2025年11月16日(日)東京・有明アリーナ『ONE 173: SUPERBON vs. NOIRI』(U-NEXT配信)の第6試合、ONEアトム級(※52.2kg)キックボクシング3分3Rで元K-1女子フライ級王者KANA(Team Aftermath)と対戦するスタンプ・フェアテックス(タイ)が、タイ・パタヤのフェアテックス・ムエタイ・キャンプで公開ワークアウトを行った。
ONE女子アトム級世界王者としてムエタイ、キックボクシング、MMAの3種目で王座に就いたスタンプは、約1年半ぶりにリングに復帰する準備が整ったと発表した。
「医療チームは私の体力は100%回復していると言っています。あとは、この挑戦にうまく対応できるかどうかを見極めるだけです。2年以上リングから離れていたことは大きな影響がありましたし、28歳になったこともパフォーマンスに影響しています」と、半月板断裂の手術からの回復自体は良好だとする。
「この試合に向けて、約3カ月間トレーニングしました。体力を回復させるには、システムを完全に見直す必要がありました。スポーツ科学チームの協力を得てトレーニングの計画を立て、ただ重いトレーニングだけでなく、よりバランスの取れたトレーニングを行うことができました」と、万全を期して体力回復のためのトレーニングを行ってきた。
KANAについては「KANAは熟練したファイターで、スピードとパンチ力に優れています。相手のリズムを崩すために腕やふくらはぎを狙うインターセプトの蹴りを準備し、ふくらはぎへのキック(カーフキック)のディフェンスも強化しています」と、KANAのパンチを制御する戦い方、カーフキックへの対応を磨いていると明かす。
また、「KANAとペッディージャーの前回の試合では、ペッディージャーの重い攻撃に耐えながらも、KANAは驚くほど粘り強く立ち向かう姿を見せました。スピードも落ちませんでした」と、KANAの気持ちの強さとスタミナも驚異だと感じているようだ。
復帰戦が初めての日本での試合ということで不安もあるようだ。「日本で試合に出たことは一度もありません。今回が初めてです。これまでは観光で来ただけです。9月に記者会見に出席する機会がありました。心配なのは、寒さと食事制限で減量に影響が出るかもしれないということです」というが、「しかし、今のところ体重は順調に維持できており、特に問題はありません」とタイにいる間は問題がなさそう。
【写真】多くの報道陣が公開ワークアウトに集まった「どの試合にも自信はありますが、実際に試合に出てみてどうなるかは、まだ分かりません。でも、必ず復帰できると確信しています。KANAさん、頑張って練習してください。私も一生懸命練習してきましたから。彼女が100%の準備が出来ているならば、私も200%の力で戦います」と意気込むスタンプ。
最後には「もしこの試合を無事に乗り切ることが出来れば、ムエタイに戻りたいです。理想の相手はベロです。彼女は強くて勇敢なスタイルを持っています。もし対戦できたら、きっと楽しい試合になるでしょう」と、KANAに勝ったら次はムエタイルールでの復帰戦をベロ・ニカ(ミャンマー)と行いたいと話した。
ONE公式サイトより