2025年11月1日(土)福島・KNOCK OUT常葉アリーナ『THE KNOCK OUT FIGHTER.6』の「THE KNOCK OUT FIGHTER UNLIMITED-60.0kgトーナメント」準々決勝3分3Rで、新田宗一朗(KNOCK OUTクロスポイント吉祥寺)と対戦する松本飛雅(パラエストラ広島)。ここまでUNLIMITEDのプロマッチで3戦3勝(1KO)と順調に勝ってきている松本は、キックでタイトル歴もある新田との対戦を望んでいたという。そんな相手と、松本はどう戦おうとしているのか?
ナメてるとまでは思わないけど――

──今回のトーナメントのオファーが来た時はどう思いましたか?
「率直にうれしかったのと、どんな相手が来るんだろうっていう気持ちでした」
──実際、会見で出場メンバーとは顔を合わせたわけですが、その顔ぶれについてはどう思いましたか?
「みんな有名な方ばっかりだったので、チャンスだなと思いました。ここで勝てばオイシイなと」
──準々決勝の相手が、記者会見でもちょっと話題になっていた新田宗一朗選手になりました。あの会見の時点ではまだ対戦するとは思ってなかったと思いますが、どう感じていましたか?
「正直、新田選手と1回戦でやりたいなと思っていたんです」
──あ、そうなんですね。
「はい、あの会見も含めて、一番オイシイかなと思ってたので、ちょうどよかったです。キックのチャンピオンだから強いのは間違いないと思うんですけど、組み技とかUNLIMITED、MMAはやったことがないと思うので、その時点でこっちに分があるかなと思って、やりたいなと思いました」
──プロではずっとUNLIMITEDでやっている松本選手としては、「UNLIMITEDをナメるなよ!」という感じ?
「ナメてるとまでは思わないですけど(笑)、でもそんな簡単じゃないとは思いますね。キックボクサーがあんまり練習せずに出てきても、そんな簡単にいかないんじゃないかなと思います」
──ではやはり、MMAファイターらしいところを生かして勝ちにいきたい?
「そうですね。普段練習しているMMAの距離の打撃で勝ちたいなと思ってます」
──新田選手は身長が高くてリーチがありますよね。一番警戒したいところというと?
「一番警戒したいのは打撃全般と、あとは首相撲が上手だと思うので、そこからのヒジだったりは警戒してますね。組む場面になったら、そこは警戒して組んでいこうと思っています」

──逆に身長のあるキックボクサーは、テイクダウンはやりやすそうなのかなと思いますが。
「そうですね。僕のイメージでは、背が高くて細い方がテイクダウンしやすいなと思ってて。それに、相手はそんな簡単にテイクダウンを防げないと思うので、そこがチャンスかなと思ってます。ここ3試合、プロでもやってきた経験も生かしていきたいなと思ってます」
──UNLIMITEDの試合と練習を重ねてきて、こういうところが伸びたという部分はどういうところですか?
「UNLIMITEDはあくまで打撃がメインのルールだと思っていて、今年はずっとキックボクシングやボクシングをやってきたので、打撃は伸びたなと思います。普段の練習でキックボクサーとスパーリングする機会が最近多くなったんですけど、そういう練習をしていくうちに、打撃が強い相手だからこそ、テイクダウン能力も伸びていると自分で思ってて。打撃も寝技、どっちも伸びてるなあと思います」
──今回、最終的にはどう勝ちたいですか?
「最終的にはパウンドアウトしたいですね」
──前回の初KOもパウンドアウトでしたよね?
「そうですね。UNLIMITEDルールにも適応できて、その中でのKOだったので、感覚がよかったです。その感覚を生かして、またパウンドアウトしたいですね」
──今回、準々決勝で勝てば12月30日に決勝トーナメントに進みます。全部で3つ勝てば賞金200万と王座挑戦権が手に入ります。3つ勝って優勝するのに一番必要なものって、今は何だと思っていますか?
「一番は気持ちですね。UNLIMITEDルールはMMAと違って、打撃でぶつかり合う競技なので、結局は気持ちが一番大事かなと思っています」
──優勝への自信は?
「優勝したら王座挑戦権が手に入って、もし倉本選手に挑戦ということになったら、自分も腰の強さとかは自信があるので、そこを生かして戦いたいなと思っています」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「今までプロデビュー戦からこの前の3戦目まで、正直自分としては、あんまり動きがよくないなとずっと思ってて。でも今回は練習からいいイメージでずっとやれてきたので、僕らしく自由に戦うので、その僕らしさの部分を見てほしいですね」


