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RIZINフライ級GP準決勝で元谷友貴(アメリカントップチーム/ATT)に判定負けした、神龍誠(神龍ワールドジム)がATTのマイク・ブラウンコーチに出稽古を申し入れ、快諾された。
2025年9月28日(日)愛知・IGアリーナにて『RIZIN.51』(U-NEXT見逃し配信)が開催され、「フライ級GP」準決勝2試合が行われた。
ひとつは、扇久保博正(THE BLACKBELT JAPAN)がアリベク・ガジャマトフ(ダゲスタン)に判定勝ち。その1試合前では、元谷友貴が、神龍誠に判定勝ちし、決勝進出を決めている。
試合は、フライ級カムバック2戦目で減量に苦しんだ元谷だが、しっかりリカバリーしてリングイン。1Rの序盤こそスロースターターで、神龍のいきなりの跳びヒザから詰めてのテイクダウンやボディロックテイクダウンを受けたものの、左右で押し戻してゴング。
2Rにヤマを作ったのは元谷。神龍のシングルレッグテイクダウンにノーアームのギロチンチョークを合わせた元谷がクローズドガードに入れて右脇で絞めると、神龍も中腰で右肩を押し込んで極めさせず。腕を外した元谷は右ストレートを突いて四つからボディロックテイクダウン。上の取り合いから4の字バックを奪取。残り20秒で正対した神龍だが、元谷のラウンドに。
3R、インロー連打の元谷にシングルレッグは神龍。しかしここもリバースの三角からアームインギロチンを仕掛けた元谷。極めさせない神龍だが、コーナーまで這う元谷は、巧みにコーナーに背中を着けてハイエルボーのギロチン。首を抜いてともにスクランブルから最後にトップは神龍も決定打は当てられず。
判定は3-0でジャッジは、ニアフィニッシュに近い場面を作り、バックを奪った元谷を支持、元谷が扇久保との決勝進出を決めた。
試合後、元谷は「やっぱり神龍選手強くて、自分の課題が見えて。勝ったので次、アメリカに行ってもっとレベルアップしたいと思います。僕が優勝します」と、ATTに戻って決勝戦を勝つと宣言。
敗れた神龍は、前述の通り、バックステージで、ATTのマイク・ブラウンコーチのもとに向かい、「強くなりたいです。元谷さんや堀口さんみたいに」と、ATTでの練習を直訴している。
ブラウンコーチは、「光栄です。素晴らしい。(ATTには)日本人の多くの偉大なファイターがいる。たくさんのスパーリング相手がいるし、君がいてくれたら助かるよ。君は若くて才能がある。ぜひ来るといい。今日も接戦だった。本当に接戦だった。レスリングもすごくよかった。連絡をください」と、神龍の加入を歓迎している(※【追記】堀口恭司は「ジムのマネージャーやダン(ランバート)とかに了承を得ないと難しい」とコメント)。
『強くなりたいです。堀口さんや元谷さんみたいに。』
— 杉林貴宏@スポーツトレーナー(大阪) (@CrsSugi) September 30, 2025
試合が終わってすぐに彼は決めていました。
一番素直な言葉をマイク・ブラウンに伝えていました。
彼はプライドを捨てるというプライドを持っています。
そんな神龍誠を心から誇りに思います。 pic.twitter.com/0Khh9XdhaE
その模様を伝えた神龍のトレーナーの杉林貴宏氏は「試合が終わってすぐに彼は決めていました。一番素直な言葉をマイク・ブラウンに伝えていました。彼はプライドを捨てるというプライドを持っています。そんな神龍誠を心から誇りに思います」と記している。
試合後の会見での両者の一問一答全文は、以下の通りだ。









