キックボクシング
インタビュー

【シュートボクシング】古村光が朝久道場への出稽古で野生的トレーニング、対戦相手は「僕の餌食にならざるを得ない」

2025/10/06 17:10
 2025年10月11日(土)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2025 act.5』(U-NEXT配信)にて、プロムエタイ協会スーパーフェザー級王者サタントン・チョー.ハーパヤック(タイ)と対戦する第3代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者・古村光(FURUMURA-GYM)。  今回SB初参戦となる古村兄弟の弟・光は現在2連続KO中。11月のS-cup世界フェザー級トーナメントの査定試合となる一戦でKNOCK OUTの元王者はタイ強豪相手にどのようなインパクトを残すか。 僕はSBキラーにもなります ――今回SB初参戦が決まりました。 「兄の匡平が一度SBに参戦して(2021年6月20日、笠原弘希に判定負け)、僕も一回SBのリングに出てみたいなと思っていたのでやっとチャンスが来たので楽しみです」 ――なぜSBのリングに出てみたいと? 「SBには海人選手、笠原兄弟、山田ツインズと強い選手が結構いる印象があり、僕は同じ階級の強い選手と対戦して自分はどのぐらいのレベルにいるのかなと試したい気持ちがありました」 ――お兄さんが負けたことでやり返したいという気持ちもありました? 「そうですね。どのリングでもやはり兄の負けはすごく悔しいので、いつかSBに参戦してSBに借りを返したいという想いはありました」 ――今回SB参戦が決まって、試合に向けての練習はKNOCK OUTジムやクロスポイント吉祥寺でこれまでと変わらずですか? 「今は地元の佐賀に帰ってFURUMURA-GYMでやったり、今年4月にクンクメール選手に負けてから福岡の朝久道場にもお世話になっていて、そちらの方で結構対人練習をさせてもらっています」 ――朝久道場ではSBルール用に投げ技や絞め技も練習してるんですか? 「特にしていないんですけど、そこは野生の勘でどうにでもなるかなと考えています」 ――結構タイ人選手でもSBルールを意識してか、投げ技を出してくる選手も増えるようになりました。警戒してますか? 「そうなんですね。果たして自分を投げられるのかっていう話なんですよね。俺はそこまでのレベルじゃねえだろうという感じなので。僕はもうKOしか狙ってないですね。KNOCK OUTを代表して出るので、やっぱり他団体のリングでももちろんKOじゃないとダメだと思うので、もちろんKOで締めます!」 ――朝久道場ではどういうところを強化していますか。 「対人練習で、ここで仕留めに行くとか決定力をとにかく今は磨いています。あと、こっちだと自然でのトレーニングがすごくやりやすいんです。原始的なトレーニングなんですけど、軽トラを押したり引いたり、タイヤ引き、あとは坂道や階段ダッシュをしたりと、都会にはない自由なトレーニングができることが魅力的です。僕のスタイル的には野生的なトレーニングが必要だと思うので、すごく合っているメニューだと思います」 ――なぜ野生的なトレーニングが必要だと感じたんですか? 「カンボジアで試合をした時にクンクメールの選手はガンガン前に出て来るスタイルで、そこでフィジカル負けしているのを痛感し、体の芯が強くないと対抗できないなと。最近、兄もよく言うんですけど、フィジカルも野生的な強さが結局は一番大事だと思うので、僕も強化したいなと思いました」 ――現在2連続KO勝ちですが、それが結果として出ているわけですね。 「そうですね。僕もそこは実感しています。以前と比べてパンチ力が全然変わってきましたし、僕は今までにオープンフィンガーグローブで試合をしたことがなく、どれだけ自分のスタイルにアジャストできるかがちょっと心配だったんですけど、ONE初戦から自分のスタイルに向いてるなと気づいて、ONE2戦目も特に不安なく戦えたことで結果にもつながったと思います。 ――今回の試合は通常のグローブでの試合ですよね? 相手選手はONEに出ている選手で、2戦連続で勝利しています。 「『オープンフィンガーグローブでバチバチな試合をしないか?』と前日会見で相手に投げかけようと思います。もし否定したら、通常のグローブがいいとか甘っちょろいこと言うなよって(笑)」 ――対戦相手に関しては試合映像を見てどういう印象がありますか? 「ベーシックなムエタイの戦い方をする選手だなと思いました。僕の餌食にならざるを得ないスタイルです(笑)。今までベーシックムエタイで僕に勝った相手はいなく、とことんそういう相手を倒してきてのムエタイキラーなので、今回もしっかり見せたいと思います」 ――今回勝って11月に開催されるS-cup世界フェザー級トーナメント参戦も意識しますか? 「今はとにかくKNOCK OUTのベルトが欲しいので、そこまでの過程で今回SBさんに出させていただけていると思っていて、そこでKNOCK OUTの強さをとにかく見せるのが僕の仕事だなと。正直その先のことまでは考えていなく、目の前のことをとにかくしっかりクリアしようかなと思っています」 ――SBのリングには強い選手が多いことに魅力を感じていると言われていましたが、今後、SBのリングで山田ツインズと対戦したいという希望はありますか? 「山田ツインズとも言わず、それこそこの前のKNOCK OUTで古木誠也選手と対戦した内藤凌太選手も強かったので、今後交わることがあればぜひやりたいですね。僕は誰が相手でも倒すというスタイルなので、ムエタイキラーだけじゃなく、SBキラーにもなります」 ――優しい顔をされていて、結構アグレッシブなことを言いますよね。 「もうアグレッシブじゃないとやっぱこの世界は生きていけないですよ(笑)。ハングリー精神旺盛でいきます」 ――では最後に会場に来てくれるファンにメッセージをお願いします。 「僕はとにかく目立ちたがり屋なので今年からピンク髪にしていて、初めて僕のことを見る人も多いと思うので、ピンク髪のKNOCK OUTの選手は強いなと覚えてもらえたら嬉しいです」
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