宇佐美「キムラをエスケープした時に腕がポキポキ鳴っちゃって」
──桜庭戦を終えた、率直な感想をお聞かせいただけますか。
「うーん……なんか言葉、出ないですね。ホンマになんか。この2カ月間、韓国戦(キム・シウォンに判定勝ち)が終わってから自分の弱いところばっか練習していたんですけど、まあその成果が出ず。ちょっと悔しいなって、そういう感じです」
──成果について、本来は違った作戦だったとか、途中から作戦が変わってしまったというようなことはありましたか。
「いやもう、なんか全般的にこうグラウンドでも、セコンド陣営の人にはもうこの、なんですかね『グラウンドでも負けてなかったから、勝負してもよかったと思う』って言われたんですけど、僕がこう引き気味になりすぎたせいで極められたと思うんで。ちょっとそこは反省ですね」
──試合を終えたばかりですが、今後の展望・目標を教えてください。
「そうですね。もうとりあえずなんか、もう、やり続けないと。今ここで腐ってもねえ、ダサいだけなんで、しっかりちょっと、這い上がります、以上です」
──気持ちはもう整理できて、さっぱりした気持ちでもありますか。
「さっぱりっていうかまあ、練習で、まあ今日例えば、キムラを取られた時も、エスケープとかできたんですけど、まあ結果的に最後極められたんで。なんやろ? なんなんすかね。もうとりあえず悔しいっス」
──ストライカー対グラップラーという見え方だったと思いますが、打撃でもう少し追い込む展開を作りたかったとか、そういう部分はありますか。
「もちろんあったんですけど、ちょっと試合中に自分がエスケープした時に、なんかアクシデントが起こって、自分の中で。それでパンチも出なくなっちゃいましたね。はい」
──それはどのようなアクシデントですか?
「ヒジがなんか、キムラかかったときかな? エスケープした時になんかポキポキ鳴っちゃって。ヒザは大丈夫やったんですけど。あれ、何ラウンド目でしたっけ、キムラ。1R目ですよね。たぶん、1Rか2R。それからもう、パンチを全く出せなくなりましたね。でも桜庭君がやっぱり思いきりが良かったんで、やりにくかったのはあります」
──試合序盤でローブローが入る場面もありました。
「アクシデントなんで、それはもうなんか、それに関しては文句とかも何もないです。でもちょっと痛かったです」
──ああいうことがあることで、相手の左のローキックを必要以上に警戒するようなことが?
「いや正直、蹴りとかは別にそんなに意識もしてなかったですし。でも実際試合したら“あっ、いい蹴りしてんな”って感じる部分もありましたし、まあでもこの試合に関しては、ストライカー対グラップラーとおっしゃったように、みんなそう思ってたと思うんですけど、僕がMMAをやって勝ちたかったんで。まあ桜庭君の方が強かったってだけですね、今回」
──そこはもうそう受け取って、また次に向けて?
「もちろん。だって、ここで僕が辞めるとか言ったらダサすぎでしょ。だからもうそれやったら別にまた下から這い上がる。這い上がって、みんながまた見たいって思う時に帰ってきて、バッと会場沸かせれたらいいなって。その時はグラウンドでももっと勝負できたらなって思います」
──そのヒジっていうのは具体的に何か骨に影響があるような?
「いや、それはないと思うんですけど、今ちょっとなんか打撲みたいな感じで何かなってるんで、曲がんないですよね、あんま、これ以上は。とりあえずこれしっかり治して、まあ左手は動くんで、左で練習しながら、ちょっといろいろ考えていこうかなって思ってます」
──桜庭選手相手に、桜庭選手の打撃のおかげで、パンチが使えなかったっていうこともありながら結構入り込めなかったっていうのがあると思いますが、桜庭選手の打撃の評価について、MMAファイターとして、打撃とテイクダウンのミックスが進歩しているという感想を持ちましたか。
「桜庭選手に関しては、ホンマにたぶんMMAをするために、こういろんな工夫されていると思うんですけど。そうですね、蹴りもパンチも思いきりがよくて、すごくよかったんじゃないか、と思います。ただ、特別強いか、強くないかっていうのは、やっぱり各選手が向き合った時に感じることなんで。僕は、そうですね、桜庭選手の思いっきりのパンチ、蹴りはすごいよかったと思ってます」






