大島「RENA選手と伊澤選手の試合を“無くしてやろう”というつもりで今回、挑んだけど──」
──伊澤選手との試合を終えた率直な感想をお聞かせいただけますか。
「感想は、自分の気持ちの弱さというか、なかなか踏み込めなかった悔しさはあります」
──踏み込めなかったのは、相手からのプレッシャーなのか、それともご自身の問題なのでしょうか。
「なんか試合中にやっぱり自分の打撃やタックルに合わせてこようとしているのがすごい伝わってきて。で、なおかつやっぱり長さも違うので自分の打撃が全く届かないなっていうのもあったりして、どうしたらいいか分からなくなった感じはありました」
──そんな中でも、あわや一本という、大島選手が伊澤選手の手を捕え、会場も盛り上がった場面がありました。あの時、ご自身ではどういった思いだったのでしょうか。
「そうですね。あの自分の型にはめたら取りに行こうっていうのはありました。ただ、やっぱりまあ、いろんな人から寝技はすごく上手だっていうのは聞いてたので、伊澤選手の型にはならないように、っていうのをずっと、試合中は思ってやっていました」
──伊澤選手と実際に戦った印象を教えてください。
「でも正直試合する前から結構、格下に見られているので、打撃も寝技も。いろんなことを試してくるんだろうなっていうのは思っていましたし、そのつもりで試合をしたんですけど、実際やってみると打撃もやっぱ当たるとすごく重くて、今まで私もすごい打撃とかもらいながらやってきたんですけど。なんか初めて、その一発もらった時に目がこう、1回二重に見えて。その感覚に、今までで初めてなったというか。それは、1R目に1回もらった時にやばい! ってちょっと思ってしまったのが始まりだったので、それで踏み込めなかったかなとは思います」
──試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
「本当はRENA選手と伊澤選手の試合を、まあ私も性格悪いんで“無くしてやろう”というつもりで今回、挑んで。試合前も言ったんですけど、今まで本当に、アメリカで戦ったのも、韓国で戦ったのもすべて伊澤選手と試合するために、その経験だと思ってずっとやってきたので、本当にあっという間っていうか、チャンスは本当にいきなり訪れて、あっという間に消えてった感じがあって。伊澤選手がゴールではないけど……うん、どこ目指せばいいかなっていうのがあります」





