MMA
レポート

【UFC】名勝負! スタンドでも勝負したマイアがスイープからバック奪いワンハンドチョークでアスクレンから一本勝ち!

2019/10/27 00:10

【セミメインイベント】

▼ライト級 5分3R
〇スティービー・レイ(スコットランド)
[判定2-0]※29-28×2 28-28
×マイケル・ジョンソン(米国)

1R、ともにサウスポー構え。右ジャブの刺し合いから、左ロー右ハイはレイ。ジョンソンは右ジャブ・右インロー。右ジャブのダブルでレイのアゴを上げさせる。レイは左フック気味のストレートをかすめる。

2R、頭の位置を変えレベルチェンジしてボディストレートを打つジョンソン。詰めるレイは左ストレート! 右のスーパーマンパンチはかわされる。左ローはジョンソンがカウンターのパンチ。さらにジョンソンのジャブでレイは鼻血。レイはワンツーで詰めるが頭を振るジョンソンは避ける。

3R、左ローから入るレイ。そこに右を狙うジョンソン。レイはダブルレッグに入るが切るジョンソン。さらにワンツー! 左をもらいながらも打ち返しに行くレイ。しかしその打ち終わりをジョンソンはまとめる。

遠間からダブルレッグはレイ。後方に両足を飛ばすジョンソンだが、金網際まで詰めて指をかけてテイクダウンはレイ! 亀のまま右のパウンドを受け続けるジョンソン。その立ち際にバックに回るレイは4の字ロックへ。リアネイキドチョーク狙いから亀のジョンソンは動けず。ジョンソンは正対するも4の字ロックのままのレイはヒジ・パウンドを連打。レフェリーは止めるタイミングを見計うが、試合終了のゴング。2ポイント差がついておかしくない逆襲のラウンドに。

判定は29-28×2 28-28の2-0でレイが逆転勝利した。

スティービー・レイ「ツイスターを試すこともできたけど……」

「試合全体をしっかりと覚えていない。最初のラウンドは接戦だった。確か第2ラウンドは落としたと思う。コーチは俺がやれると思えば良い第3ラウンドを戦えると言っていたから、きっちり圧倒できたし、ボディロックもできていた。正直、ジムではあれが気に入っていて、いろんなヤツをフィニッシュしてきた。あそこからツイスターを試すこともできたけど、レフェリーが止めに来るまでとにかくパンチだと思った。判定を聞いたときはうれしかった。負けたらどうなっていたか分からないから、試合に臨んで確実に勝たないといけなかったんだ。戦おうとしたし、それこそ自分の得意とするものだし、ファンのためにショーを見せたかった。きっとお客さんも気に入ってくれたんじゃないかな。次はトップ15のヤツとやりたい。世界でトップのヤツらと戦えることは証明できたはずだ。トップ15と戦うにふさわしいと思っているし、そこからタイトルに向けて取り組み始める」

【メインカード】

▼ライト級 5分3R
〇ベニール・ダリウシュ(アッシリア)
[1R 2分02秒 リアネイキドチョーク]
×フランク・カマチョ(北マリアナ諸島)

1R、オーソドックス構えのカマチョ。サウスポー構えのダリウシュ。左ジャブを突いて前に出るカマチョ。右で差して右フック、左ミドルを当てるダリウシュは、シングルレッグからテイクダウン。

背中見せて立つカマチョのバックを奪いリアネイキドチョークへ。アゴを引き、後ろ手を剥がそうとするカマチョに、ダリウシュは両足を4の字ロックで胴に組み、アゴ上から絞め上げ、徐々に喉下に食い込ませタップを奪った。

ベニール・ダリウシュ「チョークはゆっくり深く極めにいった」

「打撃がすべてうまく決まった。フランクのすごさは分かっていたから、今回の試合でかなりの自信になる。フランクの試合を見てきたし、彼は本当にすごい人だ。ウェルター級でやってもすごいから、ライト級に来たときには彼のパワーがかなり不安だった。一発食らったしね。でも、自分のフックが決まれば、ケージに追い込まれていようとそうじゃなかろうと、あとは忍耐あるのみだ。チョークの腕が極まって、最初は向こうが手をどけたからうまくいきそうになかったけど、これにはちょっとトリックがあって、ゆっくり深く深く(アゴ上から)極めにいった。あのチョークを機能させるには時間をかけないといけない。それに、最近取り組んでいたことでもあったからね。あっという間だったし、すべてがあんなに速くまとまって、正直、次がどうとか考えていない。2月に結婚するんだ。だから、その前に試合をするとなると妻に怒られそうだ。その後はハネムーンがあるからしばらく戦えない。だから次をどうするか考えてみるよ」

▼ヘビー級 5分3R
〇シリル・ガーヌ(フランス)
[3R 4分46秒 ヒールフック]
×ドンテイル・メイエス(米国)

※ボディロックから回してテイクダウン、外ヒール

シリル・ガーヌ「タイミングがはまった」

「自分のパフォーマンスの満足度は75%くらい。1ラウンドでフィニッシュしたかった。でも、相手が大きくて、大変だろうなと思っていた。結局はタイミングがはまってサブミッションを極められた。これに取り組んできたから、俺たちにしてみればそれほど驚きはない。次の試合ではもっと見せたい。もっとボリュームのあるパンチが打てるはずだし、コンビネーションだってレスリングだって見せられる。勝って帰れるから気分がいい。すぐにまた試合がしたい」

