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レポート

【修斗】川北がジェイクに判定勝ちでダイキライトイヤーをコール、セミは平川智也が青井心ニに競り勝つ、後藤亮が結城大樹に判定勝ち、デイネッシュが島村裕をTKO、友利が金内をKOで「いまのうちに注目を」

2025/10/11 18:10
 2025年10月11日(土)東京・新宿FACEにて『SHOOTO GIG TOKYO Vol.39』(ツイキャス配信)が開催された。 ▼メインイベント・第10試合 バンタム級 5分3R×ジェイクムラタ(ZEEKジム)世界7位[判定0-3] ※27-30, 28-29×2〇川北晏生(TRIBE TOKYO MMA)世界3位 [レフェリー]片岡誠人[ジャッジ]鍋久保雄太 28-29(1R 9-10/2R 10-9/3R 9-10)内田龍介  27-30(1R 9-10/2R 9-10/3R 9-10)石川喬也  28-29(1R 9-10/2R 10-9/3R 9-10)  昨年、修斗へUターンしてから2連勝と波に乗るジェイク・ムラタ(ZEEKジム)と“練馬ピラニア軍団”川北晏生(TRIBE TOKYO MMA)が対戦。  川北は、23年9月から4連勝。24年に行われた「環太平洋王座決定トーナメント」にエントリーするも、直前に皮膚疾患を患い欠場。24年12月に『Breakthrough Combat 2』で吉野光と熱闘も判定負け。25年3月に修斗復帰戦となった杉野光星戦でも判定負けを喫しており、巻き返しを図りたいところ。  ジェイクは、24年8月にNEXUSで神部篤哉に組み勝負も評価されずに判定負けも、24年11月のTORAOで野尻定由にスプリット判定勝ち。25年3月の前戦では新井拓巳を1R キムラロックで極めて2連勝中だ。  現環太平洋王者ダイキライトイヤーへの挑戦権を巡り、ランキング1位のジェイクムラタ、2位の宮口鳳龍(vs.倉本一真)、4位の杉野光星(vs.ザヒド・アフメドフ)も9.21ニューピアホール大会で試合が決定しており、誰がトップに上がってもおかしくない、予断を許さない状況だ。“黄金の階級”バンタム級で熾烈な挑戦者争いが勃発する。  1R、圧力をかけるジェイクは右で差してコーナーに押し込み。左小手の川北に、下の組みに移行からヒザを突いて差し上げる川北に、バック狙い。しかし川北がバッククリンチで右足をかけて、背後に引き込みボディトライアングル。  コーナーに頭が詰まる川北。頭の位置をずらすジェイクは背後に細かい鉄槌。リアネイキドチョークを狙わせない。川北も背後から細かいパンチでゴング。  2R、中央を取るジェイク。右カーフの川北、右ストレートを当てて回る。詰めるジェイクはコーナーに押し込み、右フック。しかし体を入れ替える川北が右で差して押し込み。ダブルレッグに尻を着きながらもすぐに立つジェイク。右で差して押し込み小外がけで崩しも、上半身が外に出る川北が、逆に押し込み、ボディロックからサバ折り気味に崩し、すぐにコーナー使い立つジェイク。  右で首を抱えるも首抜く川北が右を振って組み。右差しのジェイクが首を抱えてクラッチも、ロープの間で尻を逃がす川北。ジェイクはネルソンで詰めてヒザを突いてゴング。拮抗したラウンド。  3R、ローの川北。ジェイクはもワンツー。左フックの川北に、ジェイクは左右で詰めるが、組む川北が押し込み。コーナー背にするジェイクに、川北が下に入ると差し上げるジェイク。川北は首相撲ヒザとヒジ。  コーナー背にしたままのジェイクは右ヒジ! 川北もヒジを打ち返すと、離れ際に右はジェイク。川北はなおも押し込み、互いに差し合い。ブレーク。  右から左の川北に、ジェイクも左右。押し込んで川北に、体を入れ替えたジェイクはボディロックから崩し。残してコーナーに頭をつける川北。  正対した川北はすかさず低いダブルレッグに。足を伸ばして差し上げたジェイク。首相撲から離れて中央で打ち合いを望んだジェイクに、川北は右を突く。