引退セレモニーでファンに最後のお別れをすることが決まった渡部
2025年11月15日(土)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT.59』(U-NEXT配信)の対戦カード発表記者会見が、10月7日(火)都内にて行われた。
今大会で渡部太基(TEAM TEPPEN)の引退セレモニーが行われることが発表された。

渡部は藤原ジム所属として2006年3月に全日本キックでプロデビュー。Krush、M-1、REBELS、RISEなど様々なリングで活躍し、2011年1月にトーナメントで優勝して初代WPMF日本ウェルター級王者となり、2016年1月にはKrush同級王座を奪取。2024年で引退することを表明し、2月に漁鬼に判定負け、4月はCAZ JANJIRAにKO勝ち、6月は小川悠太に延長戦の末に判定負け。
10月のKNOCK OUT-BLACKウェルター級王座決定トーナメント1回戦では西川康平と倒し倒されの激闘を演じ、初回KO勝ち。12月に中島玲との決勝戦に臨んだが、初回KO負けで壮絶に散った。生涯戦績は26勝(15KO)32敗2分。
会見に出席した渡部は「そのまま負けていなくなるのは寂しいなと思って。後援者の方々に引退式という形で感謝の気持ちを込めて、最後にみんなの前に姿を見せたいと思ったので貴重なお時間をありがとうございます。辞めましたとは言いましたが、自分で言ってるだけなので、最後はお世話になったKNOCK OUTさんのリングで10カウントをしていただけたらと思っていました」と挨拶。

ラストマッチから約10カ月、リングに上がらない日々はどうだったかと聞かれると「刺激がなさすぎて暇でしたね(苦笑)。KNOCK OUTはずっと見てるので、いいなと思いながら見ていました」とする。
最後にエキシビションマッチは考えなかったか、と問われると「いや、もう1年くらい空くのでどんどん太っちゃって(笑)。1分くらいしか動けないです」と笑う。
引退間際は会見で涙を流すなど涙もろくなっていたが、セレモニーでは泣かない自信はあるか、と聞かれると「1年近く空いたので涙を流さないようにしたいけれど分からないです」と答えた。

【写真】2024年12月30日の中島玲との引退試合
最後の相手となった中島玲は、その後、ユリアン・ポズドニアコフに敗れてしまったが、見ていて思ったことはとの質問には「頑張れよと思いますね、単純に。負けた試合も会場で見ていましたし、負けんじゃねえよって常に思います」とエール。
その中島の再起戦(vs.小川悠太)が、10月12日(日)東京・後楽園ホールで開催の『MAROOMS presents KNOCK OUT.58』で行われ、その解説を渡部が務めることも決定。
渡部は「楽しみですね。(自分は)小川選手とも試合をやっているので。でも、最後の相手なので中島くんに頑張ってもらって、王者らしくいい試合をしてほしいですね」とメッセージを送った。



