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2025年11月3日(月・祝)兵庫・GLION ARENA KOBEに1万420人(全席完売)を集めた『RIZIN LANDMARK 12 in KOBE』メインイベントにて、フェザー級で秋元強真(JAPAN TOP TEAM)と死闘の末に敗れた萩原京平(SMOKER GYM)が、試合後初めて公にメッセージを伝えた。
試合後会見を「病院で検査のため」欠席した萩原は4日、自身のインスタグラムに「昨日の試合負けました。今まで応援してくれたたくさんの人達、本当にありがとうございました。秋元選手、戦ってくれてありがとう!」と投稿。敗れた悔しさを胸の中に、ファンと対戦相手に感謝の言葉を綴っている。
RIZIN公式YouTubeチャンネルで公開された『【勝者と敗者】試合直後の選手の素顔に密着』では、バックステージでの萩原の様子が映し出されており、試合直後はレフェリーストップに納得していない萩原の表情を確認できる。
試合で萩原はインカーフでペースを握り、強打の右を当ててスタンドで優勢になりながらも、2R、近い距離での打ち合いゆえの秋元のテイクダウンからのバック、4の字おたつロックのマウントからのパウンド連打に、TKO負けを喫した。
🔴LIVE!!#RIZIN_LANDMARK12 in KOBE⚓️
— U-NEXT 格闘技 公式 (@UNEXT_fight) November 3, 2025
ハイライト
RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)
秋元強真⭕️@Kyoma_mma
🆚
萩原京平
🎫 #UNEXT PPVアーカイブ配信チケットは11.4㊋0㏂~▶️https://t.co/Y2gvsC4LLx pic.twitter.com/BbpiUwNrV9
ケージから降りて、セコンドと控え室に向かう萩原は秋元との死闘によって左目下を青黒く腫らせて、鼻も膨らんでいる。
寄り添い歩くTRIBEの石井逸人に「動いとったスよね」とストップのタイミングを聞く萩原に、石井は「逃げ方あれでよかったよ、ツイスターもぜんぶバックチョークも防げてたし、あとちょっとダメージが……」と返答。萩原は「いやあ、全然いけたのに」と、まだ心は折れてないとし、石井も「まだ動いてた途中だったからもうちょっと見てほしかった」と呼応した。
少し歩いては、「ええ? マジかよ」とつぶやく萩原に、石井が「血出てるから拭いた方がいい。バックチョークも取られる感じなかったもんね」。萩原は「全然、なかったスね。ツイスターもスペースあったんで。全然、ディフェンスできたのに……動いとったよ、まだ。全然動けたのに。マジかよ」と悔しさをにじませた。
ドクターによるメディカルチェックでは、塞がった左目を開けて眼球を上下に動かしていた萩原。「だいぶちょっと腫れてるけど見えにくいですか?」と問われ、「大丈夫です」と即答、「試合中のことは覚えてますか?」にも「はい」と答えるが、セコンドの長南亮TRIBE代表は、「いや“大丈夫”ではねえわ。落ち着け」と萩原の肩に手をやると、萩原は「早いっしょ…」とつぶやき、長南代表から「まだできたけど、止めるレフェリーは止めるから。あの形になっちゃったら」と萩原を諭している。
目も鼻も「(レントゲン)撮った方がいい」と言われ、長南代表の「今日行ける病院は?」の声に「あります、大丈夫」と答えるドクター。萩原は敗戦を噛み締めるように拳を見つめた。
初回に秋元の組みを切り、スタンドでペースを握りながらも、グラウンドで敗れた萩原。2Rにテイクダウンからそのままサイド、バックを奪われたのは痛かったが、リアネイキドチョークでのハンドファイト、ツイスターも防ぎ、極めさせず。しかし、ボディトライアングルからのおたつロックに正対できず、バックマウントでのパウンドも逃げ切れなかった。
グラウンドの確かな進化は互いにあった。そしてその自信が打撃へと繋がっていた萩原。試合後、秋元は萩原の打撃を「今までで一番強かった。顔見れば分かると思うけど。めちゃくちゃ強かった。拳も凄く硬いし、ジャブだけで目がボワッとぼやけたので怖かった」と過去最凶の拳と評した。萩原のダメージ回復に時間はかかりそうだが、敗戦にも前を向いているようだ。