ジェイクの打ち返しにさらに右を突いてゴング。  判定3-0(30-27,29-28×2)で川北が勝利。試合後、川北は「ジェイク選手、戦ってみたいと思っていました。あと去年、自分が試合を飛ばしちゃって借りがある選手がいます。ダイキ(ライトイヤー)選手、いつか借りを返させてください」と語った。 [nextpage] ▼第9試合 バンタム級 5分3R〇平川智也(同級環太平洋8位/マスタージャパン東京)[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×青井心ニ(心技舘) [レフェリー]鍋久保雄太[ジャッジ]片岡誠人 29-28(1R 10-9/2R 9-10/3R 10-9)渡辺明伸 29-28(1R 9-10/2R 10-9/3R 10-9)石川喬也 28-29(1R 9-10/2R 9-10/3R 10-9)  青井心ニ(心技舘)は、元環太平洋王者の遠藤雄介の秘蔵っ子として兄・太一と共にキッズ、ジュニア時代から活躍。8月31日に行われた新潟大会ではメインに抜擢され、ベテランの一條貴洋を相手に1R KO勝利を飾り、現在2連続KO勝利と勢いに乗っている。昨年から今年にかけて大躍進を遂げた一人と言っていいだろう。  一方、最激戦区と呼ばれるバンタム級で長年に渡りランキングに名を連ねる平川智也(マスタージャパン東京)が約1年ぶりに修斗復活。24年11月の修斗で杉野光星に判定0-2で敗れた平川は、25年2月の前戦で豪州『Eternal MMA 92』に参戦。アラン・フィルポット(アイルランド)にスイッチしての左ハイでTKO負けを喫している。ホームで再起なるか。  また、平川は昼は別の顔を持っており、普段は格闘技の聖地・水道橋に居を構えて30年になる「フィットネスショップ」の店長として従事。多忙な日々を送りながらもコンスタントに試合を行っており、格闘技関係者からは“戦う店長”と呼ばれている。昨年は勝ち星に恵まれなかったがここから巻き返しをはかる。  両選手ともにパンチを中心に試合を組み立て、フットワークよりもプレッシャーを掛けて仕留めに行くスタイル。サウスポー構えの平川に、オーソドックスの青井には跳びヒザの武器もある。両者はどんな位置取りで先に当てて主導権を取るか。トップ戦線に上がるのは平川か、青井か。  1R、サウスポー構えの平川は前後のステップから左の飛び込み。青井は広いスタンスで、平川の入りに右ヒザをかすめる。  ワンツーの右を突く青井に、左を刺す平川は青井の左をかわして左! 青井は右に回る。さらに平川は左前蹴りを腹に。青井の左前手フックをかわす。  右から左の入りでボデイから顔面を突く平川に、右ヒザを狙う青井。右外足を取る平川だが入りに青井の右ヒザがまたもかすめる。  左インロー、前蹴りの平川。青井も右前蹴り、ワンツーの右がヒット! ワンツーで入る平川は青井の打ち返しをダックでかわす。  2R、前後に小さくステップする平川は右前手フック。青井は右オーバーハンド、左フックは空振り。左インローの平川は右の飛び込み。左ボディをヒット! 青井のヒザを警戒し、右外足を取って左の入りに、青井も右を返す。  右ストレート、右の蹴りの青井の圧力に潜って組んだ平川。ボディロックから小外刈テイクダウン! サイドに回った瞬間に青井がスイープで上に。残り20秒。平川は顔面から出血。足をさばく青井に、平川も立ち上がりゴング。平川のラウンドか。  3R、右のストレート、右蹴りの青井に、平川も左右で前に。レベルチェンジを見せて青井の左フックを潜って入るが、そこに青井はシングルレッグで尻を着かせる。コーナー背にすぐに立つ平川。首をがぶり、ブレーク。  レベルチェンジを見せて入る平川は左フック、右フック。さらに左を突いてからダブルレッグへ。スプロールする青井に先に頭を上げてがぶりは平川。  立った青井は振りが大きい、平川は左、青井も左を突くが、そこにダブルレッグからボディロック&小外がけテイクダウンは平川!  