2025年11月29日(土)東京・後楽園ホール『Krush.182』の対戦カード発表記者会見が、10月9日(木)都内にて行われた。
会見の最後には、網膜剥離の手術を終えた児玉兼慎(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が出席。児玉は9・28『Krush.180』で大谷翔司(KNOCK OUT クロスポイント渋谷)を激闘で破り、今大会で行われるKrushライト級王者・大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)の初防衛戦の挑戦者候補となっていたが、網膜剥離の手術を受けることを試合後に告白した。
今回の会見では大岩vs.篠原悠人(DURGA)のタイトルマッチが発表され、その会見に児玉が乱入する一幕もあった。
改めて会見に出席した児玉は「手術に無事成功しました。3泊4日入院しました。今は左目が見えない状態で、ほぼぼやけていて。見えるようになるのが2~3週間後なんですよ。それまで激しい運動はNG。見えるようになってから、どれくらいで治るかが分かるそうです。ぶっちゃけ、試合前に発覚して辞めとけって言われたけれどベルトが欲しいから無理やり出て。6個穴が網膜に空いていてひとつは裂けていて、だから手術も時間かかって大変だった。でも年明けくらいには治ると思う」と、状況を説明。
篠原が挑戦者に決まったことには「タイトルマッチにふさわしくない試合だと思いますね。篠ピーなんて誰に勝ちましたって感じじゃないですか。瑠久なんてライト級デビュー戦みたいなものじゃないですか。元々ベルトを持っていたんだからいいだろ、普通に。再戦なんて他でやってくれよって」と悪態をつく。
「篠原なんて瑠久とやって勝って、挑戦者になる器かって。今の流れ的に違うと思う。だから俺がメインになったと思っているから。だから俺のおこぼれをもらった感じですよね。感謝して欲しい。だから、もし篠原が勝ったら俺とすぐやろうよと思いますね」
復帰第一戦はタイトル挑戦がいいということか、と問われると「でしょう。普通に考えて。いろいろ考えたんですよ。篠原が勝ったら俺とやると思う。俺のおこぼれをもらっているから。借りがあるから。大岩はK-1に行きたいと言うと思うんですよ。じゃあ、返上しろよと。時期はずれたから相手に合わせるから、やって欲しい。やらないなら返上して、誰かとタイトルマッチを組んでほしい」と要求。
「大谷にあの勝ち方できる日本人どこにいますか? 他にいないですよ。次はタイトルマッチ確約ですよね」と宮田充Krushプロデューサーに詰め寄る児玉だが、宮田Pは即答を避けた。
これからタイトルマッチへ向けてどのように動いていくつもりかとの質問には「多分これってスパーリングじゃなくて軽いマスでなったんですよ。なのでそこを対策して、ヘッドギアを着ければ大丈夫だと思うんですよ。だから練習に関してもスパーリングをバンバンやっていたけれど、考えながらやっていこうかなと思っています。昔なら引退だと思うんですけれど、今の医療だと治るんで。完治はしないけれどなったら手術って感じで。大丈夫っぽいので。Krushのベルトは獲りますよ」と、練習方法は考えるとする。
大岩と篠原、どっちがいいかとの質問には「ぶっちゃけどっちでもいいすね。マジで。言っておくと、篠原はローキックに弱くて、大岩は縦の攻撃に弱いから、お互いそこを狙った方がいいよ」と、両選手にアドバイス。
「俺は11月やるつもりでしたもん。次は俺でしょう」と、あくまでもタイトル挑戦をアピールする児玉は「マジで前回は大谷って本当に強い相手に左目見えずに勝ちました。リスクもあったけれど本当にKrushのベルトが欲しいので、人生は懸けてでも欲しいベルトなので人生懸けて勝ったつもりです。次の挑戦者・篠原は意味が分からないです。なので勝った方と僕がやる権利があると思っています。必ずベルトを巻くので、次の試合に期待してください。目には気をつけましょう」とファンにメッセージを送った。