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2025年10月25日(土)23時からアラブ首長国連邦のアブダビ・エティハド・アリーナにて『UFC 321: Aspinall vs. Gane』(U-NEXT配信)が開催される(※魅津希インタビュー)。
プレリムの第1試合では、女子ストロー級で、UFC唯一の日本人女子選手となった魅津希が2年1カ月ぶりにオクタゴン復帰。UFC4連勝中のジャケリン・アモリム(ブラジル)と対戦する。
▼女子ストロー級 5分3R
ジャケリン・アモリム(ブラジル)10勝1敗(UFC4勝1敗)※UFC4連勝 116lbs/52.62kg
魅津希(日本)15勝6敗(UFC2勝1敗)115lbs/52.16kg
同大会をライブ配信するU-NEXTが、MMA10勝1敗のアモリムに魅津希との戦いを聞いた。
魅津希はフットワークがいいし、ボクシングも上手。柔術の試合もかなりしっかりしていた
──今回の相手は日本の魅津希選手ですが、彼女のファイトスタイルの中で、最も危険だと感じている部分、あるいは対策をしてきた部分は?
「ミヅキの試合をいくつも観たけれど、すごく完成度の高いファイターだと思う。フットワークもいいし、ボクシングも上手。ケージの中での動き方も上手くて、距離の取り方もいい。だから、そのあたりがちょっとやりにくいところかな。でも自分のゲームをしっかり押し付けられるように、彼女のボクシングとフットワークを踏まえて対応するつもり」
──アモリム選手と同世代でありながら、魅津希選手は15年前から日本女子MMAを牽引してきた存在です。彼女のことをどのように見ていましたか。
「空手出身ということも知っているし、彼女のストライキングは本当にいい。スキルがしっかりしてると思う。さっきも言ったけど、フットワークがすごく上手いし、柔術も結構いい。彼女の柔術の試合も観たことがあるけど、かなりしっかりしていた。だから、こういうベテランのオールラウンダーと戦えるのは、私にとってすごくいい挑戦。打撃もできて、グラップリングもできる相手だから、すごく楽しみね」
──アモリム選手は現在UFCで4連勝中ですが、そのほとんどがKOまたはサブミッションによるフィニッシュ勝利です。今回の試合で、そのフィニッシュ力をどのように発揮したいと考えていますか?
「そうね、ずっと自分のスキルを磨いてる。みんな私のバックグラウンドが柔術だって知ってるけど、私は“総合的に戦えるファイター”になりたいの。もちろんグラップリングは一番の強みだけど、打撃もちゃんと仕上げてて、それはテイクダウンや自分の展開に繋げるため。だから、この試合でもフィニッシュは狙ってる。打撃でチャンスを作って、自分の得意な形に持っていきたい」
──今回の試合を通して、女子ストロー級でどういう存在であることを証明したいですか?
「今回戦う魅津希はヴィーナ・ ジャンジロバとスプリット判定だった、すごく経験豊富なファイターで、私が試合を始める前からずっと戦ってきた人。だから、そういう経験ある相手とやっても自分がそこに値する選手だってことを証明したい。みんな『トップ15とやらないの?』って聞くけど、今はランキングより経験を積むことが大事だと思ってる。経験を積めば、ランク入りの準備もできるからね。だからこの試合で魅津希に勝てたら、自分がトップ15入りに相応しいって証明できると思う」
──あなたの唯一の黒星であるサム・ヒューズ戦では、打撃の圧力を受け、トップポジションを奪われて敗れました。その後、連勝を重ねています。あの試合からどんな気づきや学びを得たのでしょうか。
「あの試合の1ラウンド目はすごく良かったんだけど、正直言うと、あれがUFCデビュー戦だったし、『MMA用の柔術のゲームプラン』ってものを理解できてなかった。あの時はただ“テイクダウンして極めれば勝てる”って思ってたけど、MMAはそんなに単純じゃないんだよね。だからあの試合は本当に“気づき”のきっかけになった。あの経験で、自分のゲーム全体を見直して、グラップリングだけじゃ勝てないことを理解した。そこからめちゃくちゃ練習して、今の自分がある。負けても“よし、これを直そう”って切り替えられるタイプだから、あれがターニングポイントだったと思う」
──今回の試合は、あなたのベースである柔術の母国である日本のファンも多く見ると思います。
「実は柔術時代に、日本人のカメラマンのケンヤって言う人がいてね。ブルーベルトの頃から私の試合を撮ってくれてて、今も友達なの。彼とはすごく仲が良くて、日本の人たちはみんな本当に優しいっていつも思ってる。いつも応援ありがとう! 皆さんの声援は自分の力になっています。オクタゴンで全力を尽くし、皆さんに喜んでもらえる試合を見せたいと思っています。これからも応援よろしくお願いします!」