ハーフから胸に頭を当てて背中を着かせた平川げがぶりヒザ、さらに立ち上がりに右を振ってコーナーに押し込んでそこに青井がヒジを落としてゴング。  判定は2-1(29-28×2、28-29で平川が勝利。接戦を制した平川は「マスタージャパン東京、フィットネスショップ水道橋店長の平川智也です。心技舘の青井心二選手、師匠にあたる遠藤雄介さん、ずっと見てきて、(ラスカル時代の師匠の)五味(隆典)さんとの繋がりもあって、自分のなかでは“修斗伝承”だと思って、ずっと準備してきました。明日は子供の運動会、『勝ったぞ!』。タフファイトを制せて良かったです」と語った。 [nextpage] ▼第8試合 ライト級 5分3R×結城大樹(マスタージャパン福岡)世界7位[判定0-2] ※28-28, 28-29, 27-29〇後藤 亮(TRIBE TOKYO MMA) [レフェリー]鍋久保雄太[ジャッジ]片岡誠人 27-29(1R 10-9/2R 9-10/3R 8-10)渡辺明伸 28-29(1R 10-9/2R 9-10/3R 9-10)石川喬也 28-28(1R 10-9/2R 10-9/3R 8-10)  フェザーからライト級に階級変更した結城大樹(同級世界7位/マスタージャパン福岡)が川北と同じく“練馬ピラニア軍団”の後藤亮(TRIBE TOKYO MMA)と対戦する。  結城は、24年3月に椿飛鳥に判定負けも、10月の『BLOOM.03』で韓国のソ・ジェファンに1R リアネイキドチョークで一本勝ち。25年5月の前戦TORAOでは安海健人と1-0ドローとなっている。  対する後藤亮は、24年5月から5試合を戦い3勝2敗と勝ち越し。DEEPで山田聖真にスプリット判定負けも、24年8月の『T.T.F. Challenge Vol.10』で脇坂智太郎に1R リアネイキドチョークで一本勝ち。11月のDEEPで山本颯志に判定負けしたが、25年3月に修斗で手島響に判定勝ちで再起。6月の前戦ではPANCRASEで丸山数馬を1R キムラで極めている。  ベテランらしく打倒極のバランスの良さがストロングポイントの結城を、後藤が勢いでぶち壊せるか。ライト級に新しい風を吹かせるマッチアップが決定した。  1R、サウスポー構えの後藤は左ストレート、左ハイ。結城はオーソから右ロー、前蹴り。左を当てて前に出る後藤だが、結城がダブルレッグテイクダウン。腰に右氏足を置く後藤は結城の首を抱えるが、結城は細かいパウンド。後藤がクローズドになると、結城はパウンド。足を解いてヒザを押して三角を狙う後藤。結城は胸を張って作らせず。鉄槌連打。  2R、右前蹴りの結城は左ローも。後藤も左ローを返すと、右ジャブのダブル。バックステップでかわした結城は右を見せて組み。右で差してコーナーに押し込み、細かいヒザと足踏み。体を入れ替えた後藤だが、再び入れ替えた結城が押し込みヒザ。ブレーク。  スタンド再開。右から左を突く後藤に結城はダブルレッグもスプロールした後藤が上に。クローズドの結城に残り1分。振りかぶっての右を落とした後藤だがゴング。  3R、サウスポー構えから右ジャブを突く後藤。結城も左ジャブ、右ミドル。後藤は右回りでジャブ。結城も左ジャブを返して右を突くが、圧力をかけた後藤がロープ際でボディロックテイクダウン!  両足を足で束ねる後藤は、細かい鉄槌からパウンド! バックに回って足より先に首に腕を巻いてリアネイキドチョークを狙うも、腰をずらした結城は仰向けになって外すと、トップ・マウントに移行する後藤がヒジ。  半身になる結城を剥がしてマウント&パウンド! さらにヒジ。背中を向けた結城に後藤はボディトライアングルに足を巻いてバック。背後から鉄槌、大きなパウンドを浴びせたままゴング。  ジャッジは1者が28-28のドローも、2者が29-28, 29-27で中盤以降を制した後藤を支持。 [nextpage] ▼第7試合 フェザー級 5分3R×島村 裕(パラエストラ小岩)[2R 2分35秒 TKO] ※バックマウントからパウンド〇ネイン・デイネッシュ(MMA RANGERS GYM)  フェザー級で、2023年新人王ネイン・デイネッシュ(MMA RANGERS GYM)が出場。インド出身のネインは圧倒なポテンシャルの強さを見せぶっちぎりで新人王に輝いた。  しかし、前戦の大阪大会では元環太平洋王者のTOMAの左ハイに2R KO負けで初黒星を喫した。  その対戦相手となるのが“ローリングサンダー”島村裕(パラエストラ小岩)。島村は24年3月に修斗初参戦で青井太一に1R KO負けも、7月に児山佳宏とドロー。11月の前回は怪我を押して出場した経緯もあり、たておに判定負けを喫した。今回はグッドコンディションを作る為、約1年のブランクを作ることとなった。  共に復帰戦となる今回。勝利を飾るのは“褐色の新人王”ネインか? それとも必殺の“ローリングサンダー”島村か? 両者不在の間、フェザー級も新たな顔触れがランクインしており、更に掻き乱す2人が戦線復帰する。  1R、サウスポー構えの島村に圧力をかけるデイネッシュが右を突いて首相撲ヒザ、組んでボディロックから崩す島村に残すデイネッシュが島村のシングルレッグにダースチョーク狙い。仰向けになって外した島村の立ち際にバックを奪うデイネッシュは、両足を巻いてリアネイキドチョーク狙い。さらにシングルレッグに狙いの島村に後ろ三角の方h氏のデイネッシュを前に落とした島村。  スタンドでデイネッシュは右を当ててダウンを奪うと、リアネイキドチョーク狙い。ここも腰をずらして立つ島村がバックも、胸を合わせたデイネッシュがバックを奪い返してゴング。  2R、左を振って左ローの島村に後ろ蹴りを腹に突くデイネッシュ。左を当てる島村だが、右を打ち返すデイネッシュは、島村のシングルレッグを切ってサイドバックからリストコントロールで前転を許さず。バックマウント、ボディトライアングルに移行してパウンド! レフェリーが間に入った。  1年3カ月ぶりの復帰戦をTKO勝利で飾ったデイネッシュは「1年ぶりの試合でいろいろ上がり坂、下り坂も乗り越えてきたんで、これから頑張ります。次のオファーも待っていますのでよろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼第6試合 ストロー級 5分2R×金内サイダー雄哉(THE BLACKBELT JAPAN)[1R 1分18秒 TKO] ※右ストレート→左フック→パウンド〇友利幸汰(パラエストラ小岩)  現役高校生ながらデビューから3連勝! パラエストラ小岩の“ウルトラティーンズ”の一角、友利幸汰(パラエストラ小岩)が参戦。24年11月のデビュー戦で大田ノヒロを1R KO、25年5月に牧ヶ谷篤に判定勝ちし、25年9月7日の「BORDER2025」大阪大会では、グラウンドスキルに長けた谷中たいちを相手に全局面で圧倒する強さを見せつけKO勝利を収めたばかり。  その友利の対戦相手は“50歳まで現役続行”を掲げ、THE BLACKBELT JAPANを影から支えるベテラン・金内サイダー雄哉(THE BLACKBELT JAPAN)。  現在48歳の金内だが昨年11月に行われたふじいペリー戦では腕十字で秒殺勝利。引退まで後2年に迫り、鬼気迫る勢いで得意のサブミッションによる一本勝ちで2連勝中。未だ底を見せない17歳の友利が更に覚醒するか? それとも金内がサブミッション地獄に引き込むか?  1R、ともにオーソドックス構え、先に中央を取る友利。金内にジャブに速いワンツーの友利。金内は頭から突っ込んで組みへ。それをさばいて体を入れ替えた友利は右で踏み込み。それをかわして組む金内は四つに。互いに組みながらヒザを突き、内無双の友利に、高いヒザを顔面に突く金内。ブレーク。  スタンド再開。左ヒジ、右ストレートで前進の金内をかわした友利は、金内の左フックの内側を突く右ストレートから左フック! ダウンした金内は蹴り上げを狙うが、その中に入っていく友利は中腰から飛び込んでの左!  さらに左を効かせると金内が失神。