K-1日本人ファイター屈指のテクニシャンである稲垣が朝久と王座を争う(C)K-1
2025年11月15日(土) 東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD MAX 2025~-70kg世界最強決定トーナメント・決勝ラウンド~』にて、K-1スーパー・ライト級王座決定戦3分3R延長1Rで朝久泰央(朝久道場)と対戦する稲垣柊(K-1ジム大宮チームレオン)のインタビューが主催者を通じて届いた。
稲垣は、第9代Krushスーパー・ライト級王座奪取後、2024年4月に元K-1ライト級王者の林健太を破り、11連勝。2024年9月の「第7代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定トーナメント」で決勝まで勝ち進むも、ヨードクンポン・ウィラサクレックに敗北。2025年2月に佐々木大蔵を破ると、5月に体重超過のヨードクンポンと再戦してKO負けとなった。
まだこの階級は早いんじゃないかな

――前回の会見の時に「5月31日からいろいろあって」と話していましたが、何があったのでしょうか?
「全然悲しいことじゃなくて、子どもが生まれたりして。精神的にも強くなれたなと思っています」
――新しい命が生まれたことで、気持ちもリセットされたような感じですか?
「そうですね、はい」
――生まれたばかりだと、生活が大変なんじゃないですか?
「そこは、妻がすべてやってくれています。僕には何もさせずに世話をしてくれているので、妻に感謝しかないです」
――朝久選手が階級を上げてきたことについては、どう思っていますか。
「爆発力とかアグレッシブさは、やはり脅威だと思います。本当にキレもあって強くて、とてもいい選手だなと思っています」
――朝久選手のダニラ・クワチ戦の動きを見てどう思いましたか?
「どうだろうな。力強さは感じましたし、でも、まだこの階級は早いんじゃないかなと思いました」
――階級を上げたばかりの選手に対して、負けられないという気持ちは強いですか?
「あまり意識はしていませんけど、まだ階級を上げて2戦目の選手にK-1のベルトは絶対に渡したくないです」
――前回の会見で朝久選手がダニラ・クワチ選手が誰よりも強かったというコメントについて、稲垣選手はイラッとされていたようですね。
「そこは、本当に違うだろうと思っています。でも、選手はみんなそれぞれ自分が一番強いと思っているのは当たり前なので、そこは仕方ないかもしれませんけど。ただ僕としては、受け入れられないですね」
――ちなみにダニラ・クワチ選手の評価はどうですか?
「うまい選手だなというのは思いましたけど、僕が劣っているというのはないなと思いました」
――ご自身がクワチ選手と戦ったらどうなりますか?
「すごく高い技術戦になりそうな感じがしました、スタイル的に」
――朝久選手はK-1愛が強い印象ですが、彼の発言をどう思いますか。
「良くも悪くも、朝久選手みたいにストレートに発言する選手は少ないですよね。思っていても口にしない選手が多い中で、嫌われてもいいと思って発言するのは、男としても凄いなというのはあります」
――稲垣選手は、あまりストレートに言いたくないと考えているのでしょうか。
「いえ、前回の試合から、これからはいろんなことを言っていこうとは思っています」
――心境の変化があったのでしょうか?
「これまで正統派というか強さで見せると言ってきたんですけど、だからと言って自分の言いたいことを言わないのは違うなと。聞かれたら思ったことを言います。自分から煽ったり、ベラベラと話しをすることはないですけど、思ったことはちゃんと言っていきます」



