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インタビュー

【RIZIN】「強くなりたいです。元谷さんや堀口さんみたいに」──悔し涙の神龍誠がATTマイク・ブラウンコーチに出稽古を直訴。元谷「米国に行ってもっとレベルアップしたい」

2025/10/01 12:10

元谷友貴「正直、賞金よりもベルトが欲しい」

──フライ級GP準決勝での神龍誠選手との試合を終えた、率直な感想をお聞かせいただけますか。

「いやあ、本当に嬉しいです」

──神龍選手と実際に手を合わせた印象はいかがでしょうか。

「やっぱり想像以上に強かったというか……うん、ほんと、本当に強いと思いました」

──扇久保vs.ガジャマトフの準決勝を見て、扇久保選手の勝ち上がりにどんなことを感じましたか。

「やっぱり強いなっていうのと、自分の形を持っているなというか、どの試合も同じように強い部分で勝っていく」

──大晦日に決勝戦でその扇久保選手と当たることになりました。その意気込みをお願いします。

「久しぶりに扇久保選手と戦うことになるんですけど、何年か前は判定2-1で負けたんですけど、ここはしっかり僕が成長して、しっかり越えたいなと思っています」

──神龍選手が相手だとテイクダウンを取られることはある程度想定していたと思うのですが、テイクダウンされた後その後の対処についてはどう考えていましたか。

「テイクダウンを取られることをそんなに予想していなかったというか──」

──そうなんですか(笑)

「そんなに取られないだろうと思っていたんですけど。まあ思った以上にテイクダウンが強くて、ケツをつく展開とかもあったりして、ちょっと思った展開とは違いました」

──なるほど。フロントチョークも神龍選手相手に極めるのはちょっと難しいと思って見ていましたが、やっぱりちょっとスイープやひっくり返すことを意識していたのでしょうか。

「もし入ったらそのまま極めようと思って、ちょっと深く入る場面も何回かあったので、ちょっと時間をかけながら相手が疲れたときにガッと極めるか、ひっくり返そうかなと考えて使っていました」

──打撃の攻防はいかがでしたか。効いたパンチであるとか、手応えのあった打撃であるとか。

「自分が何かもらったという打撃はなかったです。フラッシュとかもないですし。ただ、最初から自分がペースを取りに行きいと思っていたんですけど、最初、あっちがバッと来たので、ちょっとペース取られて……」

──ギロチンが勝負の鍵になったと思います。序盤の1回目のギロチンがかなり深く入ったと思います。その後のギロチンでスイープ含めて評価されるかどうかを、ご自身はどう感じていましたか。

「そうですね……あれがどう取られるのか、神龍選手極まらないからあまり判定に影響しないとかはあると思いますが、感覚的には、まあまあ深く入っていたので“取って欲しいな”と、ニアフィニッシュ近くまで行っているので、思っていました」

──組み直して、という展開も何度もあったと思います。それは極めること、取ってほしいという気持ちのなかでやったということですか。

「相手も逃げよう、逃げようとしていましたが、自分もちょっとずつ深く入ってきて、“これ力を入れれば極まるかな?”と思ってやっていました」

──今年RIZIN3試合目でフィニッシュボーナスを獲得できていませんが、神龍選手から一本取るのは至難の技ですか。

「そうですね。神龍選手から一本取るって、本当にすごいと思います。堀口恭司選手がそこでしっかりバチっと極めているので、すごいなと思いました」

──大晦日に向けて再びアメリカのATTに行かれると伺いました。扇久保対策として堀口選手に色々聞いたりしますか。

「そうですね。自分個人的には色々質問したり、ATTのコーチのマイク・ブラウンらにもアドバイスもらったり、ATTにレスラーもたくさんいるので、対策したいと思っています」

──今回同じATTからダニー・サバテロ選手も大会に出ましたが、交流はありますか。

「あります。結構気さくに話しかけてくれるというか。“おー!”という感じなので。そうですね、普通に喋ったりはします」

──そのサバテロ選手は井上直樹選手のベルトへの挑戦をアピールしていますが、井上選手と戦ったことのある元谷選手から試合についてアドバイスしたりしますか?

「うーん……、アドバイスっていうほどのことは自分はできないと思いますけど、サバテロはサバテロで自分の強みをぶつけて勝っていくスタイルかなと思っています」

──トーナメント決勝進出が決まり、最低でも準優勝賞金500万円は確定、優勝すれば2000万円の賞金です。モチベーションになりそうですか。

「そうっスね。モチベーション……優勝したらモチベーションというか、やっぱ上がりますよね(笑)。やっぱ優勝ですね。正直、賞金よりもベルトが欲しいです」

──ほか、よろしいでしょうか。

「ちょっといいですか。最後にみなさん、(立ち上がってスポンサーロゴを見せながら)たくさんの応援をいつもありがとうございます。また頑張ります」

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