左右パウンドでレフェリーが間に入った。  1R KOで4戦4勝3KOとした17歳の友利は「約束通り、俺が一番ヤバい試合をしたっしょ。まあ、俺が一番ヤバいんで、どんどん上へ行くんで、いまのうちに注目しといてください。俺がほんと成り上がるんで、格闘技で人生変えるんで、皆さん応援、よろしくお願いします」」と語った。 [nextpage] ▼第5試合 2025年度新人王決定トーナメント一回戦 ミドル級 5分2R×松宮陸生(パラエストラ小岩)※デビュー戦[判定0-3] ※18-20×3〇高橋宙斗(MMA空手道場鷹)※デビュー戦 [レフェリー]片岡誠人[ジャッジ]鍋久保雄太 18-20(1R 9-10/2R 9-10)内田龍介  18-20(1R 9-10/2R 9-10)渡辺明伸  18-20(1R 9-10/2R 9-10)※高橋がトーナメント決勝進出。決勝では沙門(コンキリオ)
との対戦が決定  1R、松宮の跳びヒザに、高橋は2回目のダブルレッグテイクダウンで後ろ手で縛って片手で鉄槌。下の松宮はクローズド。ブレーク。  ローシングルの高橋にニンジャチョーク、ダース狙いの松宮に、首ずらす高橋にヒザを突くがボデイ狙いが顔に。「注意」。  2R、サウスポー構えの松宮に高橋はまたもダブルレッグテイクダウン。バックからパウンド、正対際でバック狙い。向き合いハーフになる松宮。上の高橋は細かいパウンド。松宮はフルガードに戻すも背中を着かされる。エビを切り足を抜いた松宮を追いかけて座らせる高橋。最後に抜けてゴング。  判定は3-0(20-18×3)でテイクダウンからトップを奪った高橋が勝利。 [nextpage] ▼第4試合 2025年度新人王決定トーナメント準決勝 バンタム級 5分2R×有松朋晃(MMA RANGERS GYM)[1R 3分46秒 リアネイキドチョーク]〇福元大貴(リバーサルジム立川ALPHA) ※勝利した福元がトーナメント決勝進出。決勝では中島 陸(総合格闘技ゴンズジム)と瀬戸口怜久(パラエストラ小岩)の勝者と対戦  1R、左インローの有松に福元はシングルレッグ崩してバッククリンチに。崩しに思わずロープを掴む有松に福元はなおも崩してテイクダウン!  腰を引いて足を戻して立つ福元。ともにワンツーが交錯も、左右を大きく振る有松に福元がテイクダウン。半身になる有松は亀になるも寝かせる福元は身体を伸ばしてリアネイキドチョーク。有松が落ちた。福元は3戦3勝3フィニッシュで決勝進出。  決勝では中島陸(総合格闘技ゴンズジム)と瀬戸口怜久(パラエストラ小岩)の勝者と対戦予定の福元は、「次、決勝も1Rでぜんぶ終わらせて僕が新人王獲るんで応援よろしくお願いします」と笑顔で語った。 [nextpage] ▼第3試合 2025年度新人王決定トーナメント準決勝 ストロー級 5分2R△加藤皓己(ROOTS)[判定0-0] ※ドローも優勢ポイントは2-1で緑が決勝進出△緑 真作(マスタージャパン福岡) [レフェリー]鍋久保雄太[ジャッジ]片岡誠人 19-19(1R 10-9/2R 9-10)内田龍介 19-19(1R 10-9/2R 9-10)石川喬也 19-19(1R 10-9/2R 9-10)※緑が優勢ポイント1-2 によりトーナメント決勝に進出。決勝では賢人(BJ MMA SCHOOL)と黒瀬恭平(マスタージャパン山口宇部)の勝者と対戦予定  1R、サウスポー構えから左の蹴りの緑に、加藤はオーソから右インロー。前蹴り、ワンツーと打ち分ける。右前手フックの飛び込みをかすめる緑。加藤は右インロー、三日月蹴り。緑は強い左ミドル! しかし加藤もすぐに右テンカオを返す。  続く右の蹴りを掴んだ緑はシングルレッグで押し込み、離れ際に右! しかし加藤も左右連打に緑がガード固めると下からヒザ。  右で差した緑だがブレーク。左インローの緑は、加藤の押し返しに右バックフィスト。詰める緑は左で差してコーナーに押し込み、離れて左ショートを突く。  2R、先に詰めてシングルレッグテイクダウンの緑。