ムエタイ
インタビュー

【BOM】ONEでのハイキック逆転KO勝ちから凱旋の奥脇竜哉、WBCムエタイ世界王座防衛戦で吉成名高に「負けていた」と言わしめた元ラジャ王者を「ハイキックでKOしたい」

2025/10/03 19:10
 2025年10月5日(日)神奈川・横須賀アリーナ『Shimizu presents BOM OUROBOROS 2025』(U-NEXT配信)にて、WBCムエタイ世界フライ級(-50.80kg)タイトルの初防衛戦を行う王者の竜哉・エイワスポーツジム(=奥脇竜哉/エイワスポーツジム)のインタビューが主催者を通じて届いた。  挑戦者は同級5位のウェウワーオ・ウォー.ワンプロム(タイ)で、元ラジャダムナンスタジアム認定フライ級王者。2023年7月のタイトルマッチで名高に敗れているが、試合後の名高に「避け方や崩しのタイミングは負けていたなと正直自分の中では思っています」と言わしめたテクニシャンの強豪だ。 バチバチに盛り上げて勝つ (C)ONE FF初参戦で飛び蹴りを放つ竜哉(C)ONE Championship――8月22日のONE初参戦では、ヌラペットのパンチで1Rにダウンを奪われましたが、2Rに右ハイキックで逆転KO勝ちでした。 「ヌラペット選手はもともと、本来のムエタイの5ラウンド制でも結構ガンガン来る選手でパンチも威力があるのは分かっていたんですけど、1Rに自分がパンチをもらって倒れるとは思わなかったですね。その後、焦らずにしっかりとセコンドの声も聞けて、次のラウンドで倒せて良かったと思います。ちなみに、KOボーナスはまだ使っていなく、今はとりあえず貯めておきます」 ――ダウンして、そのダメージはなかったんですか? 「一瞬だけ記憶が飛んだという感じだけで、自分的な感覚としてはフラフラすることはなかったですね」 ――キャリア初のダウンになりますか? 「RISEで数島大陸選手と対戦した時(2021年7月28日)にパンチをもらってリングに手を付いたことでダウンを取られたことはあります(数島とドロー)。練習では効かされたことはありますが、今まで記憶が飛んだことはなかったのでビックリしましたが、逆にやる気スイッチが入りました。このタイミングでオープンフィンガーグローブの危なさを知ることができて、すごくいい経験になったなと思いましたし、追い込まれる状況を経験できたことも良かったです」 ――今の立場だと、なかなか追い込まれる状況はないですよね。竜哉選手は今まで何人ものタイ人選手と対戦経験はありますが、ONEに出るタイ人選手はやはりアグレッシブだと感じましたか? 「それはめちゃくちゃ実感しました。本来のムエタイの試合では、タイ人選手はあんなにパンチを振り回して来ないですし。今後は、ああいう攻撃をもらわないためにも、ガードの高さを上げないといけないなと勉強になりました」 ――オープンフィンガーグローブは2戦目でしたが、5月の『SPACE ONE×BOM』でオープンフィンガーグローブでの試合を経験したことは今回の試合に活きましたか? 「オープンフィンガーグローブだと、グローブとの距離感が違うので、5月にやらせてもらったことで焦らずに試合ができたと思います。僕としては、ONEのオープンフィンガーグローブでの試合はスリルがあって楽しかったので、今後もやっていきたいなと。もうグローブでの試合だと物足りなく感じるかもしれません(笑)」 ――今回は、2024年9月に獲得したWBCムエタイ世界タイトル初防衛戦になりました。 「防衛戦はプロになって初めてで、相手のウェウワーオ選手は元ラジャダムナンスタジアム認定フライ級王者だったトップファイターなので、試合に向けてのモチベーションは高いです」 ――選手としてはどういった印象がありますか。 「ウェウワーオ選手は過去に来日して名高を挑戦者に迎えてラジャダムナンスタジアム認定フライ級タイトルマッチで戦っていて(2023年7月9日、名高が判定勝ち)、サウスポーでテクニシャンだと思います」 ――名高選手と対戦している選手ということで試合内容や結果は、名高選手と比較されると思いますが、そこは意識してますか? 「結構意識してます(笑)。名高は5ラウンド完封した内容だったのですが、僕は5ラウンド以内にしっかりKOで仕留められるようにしたいと思います」 ――名高選手から何かアドバイスはありましたか? 「名高からは、ウェウワーオ選手の得意な攻撃の対処などのアドバイスをもらいました」 ――今回は何で倒しますか。 「またハイキックで倒したいと思います」 ――今回タイトル防衛して次はどういったところを目標にしていますか。 「今回の防衛戦では本来のムエタイの強さを証明して、年内にもう一回ONEに参戦させていただきたいなと思います。今回しっかり勝って、12月も試合がしっかり決まるように頑張ります。まずは、目の前にあるのはWBC世界タイトル防衛戦なので、しっかり5ラウンドの本来のムエタイの試合でも、自分のスタイルを100%出してバチバチに盛り上げて勝つので期待してください」
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