈した。その後18年7月の再戦でもリベンジを退けられる。19年6月にはNYで開催されたBellator222に堀口恭司と共に参戦するもリンジー・ヴァンザント相手に一本負けを喫し、Bellatorデビュー戦は黒星を喫した。しかし年末にそのリンジーと再戦し、パウンド連打でTKO勝利を収めリベンジに成功した。22年7月から開催されたスーパーアトム級ワールドGPに参戦。一回戦はウクライナのアナスタシア・スヴェッキスカを相手に1Rに打撃を効かせ3-0で判定勝利するも、二回戦は怪我で欠場。23年4月、クレア・ロペスを相手に優勢から一転、3Rに膝十字を極められ一本負けを喫し復帰戦は黒星に終わった。約1年ぶりの再起戦ではROAD FCアトム級王者シン・ユリとの接戦を判定で制した。24年7月にはケイト・ロータスを2R終盤にスタンドパンチでTKO。その後、大晦日の伊澤戦を怪我で欠場。1年越しの舞台で実現する王座挑戦を自らの集大成として、絶対女王伊澤に全てをぶつけ、かつて自らの手で生み出した女子格の熱狂を再びリングに沸き起こす。