立つ加藤を再三崩すが、押し潰した加藤。スクランブルする緑は組み勝負。組んでバックから背中に乗るが、落とそうとする加藤。緑はすぐにバッククリンチからヒザ。中央に運んで投げるが、この際で立つ加藤。すぐに左で差してコーナーに押し込む緑。シングルレッグに切り替え、さらにボディロックで崩すが、加藤ががぶり。首抜く緑がコーナーに押し込んでパンチもゴング。  判定0-0でリザルトはドローも、優勢ポイントは2-1でジャッジは緑を支持した。 [nextpage] ▼第2試合 バンタム級 5分2R〇松下祐介(パラエストラTB)[2R 4分44秒 肩固め]×菊西拓馬(URUSHI DOJO)  最激戦区バンタム級で長きに渡り活躍する松下祐介(パラエストラTB)が参戦。デビュー戦で見事なKO勝利を飾った元世界王者・漆谷康弘の秘蔵っ子、菊西拓馬(URUSHI DOJO)と激突。  24年4月に現王者の永井奏多に判定負けした松下だが、10月に宮澤ゴリラ和郎に1R TKO勝ち。25年3月の前戦では中野剛貴に判定負けからの再起戦となる。対する菊西は25年1月の前戦で御前昂史を1R 71秒、右ストレートでKOに下している。  1R、ともにオーソドックス構え。右カーフを効かせる菊西に、松下は粘り強くダブルレッグテイクダウン。立ち上がる菊西はコーナーに。押し込みダブル、シングルレッグに入る松下は小外刈テイクダウン。ここもコーナーで立つ菊西。ここでバックを狙う松下に、右小手で払い腰で投げる菊西だが、クラッチを外さない松下はなおも立ち上がり押し込み。差し返した菊西は四つに。ブレーク。  2R、松下の組みを外して右カーフの菊西は前に詰めて前蹴りも、その打ち終わりにダブルレッグテイクダウンは松下。菊西を寝かせてハーフにするが、足を戻した菊西はフルガードに。インサイドガードから細かくパウンドの松下に、足を抜いて立とうとする菊西。その腰を抱いてハーフで寝かせる松下はパスガードしてサイドに。サイドバックからパンチ。立つ菊西をコーナーに詰めてボディロックで回してテイクダウン!  ハーフからマウント、肩固め! 菊西はいったん自身のヒザを抱えて防ぐが、外したところを松下が絞め上げ、肩固めでタップを奪った。 [nextpage] ▼第1試合 ライト級 5分2R×井口雅仁(AACC)[2R 4分11秒 KO]〇澤江優侍(フリー)  大会翌日に49歳の誕生日を迎える大ベテラン・井口雅仁(AACC)が、新潟大会を中心にキャリアを積む澤江優侍(フリー)と対戦。  澤江は8月31日に新潟で行われた「越後風神祭り15」に出場し久保村ヨシTERUと対戦。偶発的なバッテングによりテクニカルドローとなってしまい忸怩たる思いもあり、今回井口の階級となるライト級での試合を快諾。井口も22年10月のモリシマン戦の判定勝ち以来、実に3年ぶりの公式戦出場となり、新たな決意を胸に戦いに挑む。  1R、サウスポー構えの井口がテイクダウンも下から腕十字の澤江。それをかつぎパスの井口が背中見せて立つ澤江のスタンドバックに。正対して離れた澤江が右ストレート、さらに左を当てて右ローも突いてゴング。  2R、右ローの澤江。井口の打ち返しに右を当てるが、詰めて組む井口が左で差してコーナーに押し込み。前に煽るも、クラッチを外した澤江は向かい合い長い右を突いて右ヒザ、出入り。  イグにも左の飛び込み。ワンツースリーもそこに澤江は右を返す。澤江は右をこつこつ突いて左ジャブダブルも。ワンツー、さらに右を当てて前に出る澤江。さらに右に井口の足が泳ぐ。右のダブルで井口がダウン!  2R4分11秒、澤江がKO勝ち。  試合後、澤江は「富山県唯一の現役シューターの澤江優侍です。今日、初めての新宿でめっちゃ緊張したんですけど、勝てて良かったです。もっともっと強くなってまたここに来るので応援、よろしくお願いします」と語った。また対する井口は試合後、現役引退を発表している。
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