2025年11月2日(日)東京・両国国技館で開催された『RISE WORLD SERIES 2025 FINAL』のメインイベントにて、中村寛(BK GYM)が延長Rでエン・ペンジェー(中国/仏山温拿拳館)を判定3-0で破り「RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament」優勝を果たした。
本戦の判定は29-28(中村)、30-30、29-29という結果となり、延長戦で中村がハイキックでダウンを奪っての判定勝ちとなったが、一部ネットでは本戦の判定が物議を醸している。
ペンジェーがアウトボクシングで当てて離れてを繰り返し、中村のフックやハイキックが空を切るという展開となり、本戦でペンジェーが勝っていたのでは、という意見だ。
【写真】本戦の判定ドローとなった時、ペンジェーは不満そうな表情を浮かべた これについて、大会終了後に総括を行った伊藤隆RISE代表は「判定についていろいろな話が出ているんですけれども、僕の中では2Rがエン・ペンジェー、3Rは中村優勢で29-29。30-30というのがあったので、それはちょっと違うかなと思っています。で、延長で合ってるんじゃないかと」と、本戦は引き分け、延長戦になったのは妥当との見解を示した。
「ただ、中村寛は毎回選手生命を潰してる戦いをしているので、もっともっと鍛錬して不動の王者を目指してほしいですね。彼自身、プロとして非常にパフォーマンスも魅力的なところがあるし、そこに安定感がついてきたら、今度は既存の世界タイトルを目指してほしいなと思いました」と、中村の身を削るような戦い方は良くないとの苦言も。
また、今大会のMVPは誰かとの質問には「中村寛」と答えた。
「やっぱり寛じゃないですか。僕はさっき言ったように本戦ドロー、29-29と思ったんですけれども、彼自身、プロレスラー的なところがあるじゃないですか。必ず相手の良さを引き出すというか。そこで勝つっていう部分ではプロとしてある意味素晴らしいんじゃないかなと思います。ただ、もっともっと修行が必要だなというのはありますね」と、前述の課題はありながらもプロファイターとして素晴らしいと語った。