▼ウェルター級 5分3R
〇ムスリム・サリコフ(ロシア)
[判定3-0]※30-26×2、29-28
×ラウレアノ・スタロポリ(アルゼンチン)

【プレリム】

ムスリム・サリコフ「次はリー・ジンリャンとやりたい」

「また勝ててうれしい。フィニッシュしようとしたけど、相手がタフだった。いつもノックアウトじゃなくて、たまには判定で勝つのもいいと思う。今後に向けてはいいことだよ。いずれ、もっとタフな相手とやることになるかもしれないからね。いい経験。今回の相手は本当に素晴らしいストライカーだったけど、俺のレベルが違っていたと思う。今回の相手はこれまで見たことがない特殊なことをやっていた。パンチを打つと、頭が下がるんだ。そんなふうにするスパーリングパートナーは一人もいなかった。だから、あれには対応する準備をしていなかったし、捕らえられなかった。次はリー・ジンリャンとやりたい」

▼女子ストロー級 5分3R
〇ランダ・マルコス(カナダ)
[判定2-1]※29-28×2、28-29
×アシュリー・ヨーダー(米国)

ランダ・マルコス「後半の2ラウンドは私が取った」

「正直、自分のパフォーマンスには満足していない。彼女が“スパイダー・モンキー”って呼ばれる理由が分かった。その通りよ。やりたかったことはできなかったけど、勝利できたし、それについては満足している。当然、彼女の強みであるグラウンドを予想していたわ。ケージに追い込まれたときにグラウンドに行きたがっているのが分かったし、私が下になることもあった。最悪のスタートってわけじゃなかったけれど、力強く巻き返せたし、後半の2ラウンドは私が取った。それについてはいい気分よ。今回の勝利はうれしい。ゼロに戻ってもっと強くなる。今日よりもっとうまくできるはずだから」

▼ライト級 5分3R
〇ラファエル・フィジエフ(キルギス)
[判定3-0]※29-28、30-27×2
×アレックス・ホワイト(米国)

ラファエル・フィジエフ「来年は3カ月ごとに戦いたい」

「勝ったから最高だ。俺の国のみんな、キルギス、アゼルバイジャン、家族、サポートしてくれたチームがいたから勝てた。でかいことを言いたくはないけど、今はもっと試合がしたい。来年は3カ月ごとに戦いたい。自分のパフォーマンスはあまり納得していない。もっと華麗にいきたかったし、フィニッシュしたかったけど、まあしょうがない。それでも勝てたし、それはとてもうれしい」

▼フェザー級 5分3R
〇モフサル・エフロエフ(ロシア)
[判定3-0]※29-28×2、30-27
×エンリケ・バルソラ(ペルー)

モフサル・エフロエフ「トップ15の誰かとやり合うチャンスにつながれば」

「タフな試合だったし、根性を見せないといけなかったけど、3ラウンドともすべて楽しかった。UFCでこれだけたくさん勝利している経験豊富な対戦相手に勝ったのだから、トップ15の誰かとやり合うチャンスにつながってくれることを願っている。全体としては満足しているけれど、準備してきたことをすべてできなかったから、次の試合は自分のミスを直して、もっとエキサイティングな試合をしたい」

▼ヘビー級 5分3R
〇セルゲイ・パブロビッチ(ロシア)
[1R 2分11秒 TKO]
×モーリス・グリーン(米国)

セルゲイ・パブロビッチ「もう2週間もシンガポールにいる」

「とっとと仕事を終わらせて家に帰ろうと思ってきたからな。もう2週間もいる。今後のことは考えていない。ここで勝ててとにかくうれしい。今は休みを取りたい」

▼女子ストロー級 5分3R
〇ローマ・ルックブンミー(タイ)
[判定2-1]※30-27×2、28-29、30-27
×アレクサンドラ・アルブ(ロシア)

※試合詳報

ロマ・ルックブーンミー「次の試合はもっとフィットネスをやっていくつもり」

「本当に嬉しい。でも、自分のパフォーマンスに関してはあまり納得していない。ちょっとスローだったし、オクタゴンでこうありたいと思っていたほどアクティブじゃなかった。次の試合はもっとフィットネスをやっていくつもり。UFCでシックスパックのない女子ファイターは私だけだから! UFCに来られて本当に嬉しい。対戦相手は素晴らしかったし、彼女には感謝と祝福を伝えたい。彼女には本当に感銘を受けたわ。次の試合はもっと頑張りたい」

▼ヘビー級 5分3R
〇ハファエル・ペソア・ヌネス(ブラジル)
[判定3-0]※30-27×3
×ジェフ・ヒューズ(米国)

ハファエル・ペソア・ヌネス「ヘビー級だけど軽い階級のようにできる」

「最高の気分だ。どのラウンドもやりたかったことがすべてできた。ヘビー級でもかなりのスピードと勢いがあることを証明できたと思う。俺たちだって軽い階級のようにできるんだ。ヘビーだけど、速いのさ」

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア